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◇第 29 回大阪選手権大会準決勝◇対FCティアモ枚方◇4月20日◇於・J-GREEN堺S1◇

【前半】関大0-0FCティアモ枚方
【後半】関大3-2FCティアモ枚方
【試合終了】関大3-2FCティアモ枚方

スターティングメンバー
GK 安田
DF 上原、大西、木邨、吉村瑠
MF 川島、和田、三木仁、村井
FW 兎澤、淺田

大阪選手権準決勝の相手は、昨年と同カードのFCティアモ枚方。前半は攻められる時間帯もあったが、徐々に相手ゴールに迫る場面が増える。しかし、得点は動かないまま、前半を折り返した。後半開始から、相手ゴールに迫る関大。勢いに乗り、4分間で3ゴールを決め相手を突き放す。しかし、2失点を喫し1点差に。決められれば同点の緊迫した場面が続いたが、相手がゴールネットを揺らすことはなく試合終了。桃山大が待つ決勝の舞台に駒を進めた。

試合は関大ボールでキックオフ。開始早々、自陣深くでフリーキック(FK)を与えるなど、攻められる場面が続く。前半17分、自陣でボールを失い右サイドからシュート制のクロスを上げられるも、GK安田翔悟(シス理4)が飛び出しボールをキャッチ。直後もバイタルエリア正面からシュートを打たれたが、GK安田が右手一本で止め、難を逃れた。

9F1A1C13-1A55-4A36-AD38-9C0B13BF3B38IMG_1422-200x133 決勝進出を決め、大会3連覇に王手をかけた!
△GK安田

徐々に関大もペースをつかみ、サイドを中心に相手ゴールまで迫るシーンが見られ始める。同23分、関大はFKを獲得し、キッカーはMF和田健士朗(人2)。DF木邨優人主将(政策4)が頭で合わせるも、ゴールを捉えられず。その後も両者ゴールに迫るが、得点が動くことはなく前半を折り返した。

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△MF和田

後半、前線からプレッシャーを掛ける関大。同4分、MF川島功奨(社4)が相手GKのバックパスに対して、プレスを掛けミスを誘う。ボールを奪ったMF川島が、無人のゴールに流し込み先制に成功した。直後の同6分も相手のミスから、MF川島が中央でボールを受ける。やや距離はあったが右足一閃、ゴールに突き刺さり追加点を獲得。このゴールに会場からはどよめきが起きた。

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△MF川島

勢いが止まらない関大。同8分、MF村井天(経2)がMF三木仁太(政策3)、DF吉村瑠晟(経3)と連携し左サイドを崩す。ペナルティエリアに侵入し、相手DFを交わしてシュート。ネットを揺らし、相手を突き放す3点目を獲得した。

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△MF村井

4分間で3ゴールとハイペースでゴールを決め、勝利を呼び込みたい関大。しかし、相手は、アマチュア最高峰のリーグJFLに所属するFCティアモ枚方。同35分、40分に2失点を喫し、1点差に詰め寄られた。アディショナルタイムに突入してからも、相手は果敢に関大ゴールを襲う。しかし、ゴールを捉え切ることはできず試合終了。3-2で勝利し、3年連続の決勝の舞台に駒を進めた。

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△応援に駆け付けた部員たち

先週のリーグ戦は手痛い引き分けになったものの、気持ちを切り替え臨んだ今試合。リードしている時の試合の進め方に課題が残った。しかし、一発勝負のトーナメントで、追いつかれることなく勝利を手にしたことは、チームの自信につながっただろう。決勝の相手は、今年度関西学生2部に所属する桃山大。大学予選で1部のチームをなぎ倒し、本戦準決勝でもJ3所属のFC大阪から勝利を奪うなど、今大会一番勢いに乗っているチームだ。「プレシーズンで負けた相手。公式戦もずっと勝ち上がっている。難しい試合になると思うし、簡単に勝てる相手ではない」と前田雅文監督。そう簡単に優勝させてくれる相手ではないだろう。しかし、大会3連覇に挑戦できるのは関大だけ。「全員サッカー」でカップを紫紺に染めにいく。【文/写真:岩口奎心】

▼前田監督
「(前半を振り返って)何人かメンバーが変わっていたから、そこはちぐはぐするなっていう風には予測は立てていた。そういう中で、思った以上にチャンスを作れていた。そういう意味では、ちぐはぐするなっていう予測の中で良いところも見せてくれてたので、その辺はポジティブなところ。(後半を振り返って)後半最後の方がやっぱりなかなか苦しかった。うまく交代選手がゲームに入られなかったりとかがあったので、そこらへんは課題かなと思う。(先週のリーグ戦から数名メンバーを入れ替えた意図は)公式戦は勝てば勝つほど、試合数が多くなっていく。総力戦になるから、しっかりそういうところでメンバーを作りたいというのもあった。意図的に多めに交代した。(3年連続の決勝進出について)本当に大阪は大学も強豪が多いし、JFLのティアモさん、J3のFC大阪さんっていうところも強豪チーム。本当に大阪は難しい地域やとは思うけれど、そこで決勝に行けているっていうのは自信になるし、今年もぜひ勝ち上がりたい。(決勝の相手が桃山大について)プレシーズンで負けた相手。公式戦もずっと勝ち上がっている。難しい試合になると思うし、簡単に勝てる相手ではない。(28日のリーグ戦第3節大経大戦について)リーグ戦第2節は、セットプレー1つで引き分けてしまった。 今日もセットプレーでやられて、しっかりそういうところを立て直す。メンタル的なところもそうだし、戦術的なところも。そういうところでやられない、しっかりと修正する。勝ち点3を取れるように、相手のウィークポイントをしっかりついていけるように、戦術練習も含めてやっていきたいと思う」

▼DF木邨主将
「(前半を振り返って)得点にはつがらなかったけれど、チャンスはあったし、ゴール前で全員が体を張って守れていた。自分たちの中では、全然オッケーっていう感じでハーフタイム話した。前半の今日の戦いは別に悪くはない戦いやったかなと思う。(後半を振り返って)立ち上がりのところは、自分たちもいこうと話した。相手のミスからの得点だったが、そこを狙えたことは、いいことだと思う。そこから3点取れたのは良かったけど、試合の終わらせ方っていうところは今のチームの課題だと思う。今日の試合の反省点かなという風に思う。(先週のリーグ戦からの1週間どういう準備をしたか)京橘大戦は悔しい引き分けの試合だった。そこから絶対気持ちを切り替えて、大会が変わるから大阪選手権の3連覇に向かって、全員で勝ちにいこうという話をして、今週は取り組んだ。(決勝の相手、桃山大について)プレシーズンで1回試合して、僕たちは負けてしまった。そこの悔しさっていうのもある。3連覇に挑戦できるのは自分たちだけ。関西学生1部としての意地もあるし、関西大学体育会サッカー部としての意地もある。絶対勝って3連覇したい。(28日のリーグ戦第3節大経大戦について)前節は悔しい引き分けだった。しっかり勝って、優勝に1歩近づけられるようにしたい」

▼MF川島
「(前半を振り返って)すごく相手のペースというか、自分たちのペースに持っていけずに、自分自身ボールのフィーリングも良くなくて苦しい時間だった。そこを0で抑えられたっていうのは、少しポジティブに捉えていい要素なのかなと思う。(後半を振り返って)1点目は、ちょっとファールかファールじゃないかで全員が止まってる中、GKへのバックパスに対してプレスを掛けようと思った。相手GKのファーストタッチがうまく決まらなくて、ちょっと寄せたら相手GKが滑った。もうこれは奪えるなっていうので強くいったらボールを奪うことができた。2点目のところは、先週の京都橘戦から1週間経って、自分自身全然シュートが少ないなというのは感じていた。この1週間、練習の中からちょっと無理にでもシュート打ちに行くという意識でやった。その意識が今日出たのは、1つ練習の成果が出たっていうので、いい要素やったかなと思う。(3点獲得後に2失点したこと)守りきれたっていうよりかは、外してくれたっていう方の方が大きい。自分たちがあそこで2失点してしまうというのは、自分たちに隙があったということ。交代選手がもっともっとアグレッシブルにやっていくというのも、全国大会を考えれば絶対大事だと思う。相手の猛攻に耐えれたというよりも、ミスに助けられたという方が大きい。そこはもう1回気を引き締めて、自分たち4年生が下級生を引っ張ってやっていかないといけないなと思う。(決勝の相手が桃山大だということについて)練習試合でも何試合かやらしてもらって、勝ってない。だから、緊張感は全員あると思う。今年の桃山大は一味違うというのは、全員が感じている。もう1回気を引き締めて、リーグ挟むけれど、絶対勝てるようにみんなで準備して天皇杯に行きたいなと思う。(リーグとトーナメントを並行して戦うことについて)難しさというのは絶対あると思う。トーナメントになると戦い方を変えるチームも絶対出てくる。球際のところだったり、1本のシュートの重みっていうのは違った意味が出てくる。 そういったところは非常に難しくなるなと思うけど、そんなのは言い訳にしか過ぎないんで、全員で頑張りたいなと思う。(28日のリーグ戦に向けて)今年1回勝っているけど、短期間で絶対修正してくると思う。自分たちも受けるだけじゃなくて、もう1つ成長して向かっていけるように頑張りたいなと思う」

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