◇2020年度関西大学連盟秋季リーグ戦第5日◇対大産大◇10月25日
(会場は非公開)
[第1セット]関大16-25大産大
[第2セット]関大25-16大産大
[第3セット]関大15-25大産大
[第4セット]関大25-22大産大
[第5セット]関大9-15大産大
[セットカウント]関大2-3大産大
悔しい敗戦となった。第2日から3戦連続のフルセットとなった大産大戦を終えた選手たちの表情は暗かった。
課題とする第1セット。この試合も入りの部分で失点が相次ぎ、なかなか波に乗れない。金子玄(1年)がフェイントで得点し、関大の初得点を奪うも、その後に3連続失点。たまらずタイムアウトを取る。直後に田中伸哉(4年)がスパイクを決め、ここで古仲将真(4年)をピンチサーバーとして起用。ムードは一変したかに見えたが、その後も相手の多様な攻撃手段を前に耐え切れず、セット先取を許した。
第2セットからは蓮尾優大(3年)を投入。「強気でいこうと思っていた」と序盤から気迫のあるプレーでチームを盛り立てる。エース・南本一成(3年)のスパイクも決まりだし、流れは関大に。そのまま勢いに乗り、このセットを奪い返し、ゲームを振り出しに戻した。
第3セットは再び出だしでつまずく。途中、青木佑介主将(4年)の素早いトスから岡田大雅(2年)がクイックを決め点差を詰めたが、そこから相手に連続ブロックを決められ、流れを変えられなかった。
後がない第4セット。序盤からリードをするが、相手に4連続ポイントを決められ、追い詰められる。だが、「 自分たちがどれだけミスをしないかで変わってくる 」と主将。堅実なキャッチから相手のミスを誘うと、アタッカー陣も決め切り、いよいよマッチポイントに。最後は相手のサーブミスで最終セットに持ち込んだ。
最終セット。ここ2戦は同じく最終セットまでもつれたが、いずれも勝ててはいない。3度目の正直を見せたいところだったが、ミスが相次ぎ、まさかの6連続失点。中盤、逆に関大が3連続得点で差を詰めたが万事休す。これで3戦連続フルセットの末に敗北を喫した。
「序盤のところを修正して次に臨みたい」と次戦の同大戦に意気込みを語った青木主将。勝利への道はあと一歩だ。リーグ戦の後には関西インカレも控えている。関西インカレで敗れた相手にリベンジを果たすためにも、残るリーグ戦1つでも多く勝ち切る。【文:北島大翔/写真:横関あかり】
▼青木主将
「昨日と同じで出だしの部分で、つまづいて修正し切れなかったのが負けにつながってしまった。京産大戦は対策がうまくはまったが、1セット目は苦手。慣れの部分が練習試合もやっていなかったのもある。1セット目で慣れて2セット目修正という感じなのでそこを早くしたい。相手はブロックが高かったから、速いクイックで押していこうと思い、2セット目から蓮尾を起用した。(蓮尾の活躍は)良かった。ちらほらサーブ面で貢献して欲しい部分もあったり、スパイクでもまだ成長できると思うので期待している。4セット目は自分たちの形で攻撃ができていた。相手が嫌なサーブで攻めれていたので、自分たちがどれだけミスをしないかで変わってくるのが見えたのはポジティブな面。(第5セットは)どうしても失点が続くと暗くなってしまうので、そこで一回落ち着くことを考えていた。3点のところで止めれていたら大分変わったと思う。(雰囲気は)いつも笑顔で楽しくやろうということをチームの目標としていて、そういうことができたら勝ちにもつながると思う。楽しく走り回って明るくいこうというのは言っている。同志社も大産大と同じくらい強いチームなので、自分たちが良いバレーをできたらセットを取れると思う。逆にできていないとセットを取られるので、序盤のところを修正して次に臨みたい。(関西インカレは)リーグ戦で1勝して、良い順位を取れるように優勝を目指してやっていきたい。全然力はあると思う。勝ち切れてない悔しさを関西インカレでぶつけれるように、チーム状況を改善していきたい」
▼蓮尾
「試合前日、メンバーに入っていたのに、メンバーから外されて代わりに入った陰下が活躍しているのを見て、そこで負けたと思っていた。だから今日入ったら、見返してやろうという気持ちと、僕が入ったら絶対に勝てると思っていたので、強気でいこうと思っていた。元々、藤原誉基さん(4年)がスタメンで出ていて、僕は仲良くて、教育実習で3週間チームを離れることを聞いた。藤原さんの分まで僕は頑張ろうと思っていたので、その気持ちが一番働いて、みんなにも声掛けして流れを変えれたんじゃないかと思う。2年の秋リーグの時に、弱気になってサーブミスを2回もしてしまっていた。そこから自分には負けない気持ちと、どんなに劣勢でも思い切り強気でいこうとしている。チーム的には大分仕上がっていて、青木さんが主将やからここまでできていると思うし、厳しい練習もやれている。後必要なのは工夫。あと1点の大切さ、フルセットになった時のサーブの重要さというのをまだつめが甘い。そういったことをチームで意識して、次の同志社戦勝ちたいと思う」
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