◇第46回P.O.T.競技会◇10月2日◇大阪府臨海スポーツセンター
[7級男子]
1位 須本光希(政策4)
[7級女子]
1位 鈴木なつ(人1)
2位 木下咲良(文1)
[6級女子]
1位 滝野晴日(社1)
2位 西田琴海(社1)
6位 久保涼音(政策4)
[5級男子]
1位 酒井優真(環都3)
[5級女子]
2位 岩本理彩(外3)
[3・4級女子]
1位 南安澄(文3)
2位 伊葉優(商1)
7位 芳野未来(化生4)
10位 山崎萌峰(文4)
[2級女子]
1位 大塔里佳(社4)
3位 堀真麻(情4)
4位 穂垣舞佳(経2)
7位 木谷帆花(安全4)
7位 中西菜緒(政策4)
11位 武野優季恵(情4)
[2級男子]
2位 鈴木賢次(シス理3)
[新人戦女子]
1位 井上果穂(文1)
2位 押川詩穂(文1)
4位 一岡沙希(法4)
5位 丸尾有咲(安全1)
7位 佐藤和奏(安全1)

新人から7級までの総勢24名が出場した。
試合は新人戦から始まった。トップバッターを飾ったのは井上。『ハウルの動く城』に合わせて、1分という短いプログラムの間に、1回転サルコーを次々と決める。井上は最後のジャンプでミスがあり、「心残りがある」と語ったが、新人戦女子の部門で見事優勝した。

次に登場したのは一岡だ。軽快なダンスも披露し、終始笑顔を絶やさない。曲の明るく楽しい雰囲気をつかんで表現した。

押川は『海の見える街』に合わせて、魔女の宅急便のキキのような衣装を身にまとい登場。全てのジャンプを着氷させるなど安定感のある演技を見せた。

続いて登場した佐藤は、ダンスを多く取り入れたプログラムを披露。スピンも綺麗に成功させ、観客を思わず笑顔にする可愛らしい演技を見せた。

新人戦のラストは丸尾だ。全てのジャンプを見事着氷させた。手を振ったり、リラックスした様子でにこやかに演技した。

2級には男女合わせて7名が出場した。
最初に登場したのは穂垣。ゆったりした曲に乗りながら、丁寧な演技をしていく。スピードのあるスピンやスパイラルも成功させた。

堀は、Che’Nelleの『逢いたくていま』の切ない雰囲気を高い表現力で表す。ラストはシットスピンで締めくくった。

大塔はシックな赤の衣装で登場。ジャズの曲調に合わせ、ステップやスピンを披露する。シングルアクセルも見事成功させ優勝。演技が終わると喜びの表情を見せた。

武野は『トムとジェリー』のオープニングに合わせてリズミカルにステップを踏む。クロススピンや美しいスパイラルも決めて、楽しみながらプログラムを披露した。

次に登場したのは木谷。『Bohemian Rhapsody』に合わせて大らかな演技をする。突然『Don’t Stop Me Now』に曲が変わり、肩でリズムを刻む。エアギターの振りを入れるなど、ダンスの要素も取り入れた。

中西は『The Greatest Show』に合わせ、力強く表現。エネルギッシュでダイナミックなスケーティングやステップで会場を魅了した。

2級男子には鈴木が出場。序盤から会場を盛り上げ、手拍子が鳴り響く。ヒップホップに合わせてダンスも交えながら、ジャンプで演技を終えた。

続く3、4級の1番手は山崎だ。独特な雰囲気の曲調に合わせ、スピンやコンビネーションジャンプを成功させた。

次に登場した南は、ピアノの旋律に合わせリンクを大きく使う。次々とジャンプを決め、会場は拍手で包まれた。途中でトラブルがあったが、動じずに滑り切り優勝した。

芳野は冒頭のジャンプでミスをするも、残りのジャンプも果敢に挑戦し、最後まで滑り切った。

ラストの伊葉は表情豊かにセクシーな演技で会場を魅了。その姿は自信に満ちている。ノーミスで演技を終えた。

5級には岩本と酒井が出場。
岩本はバイオリンの音色に合わせて、優雅に踊る。転調と同時に強く滑るなど、メリハリをつけた演技を披露した。力強いスピンやコンビネーションジャンプも成功させた。

酒井は冒頭で2回転ジャンプを成功させ、歓声が響く。クリムキンイーグルで会場を沸かすと、キャメルスピンなども決め優勝した。

6級の先陣を切った西田。高く飛んでシットスピンに入る。しなやかなピアノの音にあったスケーティングで高い表現力を見せる。ビールマンスピンら2回転フリップ+2回転ルッツのコンビネーションジャンプを決めた。

続く久保涼は、滑らかなスケーティングやスピードのあるジャンプを披露。キャメルスピン、A字スピンも成功させた。

滝野晴は2回転ジャンプのコンビネーションジャンプを着氷させ、全てのジャンプを成功させた。レイバックスピンなど3種類を超えるスピンをこなして締めくくり優勝した。

7級の鈴木なは氷の上だと感じさせないほど安定感のある演技を見せた。大胆な演技でコンビネーションジャンプやダブルアクセルも成功させ、全てのジャンプを着氷、拍手が鳴り止まなかった。

木下は2回の転調を繰り広げる難曲に挑戦。それぞれの曲にあった雰囲気を創り出し、会場を木下の世界観に巻き込んでいく。I字スピンや2回転トーループを決め、指先までその美しさを表現した。

ラストは須本。「大学の試合にも出場したい」という思いから出場を決めた。手を天に突き上げたポーズでスタート。リンクをギリギリまで使った堂々たる演技で観客を魅了した。3回転ジャンプやダブルアクセルでは歓声が湧き上がった。


各選手が目標を持ち、挑んだ今大会。今シーズンに向けて滑り出した。【文:島田桜介、貴道ふみ/写真:貴道ふみ】
▼須本
「(今大会を振り返って)すごく疲れたというのが第一声で、もうちょっと練習もしていかないといけないなと思いました。(大会前に心がけたこと)今年大学4年生になって1年生のときは大学の試合にも出場できていたのですが、2、3年生ではあまり出場できなかったので、今回もこれ(今大会)が目標ではなく、「大学の試合に出場したい」という気持ちがありエントリーしました。(今後の目標)今の体的にも体調的にも不安定な部分があるので、これという目標は今のところ立てにくい状況ではあるんですけど。最後のシーズンの全日本大阪ということもあって、大阪にいる友達が見に来てくれることになっているので「見てくれて申し訳ないな」という気持ちにならない演技を。「自分がスケートをやってて良かった」と思える演技を全日本、インカレ、国体なのでやっていきたい。まずは全日本まで、今できることをやっていきたいと思います」
▼鈴木な 「(今大会を振り返って)今日は楽しく滑ろうと思って、思いっきり最後までできたので良かったです。(コンディション的には)もうちょっと、あと1週間しかないんですけど(近畿選手権に向けて)仕上げていきたいなと思っているんですけど、一応上がってきてはいるので、そのまま持っていきたいなと思っています。(近畿選手権の見所)ショートはラストのステップが盛り上がるのでステップを今たくさん練習していて、フリーはやっぱり一つのプログラムを通して曲が何曲か入っているので演じ分けられるようにしたいと思います。近畿選手権では今日の演技よりもさらに進化した姿をお見せして、西日本選手権に出場できるように頑張りたいと思います」
▼木下
「いつもより緊張がなかったので、楽しんで、自由に滑ることができたと思います。(今後)目標は西日本に出場することで、とりあえず、けがなく初めてのシニアのシーズンを楽しめたらなと思います」
▼大塔主将
「今日は一番の課題にしていたシングルアクセルをきれいに決めることができました。最近はそこの伸び悩みを感じていたので良かったです。他はスピンも含め全体的にいい演技とは思えませんでした。関西インカレへの出場も決まったので、そこでしっかりと自分の弱点を見直してもっといい演技ができるように練習を詰めていこうと思います。最近、バッジテストを毎月受けていて、緊張感がある中1人だけで演技するということを毎月していたということと、みんなの応援もあって緊張することもなく挑めたこと。足もいつもならグラグラするんですけど、そうゆう不安もなかったことが1位になった要因だと思います。(最近の試合について)みんなで応援する試合がやっと増えてきました。選手権Vも含めてみんなで一体となって朝から晩まで一緒に準備することがすごく貴重で楽しいと思っています。(今後に向けて)それぞれがベストな演技を更新できるようにチーム全体で高めていき、いいチーム作りをし多くの大会で勝利したいと思います」
▼井上
「(今大会を振り返って)最後のジャンプで失敗してしまったことに心残りがあります。テクニカル-メリットとプレゼンテーションの点数が良く、びっくりしました。(大会に向けて)時間を見つけて自主練に参加したり、プログラムは毎回滑るようにしました。(今後の目標)目標はアクセルを完成させることとインカレに出場したいなと思っています」
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