◇令和4年度関西学生秋季リーグ戦第5節◇対近大1回戦◇10月2日◇ほっともっとフィールド神戸◇
近 大 000 000 100 1=2
関 大 000 010 000 0=1
(近)久保、大石、森本、寺沢-西川
(関)金丸、辰己-有馬
1(中)中井颯
2(右)藤原太
3(遊)髙田幸
4(一)上神
5(捕)有馬
6(三)下井田
7(左)岑
8(二)佐藤
9(投)金丸
対同大の投手戦を勝ちきり、勝ち点を手にした関大。第5節では優勝の座を争う、近大と相まみえた。1回戦は両投手陣が一歩も譲らない試合に。だが延長10回に1点を勝ち越されると反撃及ばず。対近大戦は黒星スタートとなった。
関大の先発は金丸夢斗(文2)。先頭打者を佐藤慶志朗(経2)の好守備でアウトにするも、次の打者に内野安打で出塁を許す。だが、3番打者の2球目が投じられた後に有馬諒(商3)が一塁に牽制を送り刺殺。金丸は初回を無失点の立ち上がりを見せた。


3回裏、佐藤がすかさずセーフティーバントを決めチーム初の出塁を決める。だが、続く金丸は犠打を試みるが失敗に終わり、チャンスを作ることができない。

金丸と相手先発・久保はテンポ良く打者を抑えていき、早いペースで試合が進む。

5回裏、先頭の有馬が三塁線を破る二塁打で出塁。続く下井田悠人(経1)は犠打をするが、相手の失策を誘う。無死一、三塁のチャンスで迎えるのは7番の岑幸之祐(社3)。併殺崩れの間に三塁走者が生還し、均衡を破った。


6回裏、2死から上神主将が右安打で出塁。だが、後続は打ち取られ、得点には至らない。

7回表、先頭打者に外角の球をうまく流され左安打で出塁を許すと、犠打で送られてしまう。金丸はこの試合初めて得点圏に走者を進められる。その後右飛の間に走者が三塁に進み、2死三塁のピンチを迎える。金丸が投じた141キロのストレートは相手のバットをへし折るものの、打球は中前に。適時打となり同点に追いつかれてしまう。
8回裏、代打に送られた先頭の富山雄正(情2)が一、二塁間をしぶとく破る安打で出塁。続く中井颯良(政策3)が送り得点圏に走者を進める。だが藤原太郎(法2)、髙田幸汰(商3)は内野フライに倒れ、勝ち越しとはならない。

9回から登板した2番手・辰己晴野(人4)。2死から味方の失策で出塁を許すが、一塁走者を牽制で誘い出しアウトに。落ち着いた投球で無失点に抑えた。

裏の攻撃は三者凡退に終わり試合はタイブレーク制の延長戦にもつれ込む。
10回表、先頭打者に犠打を決められ1死二、三塁のピンチを迎えるが次の打者を内野ゴロに打ち取り2死に。その後は遊撃手への打球がイレギュラーバウンドし、適時内野安打となる。これ以上の失点を避けたい関大。続く打者の中前への飛球を中井颯がダイビングキャッチで好捕する。10回表を1点で切り抜けた。
点を取り返すしかない10回裏。代打で送られた谷元将弥(政策4)は犠打を試みるも三飛に倒れ、走者を進めることができない。続く佐藤が打ったゴロは二塁手の正面に転がる。一塁走者が封殺され、佐藤も一塁でヘッドスライディングを見せる。だが、無念にもアウトとなり敗北が確定した。

延長戦の末敗れ、初戦を落とした関大。次戦で落とすとリーグ制覇に黄色信号がつく。まずは次戦で勝利し、第3戦へとつなげたい。【文:荒川拓輝/写真:上田紫央里、荒川拓輝】
▼上神主将
「(試合を振り返って)先制点は取りましたが追加点をなかなか取れずに、金丸を楽に投げさせてあげれなかったのが敗因です。(金丸の投球について)威力のある真っ直ぐと鋭い変化球で三振を奪っていたのでいつも通りのピッチングをしてくれたのかなと思います。(10回裏の攻撃について)日頃からバントも練習をしていましたが、あそこでできないということはまだまだ意識が足りないんですじゃないかなと感じています。まだまだ勝ち点を落としたわけじゃないので切り替えて明日全員で勝っていきたいと思います。(明日へ向けて)もう落とせない試合なので水曜日も勝って勝ち点を取りたいと思います」
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