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◇令和3年度関西学生リーグ第1戦◇対天理大◇9月19日◇関西大学弓道場◇

【試合結果】
関大116-101天理大(全160射)

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昨年は新型コロナウイルスの影響で中止となったリーグ戦。オンライン開催ではあるが、2年ぶりに開幕した。選手の半数以上が、1ヶ月という長期間行われる大会に出場したことがない。だか、その下級生がリーグ初戦で活躍し、頼もしい姿を見せた。

序盤は、前立が好的中を見せた。チームが流れに乗るのに重要な役割である大前・國米雄太(社2)が1射目を着実にあてると、リーグ戦経験者の吉田智哉(情4)、冨田涼太(シス理4)も上級生の意地を見せる。1立目を14中でまとめると、2立目ではさらに好成績となる15中。天理大を引き離すのに一役買った。

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△吉田
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△冨田

一方、後立は前半から調子が上がらなかった。経験豊富な4年生・中西啓(経4)や井上裕文主将(法4)がうまく流れに乗れず、なかなか皆中を出すことができない。だが、大前と弐的を任された下級生2人が奮闘し、1立目は大下拓真(シス理2)、2立目は佐々木大河(法1)が皆中した。

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△中西
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△井上主将
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△大下
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△佐々木

前半で天理大と差をつけ勝利は見えていたが、後半からは前立、後立ともに的中数が伸び悩む。前立は落前・吉田が3立目で1中となり、永森結祐(シス理3)がリリーフとして参戦。後立も、3立目、4立目で9中を出してしまい、落・井上主将が最終立を前にして田中祥弘(シス理4)と交代した。

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△永森
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△ 田中祥

一部メンバーを変え挑んだ最終5立目も、前立11中、後立12中に終わる。それでも、全5立合計は116-101と圧勝。初戦を白星で飾った。だが、目標の130中には遠く及ばない結果となり、選手たちは悔しさをにじませた。

チームとしては納得のいかない結果となったが、2年生の國米が5立全てで皆中を果たし輝きを放った。國米はこれまでも公式戦に出場していたが、大学の公式戦で皆中を達成したのは初めて。その要因について、「自分ができることを精一杯やるということを誠実にやった結果」と語った。

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△國米

「練習でできていたことがリーグ本番ではできない」と、今年も王座出場を成し遂げるには本番でも練習通りの実力を発揮することが鍵だ。次戦まで2週間ある。しっかり調子を上げて、立ちはだかる強敵に挑む。【文/写真:森本明日香】

▼井上主将
「1ヶ月間を通して行うリーグに出たことがあるのは今の4年生だけ。幹部筆頭にその4年生が今日の試合、実力が出し切れなかったということで、結果116中という、ここ最近の練習でもあまり出たことのないような数字になってしまって、この結果というのは他の大学も見るし、最近の練習試合の結果から徐々に上げていかないといけないと言っていたんですけど、そこが大きく崩れてしまったので、まだ反省点や課題が多くあります。今下級生が結構頑張ってくれていて、今回は國米が皆中してくれて、後立に下級生の大下と1年生の佐々木が入っていて、普段の練習からすごく踏ん張って頑張ってくれているので、技術もすごくいいですし、本当に期待できる有望な選手だと思います。(次の試合に向けて)練習でできていたことがリーグ本番ではできないというのが今日分かって、1週間後すぐ試合という訳ではなくて2週間あるので、ここでしっかり気を引き締めて、リーグは長いですけど、泣き言とか言い訳とかは通用しない期間なので、自分たちで自分たちを律して今日できなかったことを次回できるように。練習通りを試合本番で出せるようにいい準備をしていきたいです。(次戦への意気込み)今日自分がチームの足を引っ張ってしまって、一番後ろの総落というところを任せていただいたのに自分が本当にこけてしまって、後立だけではなくて前立にも、後立がこけた状態でバトンパスするという苦しい状況を各立続けてしまったので、自分自身が次戦からはしっかりあてないといけない。やり切れば結果はおのずと付いてくると思うので、まずしっかり技術的なところを磨いて、心もいい準備をして次戦・近大戦に挑みたいと思います」

▼國米
「僕のポジションは大前なんですけど、チーム全体の1本目で、チームの流れを作る大事な役割なんですけど、それを理解した上で、緊張しても仕方がないので自分ができることを精一杯やるということを誠実にやった結果が今日如実に出てくれたのかなと思います。高校でも弓道をやっていたんですけど高校では思うような結果が出なくて、そのリベンジを果たそうと思って大学でも弓道を続けたんですけど、関西大学は監督や先輩の指導が丁寧なので、その指導を自分なりに解釈せずに言葉をそのまま受け取って指導の通りに引いた結果が自分の射義向上につながったのかなと思います。(前立のメンバーについて)一番後ろの冨田さんは4回生で、去年も一昨年も王座を経験しただけあって頼りになる存在です。練習からあて続けてくださってチーム全体を支えてくださっていたので、試合でも支えてくれるとは思っていたんですけど、自分も同じ(前立の)端としてチーム全体を支えていけるようにしてくれたのは冨田さんのおかげなので、すごく感謝しています。(次戦以降への意気込み)リーグ戦に出るのは初めてで、この長い期間試合をするのも人生で初めてなので油断が出てしまうときもあるかもしれないですけど、その中でも自分ができることを精一杯して先輩たち、後輩たちを王座に連れて行けるように頑張っていきたいです」

▼佐々木
「チーム的にもあまりいい結果ではなくて、自分自身も練習よりも成績が悪かったですし、自分の力がうまく出せるような試合ではなかったので、後悔することはたくさんあるんですけど、普段練習でできていることが出せた部分もあったので、そこは自信につながったかなと思います。自分は、練習では(的中に)波があったんですけど、今回は波がなく一定の的中を出すことができたことがよかったです。悪かったところは、試合でいつもの自分の悪い癖を大事な部分で出してしまったことが後悔しています。(次戦以降へのいきごみ)リーグ期間は1ヶ月以上あって長いので、とりあえず来週までには今日出た悪い癖とか課題を2週間あるので克服して、次は今週以上の結果を出してチーム的にも自分的にもいい結果を出して勝てるようにしたいと思います」

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