◇令和3年度関西学生リーグ第1戦◇対近大◇9月19日◇関西大学弓道場◇
【試合結果】
関大69 ― 近大45(全80射)
男子同様、女子のリーグも2年ぶりの開幕。オンライン形式となったものの、リーグ優勝を目指し初戦に臨んだ。3立目と5立目で皆中を果たすという好的中を見せ、初戦で確かな手応えをつかんだ。


初戦の先発メンバーは植木鈴華(商2)、奥野早紀(化生3)、髙平愛花(人4)、三屋莉歌(法4)の4人。植木の放った矢が的を貫く音が会場に響き、試合開始を告げた。

緊張感が会場を包む中、選手たちは落ち着いた様子で弓を引いていく。1立目は16本中13中を記録し、植木と奥野が皆中を果たした。しかし、2立目はあまり納得のいかない結果に。1人も皆中を出すことはできず、11中にとどまった。



3立目からは、調子の上がらなかった髙平に代わり角朋香(政策4)が出場。途中出場で緊張する場面だが、落ち着いて行射を行う。他のメンバーも2立目の尾を引かず、次々とあてていった。見事全員が皆中を見せ、16射皆中を果たす。メンバーは笑顔でグータッチを交わした。


その勢いのまま、4立目でも13中を記録。ここでも植木と奥野が皆中を見せた。最後の5立目でも勢いは止まらず、驚異の2度目となる16射皆中を達成。試合終了後、メンバーの表情には笑みがこぼれていた。



最終結果は、近大相手に69―45の快勝。「実力以上のことを出せた試合ぐらいのいい試合だった」。「チームとしては、すごくいいスタートだったと思う」。森千都歩主将(社4)と三屋がこう振り返るように、初戦から好的中を見せた関大女子。リーグ優勝に向けて、好調なスタートとなった。しかし、見据えるのは王座優勝だ。始まったばかりのリーグ戦、今後の射にも期待がかかる。【文/写真:横関あかり】
▼森主将
「まずはちゃんと実力を出せたことがとてもよかったなと思います。見ていて、簡単にあてれたわけじゃない。苦しいだろうなと思う一本もあったんですけど、そこを粘ってあててくれた。無駄な矢が出なかったというところがすごくよかったと思ったので、それが自分的には今日1番すごいなと、チームを見て思ったことです。(どんな気持ちで臨んだ)優勝したいんですけど、優勝した先に王座があって、その王座で優勝することを私たちは目標としているので、このリーグ戦で強くなって王座で優勝するっていう気持ちで挑んでいます。でも結果ばかり見るんじゃなくて、毎日1個1個のことを大事にしながら、リーグのために、1戦1戦強くなっていこうと思っています。(意気込み)実力以上のことを出せた試合ぐらいのいい試合だったので、これが続けば1番いいんですけど、1番は、1人1人が逃げないで、自分たちの持ってる力を出すことだと思っているので、謙虚に、今日のことを天狗にしないで、またやっていきたいなと。終わった時に笑っていればいいなと思っています」
▼髙平
「交代で角が出てくれて、しっかりあててくれて、それを練習の時でもやってくれていて。自分がどうなっても交代の選手、自分が先発で出て、もし崩れちゃっても、次の人がいるっていうのは分かっていて、思い切って試合ができたなと思っています。思い切って試合をして、あんまりよくなかったんですけど、しっかり交代の角が的に矢を入れてくれたので、安心しながら試合できて、しっかり結果もついてきたという試合でした。自分の個人の反省をしたら、もっともっと頑張らないといけない。スタメンで出たからやっぱり20本引ききって的中を出さないといけないという立場だったんですけど、今日の結果というのは初戦でしたし、いい結果でした。(どんな気持ちで臨んだ)春先あたっていて、秋頃になってから的中が下がってきて、すごい不安だったんですけど、試合は延期にならないし、今日に向けて絶対に今日あてるぞという風にやってきました。正直、私個人としては、みんな調子がよかったので、チームとしては調子がよかったんですけど、自分個人としてはすごく不安で試合が怖いなという風な感じでやってました。今日当日は、怖がっていても、結局いい結果にはつながらないなと思いました。当日は、怖いというのは忘れて、楽しもうという風に、思いっきりやろうという風に思っていました。(今後の意気込み)まだあと4週間リーグがあるので、すごく長い長い戦いになってくるので、今日はあまりよくなかったんですけど、これからどんどんどんどん調子を上げていって、リーグ優勝、王座優勝を目指しているので、リーグ優勝を通過点として、しっかり王座の日に向けて調子を上げていきたいなという気持ちです」
▼三屋
「チームとしては、すごくいいスタートだったと思います。試合前の付け矢から全員すごく緊張していたので、大丈夫かなとは思ったんですけど、後輩の植木と奥野がしっかり、ちゃんといつもの射をして粘ってあててくれたので、チームとしてしっかり次の第2戦を迎えられるいい勝ち方ができたかなと思います。(皆中の時の心境は)全員があたっていく音ってすごく気持ちよくて。あたる音によって、自分もかなり集中状態が高まっていったなという風に思いました。でもやっぱり緊張して、「あ、皆中やん」って思った時は、一応自分の中で大三で息を下ろすようにしていて、いつも通り丁寧にやれば大丈夫という感じで引いていました。最近このチームは強くなっていて、16射皆中が練習でも出るようになっていました。前で引いてくれる3人は私にとってはいい仲間に出会えたと思って引けたかなと思います。(今後の意気込み)個人としては、リーグ戦が初めてだったんですけど、しっかり引ききっていきたいなと思います。あと、しっかりみんなのために、今日3本抜いてしまったので、自分の射の課題にしっかり向き合って、次の試合では、ちゃんと全部詰めれるようにしたいなと思います。チームとしても波があるので、波があっても、ちゃんと的中を上げていって、チームの士気も上げれるように。次の試合でいい結果と、いい勝ち方をしていきたいと思います」
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