令和3年度関西六大学連盟秋季リーグ第1節◇対神戸大2回戦◇9月9日◇大阪シティ信用金庫スタジアム◇
関大504 103=13
神大000 110=2
(関)森田、長谷川、小林―谷村
(神)成瀬、京谷―前田
1(指)林
2(右)吉田
3(遊)今井
4(一)永田
5(捕)谷村
6(三)日高
7(左)諸木
8(中)加藤
9(二)藤澤
リーグ初戦でコールド勝ちを収め、勢いに乗る関大準硬式野球部。グラウンド状況の悪化により、2時間ほど遅れて行われた2回戦は、1回から大量得点を挙げ、序盤の課題を修正。6回コールド勝ちを決め、開幕2連勝となった。
1回表から関大打線がその力を見せつけた。先頭の林風太(商2)が中前への安打を放つと、続く吉田凌馬(人3)と今井怜央(人3)が連続でバントヒットを決める。そして、無死満塁の場面で永田夏樹(人3)と日高涼汰(経1)の適時打や、谷村駿也(人3)のミスを誘う打球で計5点を獲得。試合の主導権を握ることに成功した。






先発の森田大樹(情3)は、2三振を含む好投で1回を3人で抑える。2回の先頭打者に二塁打を与えるも、加藤陽也(人2)と今井の好送球から三塁でタッチアウトとした。そこからは、被安打こそあるものの、落ち着いた投球で3回を無失点で投げ切った。


2回こそ得点を挙げることはできなかったが、3回に先頭の谷村が左越えの二塁打を放つと、相手のエラーや、林、吉田の連続安打から4点を奪う。3回終了時点で9―0。序盤の勢いを生かし、大量得点を挙げた。



4回には長谷川綜大(政策3)が登板。先頭打者に四球を与え、続く打者に左前への安打を許してしまう。制球に苦しむ立ち上がりとなったが、セカンドの失策から1失点で、残りの打者をフライに打ち取った。その裏には谷村が四球を選び出塁すると、諸木大高(社3)の適時二塁打で追加点を挙げる。



そして5回、長谷川が先頭打者に死球、続く打者に四球を与え無死一、二塁のピンチとなってしまう。この場面で急遽マウンドに立ったのは小林虎之介(安全3)だ。2安打から1失点を許すも、バックホームから谷村の送球で飛び出した走者を二塁で刺殺。チーム一丸となって、最少失点で抑えきった。


大差でのリードとなる展開でも関大は攻撃の手を緩めない。6回に先頭の今井が安打を放つと、続く西本有希(情3)、谷村の連続安打を放つ。そしてここから代打で多くの選手を起用。濵崎悠希(人3)と中川恒汰(人3)がこのチャンスを逃さずこの回合計3得点を追加した。その裏、ここを抑えきればコールド勝ちが決まる場面。緊張感が高まるが、小林は安定した投球で3人に抑える。圧倒的な試合展開で2連勝を決めた。




2日連続で快勝を収めることができた関大。だが、次節は春季リーグで1つ上の順位に立たれた立命大が相手となる。「次はミスした方が負ける試合になると思う」と永田主将。気持ちを切らさず、2連勝の勢いのまま勝利をつかみ取る。【文:宮本晃希/写真:宮本晃希・小西菜夕・水野翔太】
▼永田主将
「昨日はドタバタした入りで、今日もイレギュラーな試合開始で心配ではあった。でも、1番の林が出てくれて、バントなどでつないで大量得点で主導権を握れたのはいい形で試合に入れたと思う。(開幕2連勝について)すべてが良かったわけではない。5回で決めきれた試合ではあったし、エラーからの失点もあった。防げた点もあったけど、まず2個勝てたのはチームで評価する点だと思う。(次節に向けて)今日はバントや守備のミスがあって、次はミスした方が負ける試合になると思う。そういったところを残りの時間で詰めて戦っていきたい」
▼森田
「昨日の先発もうまく試合を作れていなかったので、まずはストライクを取っていこうとしていた。せっかく野手陣が獅子奮迅の活躍をしてくれたのに、ボール先行で入ってしまってリズムを乱して申し訳なかった。(秋季リーグに向けて行ったことは)ウエイトトレーニングをやり直して、強いボールを投げられるようにしてきた。今日は浮き気味だったけど、春に比べたら強く投げられたと思う。(先発起用について)春も先発を任されたことはあったけど、1勝もできず1敗がついていた。正直この秋は全勝したいと思っている。今回は点差があったから3回で降りたけどこれからも勝ちにこだわっていきたい。今回は相手に助けられた感があるので、次からは自分の力で0に抑えていく。今後はストライク先行でいくよう頑張る」
▼谷村
「結果は勝つことができたけど、まだ緩むところや課題は残っている。(秋リーグに向けて行ったことは)ピッチャー陣に1回生で新しく加入したみたいなのはなくて、その中でもどれだけ勝負できる人を増やすかということを考えてきた。(幹部になって)起用のことや戦略のところを考えてきた。どの点数を取って、どの点数を守りにいくのか、1点勝負のことを永田と一緒に取り組んできた。(二塁ランナーの刺殺について)無観客ということもあり、今井からの声が良く届いていた。そこで放り込むことができた。(次節に向けて)神大から2勝を取って、ここから優勝していくには、私学にも勝っていかなくてはいけない。まず初回から気持ちを入れて戦っていく」
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