令和3年度関西六大学連盟秋季リーグ第1節◇対神戸大1回戦◇9月8日◇大阪シティ信用金庫スタジアム◇
神大002 000 0=2
関大001 523 Ⅹ=11
(関)山下、岐部―谷村
(神)今岡―前田
1(指)林
2(右)吉田
3(遊)今井
4(一)永田
5(捕)谷村
6(三)日高
7(左)諸木
8(中)加藤
9(二)藤澤
春季リーグを3位で終え、新体制で迎えた初の公式戦。永田夏樹新主将(人3)が率いる新生準硬式野球部が始動した。秋季リーグ初先発を任された山下皓司(化生2)は序盤こそ四球が目立つ立ち上がりとなったが、後半は安定感のあるピッチングを披露。打撃陣も今井怜央(人3)の複数安打を始めとする計11安打で11点を獲得する。初戦を大差の勝利で飾った。

先発の山下は1回の先頭打者に四球を与え、続く打者の犠打と右前の安打で1死一、三塁のピンチを招いてしまう。試合開始早々から緊張の場面が訪れるが、4番を併殺に打ち取り難を逃れる。2回は無失点で抑えるが、3回に3本の安打を重ねられ2失点を喫した。


1、2回はうまく抑え込まれてしまった関大打線だが、失点したところから火が付く。3回、加藤陽也(人2)が右前への安打を放つと、今期から指名打者としてスタメンに加わった林風太(商2)の適時打で1点を取り返した。




立ち上がりに苦しんだ山下だが、4回からはヒットを与えない圧巻のピッチングを見せる。そんな山下の力投に応えたい打撃陣。先頭の今井が中前への安打で出塁すると、谷村駿也(人3)も続きチャンスを演出する。そこから死球や相手のミスに付けこむことで2点を追加し逆転。さらに、加藤の適時二塁打、林の適時三塁打で追加点を挙げる。この回で4点差までリードを広げた。



ここからも関大の勢いは止まらない。5回にまたも先頭の今井が安打を放つと、永田が四球を選び、谷村の犠打でチャンスを広げる。そして1年生ながらスタメンの座を勝ち取った日高涼汰(経1)が中前への適時打を放ち、2点を追加。6回でも吉田凌馬(人3)の内野安打、今井の適時三塁打と永田の犠飛でリードを広げ、あわや10点差でのコールドゲームとなるような勢いを見せつけた。



7回表、ここを抑えきればコールドゲームが成立し勝利となる場面。ここでマウンドに立ったのは岐部大凱(社1)だ。相手は、アンダースローから放たれる投球をこの回で攻略することはできず。1安打を与えるも、危なげなくリードを守り切った。




序盤こそ苦しい展開が続いたが終盤の勢いで関大らしさを見せつけた。「今日の入りの反省をしっかりして序盤からペースを握られるようにやっていく」と永田新主将。大差で勝利したからこそ気を引き締めて最高のスタートを切る。【文:宮本晃希/写真:宮本晃希・荒川拓輝・水野翔太】
▼永田新主将
「山下も久々の実戦で、加藤の初ヒットまでペースを握られていた感覚があった。序盤は苦しかったし、明日改善しなければいけないところ。でも逆に、1本のヒットから流れを変えることができたのは良かったところだと思う。(秋季リーグに向けて行ってきたことは)練習メニューやアップメニューをガラッと変えた。新チーム序盤であまり勝てていなかったけど、コロナで中止になる前あたりでは勝つことができていた。久々の実戦を大差で勝つことができたのは練習メニューを変えたことも大きいのかなと。(主将になって意識してきたことは)昨年だったら、ベンチに入って声を出しているだけだった。でも、今年はサインを出したり、全体を見ることを意識している。(明日に向けて)今日の入りの反省をしっかりして序盤からペースを握られるようにやっていく」
▼今井
「新チーム初のリーグ戦で、序盤は自分も含めて硬さがあった。でも後半いい形でコールドまで持っていけたのは明日にもつながるし、良い試合だったと思う。昨年までは先輩たちに付いていくことしかできなかったけど、最上級生になった自分たち3回生はチームを引っ張っていくことができるようなチーム作りをしてきた。そこは幹部がチームを作ってくれてありがたいと思う。(3安打の結果について)初戦なので1本出たらいいかなと思っていたけど3本出すことができた。まだ1試合目なので集中して頑張っていきたい。明日の結果次第で今日の試合の良し悪しが決まってくると思うのでまず明日勝てるようにする。(明日に向けて)僕らは優勝を目指しているので、ここから連勝でいけるようにまずは目の前の試合に勝てるように戦っていきたい」
▼山下
「第1戦を任せられ初回はフォアボールを出したものの、なんとか0で切ることが出来た。でも入りは良くなかった。4回までは先頭でフォアボールを出したりしてしまった。5回、6回はある程度自分のピッチングが出来たかなとは思う。春リーグに結果を残して緊張はしないかなと思っていたけど、マウンドに行ったら結構ふわふわしてしまった。(今リーグの目標は)チームに流れを持っていくピッチングをして最多勝を取ることです!」
▼林
「1番バッターで塁に出ることが自分の役目だけど、それが出来なかった。でも、2打席目に2アウト二塁で回ってきて、1本打てて役割を果たせたと思う。(今の調子は)リーグに入る前から調子が良くて、1番を打たせてもらっている。2打席目、3打席目は1打席目の流れにいい感じで乗れたと思う。(本職は捕手だが)僕の守備のレベルでは全然スタメン張れる程ではないので、自信のあるバッティングを生かしている。(考える1番の役割は)僕は待つことを考えずに初球から打っていくタイプ。2打席目、3打席目はファーストストライクをしっかり叩けたので良かった。(今リーグの目標は)優勝することが目標だけど、個人的には打率で首位打者を取りたい」
▼加藤
「序盤に山下が安定していなかったから、野手でなんとか攻撃も守備も盛り上げようとしていた。そこで自分が出たことで流れを作ることができてよかった。(秋季リーグに向けて取り組んできたことは)新チームになって、しっかりチームを作り上げていかなければいけなかった。幹部として戦術や、細かいプレーをしっかりやってきた。(今回の結果について)これまでのリーグ戦を振り返ると大差で勝った後の試合はあまりいい試合ができていないことが多かった。明日の集合で雰囲気を締めてやっていきたい。(5回のバントについて)自分でファールと決めつけてしまったところはあった。そこは反省するべき点だけど、相手の意表を付けたのは良かった点だと思う。(明日に向けて)今日良い結果はでたけど、謙虚に自分ができることをやって勝ちたい」
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