◇令和3年度西日本学生選手権大会◇8月12日◇対中京大◇福岡市総合体育館
[前半終了]関大4-9中京大
[後半終了]関大9-12中京大
[試合終了]関大13-21中京大
前日の男子に引き続いて、女子も勝ちを収めたかった。関西から西日本インカレ出場へは7枠という中、最後の1つをつかんだ女子にとって「できることをやろう」(𠮷川歩里主将=人4)という思いで臨んだ一戦。攻守ともに相手の方が一枚上手で、西カレでの経験はこの一試合のみとなってしまった。舞台でプレーした時間は少ない。でも、勝利以上に価値のあるものを見出せた60分間だった。

先制点を許し始まった前半。関大が無得点に対して相手には連続してゴールを決められるなど、苦しい展開が続く。それをストップさせたのは𠮷川主将だ。離されていた3得点を全て主将自身で取り返す。前大会と同様、主将がチームに与える影響はやはり大きい。開始後11分には戎井琴音(商2)がサイドシュートでネットを揺らした。このまま点数を重ねていきたいところだったが、以降前半終了のホイッスルが鳴るまで1得点すら与えてもらえず。19分で石坪彩瑛(社1)が放った一球が外れたとき信夫麻希(経2)がこぼれ球を拾うチャンスもあったが、ものにすることができなかった。「オフェンスが改善点」と中川昌幸監督は語る。




後半の一発目は関大のシュートで幕を開けた。石坪に駆け寄ってハイタッチを交わす。前半より緊張がほどけたチーム。村田七奈子(法2)らも得点に貢献した。コートを駆け回る選手の活躍が目立つがGK大西葵(商1)のさえたキーピングも忘れてはいけない。初めての西カレを「緊張せず、楽しんで自分らしくプレーしようと思って挑んだ」と大西。たくましいルーキーは大きな舞台に気後れせず、全身を使って何本ものシュートを止めた。下級生に負けじと上級生も好調に。22分では相手ディフェンス2人に態勢を崩されつつも相手の油断から生まれた隙間にボールを流す𠮷川主将。意地の一撃は11得点目となった。髙岡咲良(法4)と山根菜摘(人3)もそれに続き枠に収め、試合は13-21で終了した。





結果は8得点差と大差で苦杯をなめたが、新しいディフェンスの形にチャレンジし成功したこの試合では「自信を手に入れた」と𠮷川主将。次に待ち受けるのは全日本インカレ出場がかかっている大会。5校中2校しか進めないという狭き門ではあるが、9月初旬までにディフェンス面を強化して必ず出場権を手にする。【文:木原綺音/写真:小西菜夕】
▼中川監督
「(試合前について)いつも通りだった。(前後半の間)守れているけど点が取れていない。サイドシュートも前半あまり決まってなかったから1番最初の形に戻すよう言った。戎井が決めてくれたから良かった。(西カレを通して)そんなに練習ができていない中で、ディフェンスがあれほど機能したというのが大きかったと思う。(次大会に向けて)オフェンスのレベルアップを図る。もう少し誰が出るか、もっとはっきりさせて連携高めていくしかない。ディフェンスも急場しのぎでやったわけで、それがたまたまハマったけど本当にこれが残りの試合でうまくいくかどうかわからないから逆に伸びしろがあるわけで、そこも整えていけたらと思う」
▼𠮷川主将
「(試合前について)雰囲気がとても良く、みんな調子が良さそうだった。相手の情報はあまりなかったので、相手の対策は大体のことしかできてなかったが、できることをやろうと話し合った。(試合を振り返って)良かった点は新しいディフェンスの形にチャレンジしてみてそれが通用したことが自信になった。あと、チーム全員でハンドボールができたこと。反省点は、オフェンスで点を取ることができなかった。(西カレを通して)足を動かしてひつこく守れば、速攻に行けるということがわかった。あとは、その速攻でのミスを減らし攻め切ることがチームに必要だということがわかった。(次大会に向けて)自分たちのディフェンスが通用することがわかったので、より強化すること。オフェンスではミスを減らしシュートまでいくという課題が見つかったので、課題を克服して挑みたい」
▼大西
「(初めての西カレについて)緊張はしなかったが、楽しんで自分らしくプレーしようと思って挑んだ。(自身の調子について)全体的には調子は良かった。しかし、私の得意の速攻が出せなかったのが残念。(西カレを通して)このチームではじめて1.2.3DFをしたけれど、挑戦する気持ちが大切だと思えた。また、試合前にいろいろなことを予測して練習するべきだったなと思った。(次大会に向けて)最後までチームを盛り上げで、たくさんのシュートを止めたい!」
コメントを送信