◇令和３年度西日本学生選手権大会３日目◇８月13日◇対中部大◇福岡市総合体育館

［前半終了］関大15―17中部大

［後半終了］関大17―５中部大

［試合終了］関大32―22中部大

関大の快進撃は止まらない。西日本インカレ開幕から負けなしの関大男ハンは、勢いそのまま３回戦も突き進む。前半残り１分のところで逆転され２点差で試合を折り返したものの、後半で強さを見せつけ大差で中部大を圧倒した。

先制したのは中部大。攻守逆転の不意をつかれ得点を許してしまう。関大は松本大昌（文２）の７㍍スローが１得点目となるが、その後のシュートを相手GKに３連続で止められなかなか決まらない。また、相手の巧みなパス回しに振り回され４連続失点。開始早々苦しい展開が続いた。

白井裕登（人１）が２点目を決めると、徐々に関大の攻撃がはまりだす。松本、高橋智也（経３）、川人龍之介（経３）が得点を重ね同点に追いついた。しかし、その後も取っては取られの展開が続く。タイムアウト開け、前半残り１分のところで試合が動いた。15点で同点の場面で関大のシュートが止められ、攻守交代の際に攻め切られ１失点。続く関大の攻撃も相手にパスをカットされそのままシュート。２点差がついたところで前半終了のブザーが鳴った。

後半で関大が本領を発揮する。先制は松本の強烈な１本から始まり、続く金津亜門（社３）のセンターからのダイナミックな攻撃で２連続得点。そして17－18の場面から怒涛の展開が始まる。白井がライトから決め同点に追いつくと、松本と金津が互いに連続で得点。相手の攻撃をGK廣上永遠（文３）が幾度となく止め、失点を防ぐ。川人がGKの隙を突きうまく決める。GKが互いにシュートを止め、ベンチは大盛り上がり。後半12分で白井が２分間退場となってしまうが、金津や小橋澪椰主将（人４）が点を重ねていく。白井がコートに戻ると自身で２連続得点を決め、関大の流れを維持。驚異の10連続得点となった。

後半25分ごろ、チーム最大の得点源である松本が負傷し退場となる。しかし、関大は落ち着いていた。山本開也（政策３）が30得点目を決め、失点しても取り返す。廣上の守備も光り、失点を最小限に抑えた。ラストは川人がライトからシュートを決め試合終了。逆転し、大差で関大が圧倒した。

新型コロナウイルス感染拡大の影響により、この試合をもって西日本インカレは閉幕。ベスト４止まりとなった。次は準決勝というところでの中止はやり切れない思いが募る。この思いを全日本インカレに向け、さらなる強敵にも立ち向かっていく。【文：小西菜夕／写真：木原綺音】

▼中川昌幸監督
「ナイスゲームだったと思います。（今日のディフェンスについて）前半のトップディフェンスで10番の（松本）大昌を出して、前半のうちは振り回されたりしたんですけど、後半それが効いてて。それが良かったかなと思います。（オフェンスについて）オフェンスもよかったです。特に（金津）亜門と大昌。あと、福原が怪我をしてしまったが、代わりに入った川人がよかったと思います。（10連続得点について）あの間も退場があったりして苦しい時間はあったんですけど、そこをしっかり辛抱したのが良かったかなと思います。流れもうちに来たので。（よかった選手は）攻めやったら亜門。ディフェンスは完全に（廣上）永遠やね後半は。（西日本インカレが打ち切りになって）この続きがもしかしたらどこかであるかもしれない。それがあるものとして、努力するしかないと思います。このご時世に試合できただけでも、全部勝つなんて普段なかなかないので。これを次につなげれるように頑張りたいと思います」