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今年4月、約14年間続けてきたピアノを辞めることに決めた。

年中の頃、なんとなく始めたピアノ。部活で忙しい時も、受験期も、指の骨が折れていても弾き続けてきた。14年間。我ながら頑張ったと思う。音楽会で伴奏を弾いたし、コンクールで小さなトロフィーだってもらった。楽しかったことだけではない。発表会で信じられないようなミスをしたし、悔しくて大泣きしたことだってある。苦しかったことも含めて全部、今となっては大切な思い出。だからこそ、これ以上続けることはできないと思った。決して満足したわけではなかったが、どこかで区切りをつけないとピアノそのものを嫌いになってしまう気がして。たくさん悩んだけれど、最後は自分の意思で辞めることを決断。それでもやっぱり、涙が止まらなかった。

辞めることが怖かったんだと思う。たった19年しか生きていない私にとって、14年間はあまりにも長かった。ピアノを始める前の記憶なんて、もうほとんどないのだから。それにも関わらず、こんなにも中途半端な終わり方を選んでしまったことにひどく罪悪感があった。お世辞にもやり切ったと言えないことが申し訳なくて、自分勝手なのは分かっているけれど苦しかった。

IMG_0820-200x114 後悔のその先に
△小学生の私

正直最初は、部活はおろか、サークルにすら入る気はなかった。でもピアノを辞めるなら、他に一生懸命になれる何かが必要だと思った。いったい私は何がやりたいんだろう。時間はたっぷりあるのだから、何かやらないといけないよな。そんなことを考えながら、ぼんやりとサークルガイドを眺める。そんな私の目に、関大スポーツ編集局(カンスポ)のページが飛び込んできた。書いてあったのは、「スポーツ取材」の文字。もともとスポーツ観戦が大好きだった私は、あっという間に心を奪われ、「これがやりたい」と強く思った。

思い切って連絡し、行くことになった体験取材。とてもわくわくしていたのに、緊張のせいかびっくりするくらい何もできなかった。先輩から渡されたカメラになぜか恐怖を覚え、なかなかシャッターが切れない。たくさん話しかけてくださったのに、コミュニケーション能力の低さが露呈し、中途半端な笑みを浮かべて「はい!」と言うだけ。もちろん目の前で繰り広げられる試合は心踊るものだったが、「取材」としては全く上手くいかなかった。結局最後に残ったのは後悔。でも、妙なところで負けず嫌いが顔を出す。自分には無理かもと思うよりも前に、このまま諦めたくないと思ってしまったのだ。体験取材から1週間経ってもその思いが消えることはなく、私はカンスポへの入部を決意した。

IMG_4154-200x133 後悔のその先に
△インタビューをする

あっという間に過ぎ去った8カ月。後悔がないようにしようなんて思っていたけれど、すでにいくつか後悔がある。もっとたくさん取材に行けばよかったなとか、もっと先輩方と話せばよかったなとか。でも、それ以上に充実していた。取材も編集も、全てが新鮮で刺激的だった。残り2年。やり切ったと思えるよう、全力で走り抜けたい。今度こそ、不完全燃焼で終わらないように。【石尾うた】

IMG_0301-200x133 後悔のその先に
△相撲部取材のベストショット。インカレ取材、本当に楽しかったです!

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