今までの学生生活で、何かに一生懸命取り組んだ記憶がない。3歳から始めた水泳も、9歳から始めたバレーボールも、中高での勉強も。全てを途中で投げ出し、ぼんやりと流れるように生きてきた。
そんな私も晴れて大学生に。最後の学生生活、何かに本気で取り組める自分になりたい。自身の成長を誓った4月。高槻キャンパスで活動しているサークルに入ったものの、本気で取り組めることではないと感じ、サークルを辞めた。このままでは今までの自分から変わることができないと焦っていた時、Instagramで関大スポーツ編集局(カンスポ)に出会う。人見知りな性格だが、今世紀最大級の勇気を振り絞り、部室説明会へ参加した。活動内容を聞くうちに、編集という活動に興味があったことを思い出した。
時は小学生にさかのぼる。学校の図書室や町の図書館にこもるほど、読書が大好きだった。こんなにも私を魅了する本というものの出版に携わりたい。そう思い、編集者として出版社に勤めることを夢見ていた。しかし、いつからか好きなものを仕事にするのは難しいと悩むように。大学進学の際には情報系の職業を目指し、総合情報学部に入学。編集者になりたかったことなど忘れていた時、カンスポで編集ができると聞き、幼き頃の夢と再会したような気分だった。
部室説明会を経て、5月21日。ホッケー部女子の体験取材へ。初見でルールも分からず、写真のセンスもない。それでも勝利に向かって全力で戦うKAISERSの姿から目が離せなかった。小学生の時に憧れていた編集者の仕事とは違うのかもしれない。それでも、あの時見たKAISERSの勇姿を伝えたい。その一心で入部を決意した。
入部後、最初に仲良くなったのは、新入生課題の他己紹介で相手になってもらった来夢くん(桝井来夢=法2)だった。インタビューという名目で行われた2時間に及ぶ雑談大会。初めて会った先輩とは思えないくらい、たくさん話し、仲良くなった。来夢くんのおかげでほかの先輩方とも打ち解けることができた。カンスポになじむきっかけをくれてありがとう。

8人の同期とも編集期間やフレッシャーズキャンプ、カンスポ旅行を通じて仲良くなった。一番同期愛にあふれている鑑くん(堀内鑑=情1)に負けないほど8人が大好きだ。最近、翼(松浦翼=経1)に「一緒に引退しようね」(カンスポを辞めないでね)といういじりをすることがある。いじりはいじりなのだが、誰一人欠けて欲しくないという切実な願いを込めている。

ついでのようで申し訳ないのだが、愛して止まない母にも感謝を。いつも大きな決断をする時、最後に背中を押してくれる母。入部を決めかねていた時に、「自分で悩んで出した決断は、後悔せんよ」という母らしい言葉を思い出すと、今でも涙があふれてくる。新入生号外ができ上がらなくて焦っていた時、連日の取材で心身共に疲弊していた時。しんどい時にはいつも電話がかかってきた。「元気にしとるかなって思って」と、私の気持ちを見透かしたような電話に毎度救われている。ありがとう。照れくさいので、このコラムを読んでもどうか読んでないように装ってほしい。もし読んでくれているのなら、帰省した時においしい魚が食べたい。
来年からは担当競技を持つようになり、今以上に多忙になる。それでもKAISERSの「一瞬を一生に」できるような記者になりたい。【石川玲奈】

コメントを送信