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◇全日本大学選手権 準々決勝◇対明大◇11月22日◇富士通スタジアム川崎

[第1Q]関大21-6明大
[第2Q]関大6-15明大
[第3Q]関大8-0明大
[第4Q]関大7-7明大
[試合終了]◯関大42-28明大

忘れられないあの過去を塗り替える。昨年、全日本大学選手権準々決勝で早大に屈し、涙を流したKAISERS。その敗戦を出発点に、この1年を積み上げてきた。今年は、関東2位の明大と対峙(たいじ)。開始早々先制点を許したものの、その後は試合の流れを掌握する。攻守がかみ合い勝利を収め、準々決勝を突破。ついに昨年の壁を乗り越えた。

アウェーにもかかわらず、関大スタンドは超満員。両校の熱い声援が飛び交う中、試合は相手のキックで幕を開けた。オンサイドキックを成功され、いきなり攻撃権を明け渡す展開に。その直後、ランと見せかけたフェイクから、裏を突くロングパスを許し、まさかのタッチダウン(TD)。ポイントアフタータッチダウン(PAT)は不成功に追い込んだものの、わずか10秒ほどで先制点を奪われ、一気に不穏な空気が漂う。昨年の悪夢がよぎるような立ち上がりとなった。

しかし、関大は決して焦っていなかった。最初の攻撃で、QB土居翔和(文1)からWR藤田晃成(文2)へ放たれたパスが鮮やかに決まる。ランとパスでプレーを組み立てると、最後はRB山㟢紀之主将(経4)が右サイドを駆け上がりエンドゾーンへ。K/P中井慎之祐(法4)がPATを決め、7-6とした。次のシリーズでも、立て続けにファーストダウンを更新し勢いに乗る。QB土居からWR堀川丈太郎(文2)へのロングパスで一気に残り1㍎まで迫ると、エンドゾーンで待ち構えるTE中村春作(文4)がボールをキャッチしTD。追加点を奪取し、試合の流れをつかんだ。それに呼応するかのように、直後の守備でもビッグプレーが飛び出す。DB吉田優太(文3)が、浮いた球を取ってインターセプト。オフェンス陣はこのチャンスを逃さず、RB武野公太郎(安全4)が間を縫ってTDを決める。着実に点差を広げていった。

IMG_1981-200x133 【アメリカンフットボール】昨年の雪辱果たし、準決勝進出決めた!
△QB/LB/RB武野

第2クオーター(Q)は、相手のギャンブルを立て続けに許してしまう。そのままエンドゾーンまで運ばれ、失点を喫した。だが、その直後のキックオフリターン。リターナーのDB吉田がフィールドを大きく使い、一気に加速していく。誰にも触れさせることなく、95㍎を走破。「練習の時と同じ景色が見えていた。フロントの人がブロックしている間を全力で走った」。完璧なリターンTDで、関大スタンドを沸かせた。

IMG_0762-200x133 【アメリカンフットボール】昨年の雪辱果たし、準決勝進出決めた!
△DB吉田

TDを奪われ、6点差まで詰め寄られ前半は終了。第3Qは、鉄壁の守備陣が火を吹いた。DB河村龍(法4)、DB吉田が立て続けにロスタックルを浴びせ、相手の攻撃を押し戻す。畳みかけるように、DB不破充優(人4)がQBサックを決め、流れをつかんだ。続く攻撃では、パスをメインにテンポ良く前進する。TE桃木大治郎(商3)が空いたスペースに走り込みボールをキャッチ。そのままTDを決めた。その後のPATでは、2点コンバージョンを選択。この日LB、RBも務めた武野が、QBとしても活躍を見せる。QB武野からWR堀川へ、そしてエンドゾーンで待ち構えていたWR吉識立海(社4)へと展開。巧みなプレーコールで2点をもぎ取った。

IMG_0934-200x133 【アメリカンフットボール】昨年の雪辱果たし、準決勝進出決めた!
△DB不破
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△TE桃木

ランとパスを織り交ぜて陣地を広げ、エンドラインまで残り2㍎に迫って迎えた最終Q。RB前川礼男(経3)が押し込んでTDを奪い、リードを21点に広げ主導権を握り続けた。その後、再びギャンブルからTDを決められたものの、それ以上の失点は許さず。最後は、スタンドと一体となってカウントダウンし、見事準決勝進出を果たした。

IMG_1986-200x133 【アメリカンフットボール】昨年の雪辱果たし、準決勝進出決めた!
△RB前川

1年越しの思いをぶつけ、ついに雪辱を果たした関大。甲子園ボウルへ向け、また一歩大きく前進した。準決勝の舞台は大阪・長居ボウル。翌日に行われた関学大・中京大戦の結果により、今年3度目の関関戦が決まった。追い求めてきた日本一への扉は、もう目前まで迫っている。絶対に負けられないKAISERSの物語はまだ終わらない。【文/写真:早川莉央】

▼DB吉田
「(第1Qのインターセプト)ちょっと相手の球が浮いて、たまたま僕の胸元に来てくれただけという感じでした。でも、視野には入れていて、浮いたら自分のところに来るだろうなという所にはいました。(今季2度目のリターンTDを決めた)練習の時から同じ景色が見えていました。フロントの人がずっと頑張ってくれたので、相手ディフェンスに触れられることなく走ることができました。その間を全力で走ろうという気持ちでした。(関東リーグ歴代1位のラン獲得㍎数を誇るRB相手に、低いタックルが決まった)僕は今シーズン、タックルを課題としていました。明大戦の練習でも力を入れて取り組んできました。相手の自由なランを止めるのは難しかったけれど、タックルを決められて素直にうれしかったです。(今試合のディフェンス陣)全体の目標として、失点を17点以下に抑えようというのがありました。でも、きょうはDBで点数を取られてしまったと思っています。それをしているようでは、次の準決勝では絶対に勝てないと思います。あと1週間で、DBの役割やプレーリードの仕方をもっと突き詰めていきたいです。28点を取られてしまったという結果を素直に受け止めて、いかに成長できるかが大事だと思います。次の試合は、ぜひDBに注目してもらいたいです」

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