◇2025年度関西学生女子秋季リーグ1部2部入替戦◇対大国大◇11月22日◇大阪体育大学
【前半】関大1-0大国大
【後半】関大1-0大国大
【試合終了】関大2-0大国大
スターティングメンバー
GK 勢古
DF山本ノ、風間、徳弘、岡村
MF 藤田祐、吉田り、岩川、植田
FW 西、宮本美
秋季リーグで勝ち点わずか1と苦しみ、入替戦へと進んだ関大なでしこ。負ければ2部降格となる一戦で、春季リーグ得点王のFW宮本美優羽(経1)が、秋季リーグ初ゴールを含む2得点を奪う。守備ではGK勢古亜実(つぐみ=人4)の好セーブが光り、クリーンシートを達成。4年生の引退試合を勝利で締めくくるとともに、1部残留を決めた。

春季と同じく、入替戦に進んだ関大なでしこ。会場には多くの部員が駆けつけ、大声援を送った。最終節からスターティングメンバーを変更し、DF岡村まどか(政策1)が春季リーグ入替戦以来となるスタメン出場に。勝利しか許されない試合を、攻撃的な布陣で挑んだ。

試合は序盤から関大が決定機を作る。前半2分、右サイドを駆け上がったMF藤田祐穂(法2)が速いクロスを供給。中央でFW宮本美が合わせるも、相手GKの好セーブに妨げられる。さらに同5分、コーナーキック(CK)を再びFW宮本美が頭で合わせた。「ドンピシャだった」と振り返った強烈なシュートは、ゴールネットへ。開始早々に決定機をものにし、1部残留を手繰り寄せる先制点を奪った。

その後もDF徳弘海羽主将(みはね=人4)を中心にビルドアップからボールをつなぎ、試合の主導権を握る関大。FW宮本美を頂点に置き、前線へロングボールを供給する場面も見られた。同21分には、右サイドへのスルーパスに抜け出したMF藤田祐が低いクロスを供給する。ボールは逆サイドに走り込んだMF植田真央(情2)の足元へ。ワンタッチでシュートを放つが、相手GKが正面でキャッチ。追加点を奪うことができない。同30分以降はボールを回し続けるが、大きなチャンスを作ることができず。同42分には一瞬の隙を狙われ、相手選手とGK勢古が1対1に。しかし冷静に対応し、シュートストップに成功。1点のリードを守り抜き、試合を折り返した。

後半はMF前田柊(政策2)を投入し、攻撃の手を緩めず追加点を狙う。しかし、序盤は相手のペースに。同7分、中央からのスルーパスに抜け出される。再びGK勢古と1対1となるが、今度は左足で好セーブ。「2度のピンチにひやひやした」と試合後に振り返ったが、安定感のあるプレーでチームを救う。同23分には左サイドを突破され、再びピンチに。クロスを中央で合わせられるも、カバーに入ったDF山本ノア(人1)が、体を張った守備で得点を許さない。

ピンチを凌ぐと、同25分以降は関大にもチャンスが生まれる。同27分、MF植田の左足のクロスがゴール方向へ。枠を捉えたかと思われたが、ボールはポストに直撃。得点とはならない。3分後には、MF藤田祐のクロスをマイナスでMF前田が合わせるも、シュートは枠外へ。MF前田は直後にも、カットインからシュートを放ち相手ゴールを脅かす。同44分には、MF藤田祐のスルーパスからMF吉田りん(政策3)が抜け出し決定機に。しかし、シュートは枠に飛ばず。追加点を奪えないまま迎えた同45分。再びMF前田がカットインシュートを放つと相手DFに当たり、ボールはフリーのFW宮本美の元へ。冷静に頭で合わせ、勝利を決定づける2点目を奪った。試合はこのまま終了。春季リーグ得点王の活躍が光り、チームを1部残留へと導いた。

1部残留を決め、安堵(あんど)の表情を見せた選手たち。「悔いなく終わろうということを一番に考えていた。悔いはもうない」とDF徳弘主将。夢のインカレ出場はかなわなかったものの、常にチームを引っ張り続けてきた。「後悔ないようにやり切って、結果を残してほしい」。試合後、DF徳弘主将、GK勢古の両選手は後輩に向けてエールを送った。来季こそ、創部初のインカレ出場へ。チームをけん引し続けた4年生6人は、1部残留という結果を残しピッチを去った。【文:上田峻輔/写真:上田峻輔、松浦翼】
▼DF徳弘主将
「(今日の試合への思いは)4年間の集大成でもあるし、自分はサッカー人生16年、17年とかの集大成でもあった。何よりも楽しもうという気持ちで挑んだ。頑張ろうと考えたら、自分はいろいろなことを考えてしまうタイプ。楽しんでサッカーをやり切って、悔いなく終わろうということを一番に考えていた。悔いはもうない。まだまだ成長はできたかもしれないが、『あれをやっとけば良かった』みたいな心残りはない。(一番の思い出は)一番の思い出は、昨年1部昇格を達成した時。先輩たちにもたくさん支えられ、本当にいい経験ができた。(同期の部員が応援に駆けつけた)同期は結束力が高い男子たちが多くて、試合を見に行くたびにいい4年生たちだなと思っていた。本当にいい刺激になっていた。(後輩へ伝えたいこと)なかなか結果が出ないことが多くて、しんどい思いもたくさんさせてしまった。ただ、ほんとに最後までよくやり切ってくれたと思うし、思い通りの結果が出ないこともあるかもしれないけれど、やった通りには絶対になると思う。しっかり自分が後悔ないようにやり切ってほしいと思う」
▼GK勢古
「(4年間を振り返り)途中からキーパーに転向するという、意味がわからないことをしたので(笑)苦しいことも本当にあったが、やっと終わったなと(笑)頑張り続けてきて、最高の結果で終わることができて本当に良かった。後は後輩に感謝の気持ちでいっぱい。(好セーブを見せた)正直ヒヤヒヤしていて、怖かった。止められて良かった。今まで練習してきて良かった。(同期の部員が応援に駆けつけた)いつも応援をしてくれて、刺激を与え合う存在。自分が刺激を与えられているかわからないが、いろいろな刺激をもらい、みんながいたから勝てた試合だったと思う。(後輩へ伝えたいこと)試合後のミーティングでも伝えたが、本当に苦しい時はみんなにもあると思うし、乗り越えなければいけないことも多いと思う。ただ、サッカー部として長い期間やってきた何か意味があると思うので、それをしっかり最後まで意思をぶらさずに頑張ってほしいと思う。そしてしっかり結果につなげてほしいと思う」
▼FW宮本美
「戦い方が個人的にうまくはまっていなくて、ゴール前に行くことは多かったが、なかなか得点につなげることができなくて焦ってしまった。前半で1点しか取れていないし、危うい場面もあってチーム全体で焦ってしまう試合展開になった。(得点シーンを振り返って)1点目のCKは、相手がゾーンディフェンスできていたのでやりにくい部分はあったが、ここしかないと思った場所にボールが来たので、あとは飛び込むだけだった。綺麗にドンピシャに当てられたので、当たった瞬間、これは決まったなと思った。2点目はサイドで柊さん(=MF前田柊)がクロスを上げるかと思い、ゴール前でクロスを待ったが、柊さんはシュートを打った。ただ、それが相手に弾かれてちょうどDFとGKとの間の空間に落ちたので、突っ込むしかないと思い突っ込むと先にボールに触れて、点を決められた。(FW間の連携)今日は自分がサイドに流れるとかではなくて、頂点でボールを収める仕事をし、その分凜華さん(=FW西凜華・法2)がサイドに流れてボールを受けるなど、役割がはっきりしていた。自分が頂点の仕事をこなせたかと言われたらそうではなく、落としの部分で結局サイドに流れてしまった部分があったので、そこは申し訳ないと思った。(来年度に向けて)春季、秋季含めて自力で1部残留ができていない。来年こそはまずは自力で1部残留ができるように、1試合1試合勝ち点を積み上げて勝っていきたい」
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