◇第90回全日本学生選手権大会◇10月31日~11月3日◇江の島ヨットハーバー
[470級]
河野・船石
谷・政倉/髙林
大澤・田附
団体:14位 関大 1057点
[スナイプ級]
赤松・植田/大畑
竹田・睦
𠮷村・福永
団体:9位 関大 859点
[総合団体]
12位 関大 1916点
学生セーリングの頂点を決める全日本インカレが、江の島ヨットハーバーで開催された。関西インカレの雪辱を胸に挑んだ関大だったが、全国の強豪校と江の島特有の気まぐれな風に苦戦を強いられる4日間となった。
大会初日は、体に打ちつけるような冷たい強風の中、3レースが行われた。470級は、第2レース(R)で谷香凛(経2)・政倉壮臣(商2)組が1上を7位で回航する好スタートを見せる。河野大陸主将(りく=人4)・船石一真(経2)組も14位でフィニッシュし、強風の中を耐え抜いた。スナイプ級では、第1Rで𠮷村歩起(いぶき=文3)・福永晃志(シス理4)組が13位に入るなど健闘を見せるものの、全体的に厳しい幕開けとなった。

2日目は一転して穏やかな風に。長い陸上・海上待機を経て、1Rのみ実施となった。この第4Rで、スナイプ級の𠮷村・福永組がBFDとなる痛恨のミス。470級も河野・船石組が16位と、浮上のきっかけをつかめない。
不安定な風に振り回された3日目。「1つでも多くのレースを」と願う前で、風は強弱を繰り返す。スナイプ級は第5Rで竹田大輝(人3)・睦修翔(人2)組が12位と奮闘するも、470級は河野・船石組が20位台で粘るのが精一杯。全国の壁の厚さが、関大に重くのしかかった。

このままでは終われない。迎えた最終日、この日で引退する4年生の選手らは最後の出艇を迎えた。「集大成として、チームとしていい形で終われるように頑張りたい」と河野主将。また、赤松佑香(商4)も「ヨットをやってきて、チームで戦うおもしろさを学んだ。今日1日だけでも優勝できるような結果で帰りたい」と力を込めた。福永も「今までやってきたことを出し切る。楽しんでやったらいい結果もついてくる」と、自らを鼓舞。それぞれの想いを胸に北風の中で行われたスナイプ級の第7R。赤松・植田兼斗(商2)組が1上を6位で通過した。その後も安定した走りで順位を落とさず、6位でフィニッシュし、チームに活を入れる。その想いににエースが応えた。470級の最終第9R、河野・船石組が1上を4位と最高のスタートを切る。2上で8位に後退するも、全国の強豪との激しい競り合いの中で粘り抜き、10位でフィニッシュ。4年生が最後の最後に意地を見せた。

最終レースのホーンが鳴り響き、関大の全日本インカレは幕を閉じた。全国の壁は厚く、強豪ひしめく江の島の海で、目標としていた入賞には届かず。また、今大会をもって、チームをけん引してきた4年生が引退に。チームで戦うことの面白さ、最後まで諦めない心、そして何よりヨットを楽しむ姿勢。4年間貫いてきた不屈の闘志と感謝の心は、確かに後輩らの胸に刻まれた。来年の舞台は、ホームである西宮。江の島で得た悔しさ、4年生が残した熱い想いを忘れずに、新たな航海が今、始まる。

【文/写真:桝井来夢】
コメントを送信