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◇第42回西日本フィギュアスケートジュニア選手権大会、第51回西日本フィギュアスケート選手権大会3日目◇11月3日◇木下カンセーアイスアリーナ

[ジュニア男子FS]
9位 織田 106.16

[ジュニア男子総合]
12位 織田 158.83

[シニア男子FS]
4位 片伊勢 127.35
6位 朝賀 112.56
8位 木科 110.64
9位 樋口 109.15

[シニア男子総合]
3位 片伊勢 200.76
6位 朝賀 176.65
7位 木科 176.39
10位 樋口 164.71

3日間行われた今大会もついに最終日。全日本、全日本ジュニア進出を懸けて、運命のフリースケーティング(FS)に臨んだ。それぞれが今の全力を尽くし、迫真の演技を披露する。ジュニア男子では織田信義(情1)、シニア男子では片伊勢武アミン(法4)、朝賀俊太朗(文2)、木科雄登(M2)が全国への切符をつかんだ。

IMG_6553-200x133 【フィギュアスケート】西日本FS、4名が全国への切符を掴む
△賞状を持つ片伊勢

最初に行われたのはジュニア男子。シードの高橋星名(木下アカデミー)を除いた上位11名が全日本ジュニアへ進むことができる。ショートプログラム(SP)16位の織田は、逆転での進出を目指してリンクへ。柔らかく腕をしならせて滑り始めると、3回転ルッツ+2回転トーループを美しく着氷。続く3連続のコンビネーションジャンプもきれいに降り、GOE(出来栄え点)での加点を引き出した。さらにリンクを大きく使いながら、変わりゆく曲調を捉えて滑っていく。ジャンプの基礎点が1.1倍になる後半には3回転トーループや3回転サルコーを決め、ジャンプは全て転倒なし。『火の鳥』のように強く、華麗に氷上を舞い、演技後にはスタンディングオベーションを受ける。まとまった演技でSPから順位を上げ、12位に。ジュニアラストシーズンに、自身2度目となる全日本ジュニアへの出場権をつかんだ。

IMG_4837-200x133 【フィギュアスケート】西日本FS、4名が全国への切符を掴む
△織田

続いて行われたシニア男子のFS。全日本を懸けた緊張感が漂う中、第3グループに樋口温之(安全1)が登場した。力強い音とともに滑り始め、高さのある3回転ルッツ+2回転トーループを降りる。続く3回転ルッツも着氷したが、3回転フリップは惜しくも転倒してしまった。それでも会場中から「頑張れ!」と励ましの声が飛び交う。声援を力に3連続のコンビネーションジャンプを決めると、3回転サルコー+2回転トーループも着氷。幅のあるダブルアクセルを降りると、『Les Miserables』の壮大なメロディーに乗せて、渾身(こんしん)のステップシークエンスで観客を引き込む。最後はスピンで締めくくり、演技後には何度かうなづく様子も。あと約3点遠く、初の全日本出場はかなわず。それでも、「自分のスケートはできた」と全身全霊の演技を届けた。

IMG_5355-200x133 【フィギュアスケート】西日本FS、4名が全国への切符を掴む
△樋口

関大勢が3人を占めた最終グループ。最初に登場したのは朝賀だ。『トゥーランドット』の重厚感あふれる音色とともに滑り始める。冒頭のコンビネーションジャンプを決めるが、続く3回転ルッツは2回転に。フリップジャンプも回転が抜けてしまう場面があったが、後半に跳び直しの3回転ルッツを降り切る。観客席から大きな拍手が起こり、勢いそのままに残る2つのコンビネーションジャンプも着氷。さらに、3つのスピン全てで最高難度のレベル4を獲得する。終盤には力強いコレオシークエンスを披露。けがで思うように練習を積めない中、2年連続2回目の全日本進出を決めた。

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△朝賀

朝賀と入れ替わりで木科がリンクイン。冒頭のトリプルアクセル+2回転トーループをきれいに決め、大きな歓声が起こる。2本目のトリプルアクセルは回転不足になりながらも着氷。得意とする3回転ループ+3回転トーループも降りる。後半には思うようにジャンプがはまらない場面もあったが、『Fix you』に乗せて思いを込めた演技を披露。自身ラストシーズンに、10年連続10回目の全日本出場権をつかんだ。

IMG_6551-200x133 【フィギュアスケート】西日本FS、4名が全国への切符を掴む
△木科

西日本全体の最終滑走で登場したのは、SP1位の片伊勢。『Bring Him Home』の柔らかいメロディーとともに滑り始める。しかし、冒頭のトリプルアクセルで転倒してしまい、思うように流れに乗れない。それでも声援を糧に3回転サルコー+3回転トーループを美しく降り、後半には3連続のコンビネーションジャンプを決める。スピンでは全てレベル4を獲得し、持ち前の美しい演技で観客を魅了。3位で2年連続の西日本の表彰台に立ち、今年も全日本への切符を手にした。

IMG_6552-200x133 【フィギュアスケート】西日本FS、4名が全国への切符を掴む
△片伊勢

それぞれの思いを胸に挑んだ今大会。思い描いた結果、そうではなかった結果もあったが、これまで歩んできた道を信じて全力を尽くした。今大会で得たものを糧に、次はさらに進化した演技を。大きな花を咲かせるべく、1歩ずつ歩みを重ねていく。【文:中吉由奈/写真:川元咲季】

▼織田
「(演技前の心境)ショートでトリプルループを失敗してしまったという思いが強かったので、フリーではエレメンツを完璧にして頑張ろうという気持ちでした。(演技を振り返って)今シーズンはジャンプでこけないことを目標に頑張ったんですけど、やっぱりエレメンツのレベルが低いなということを自分でもすごく感じていて。レベルを下げて転倒がないように詰めたんですけど、次の試合があれば、少しレベルを上げて、チャレンジの様子も含ませていければなと思います。(演技後にはスタンディングオベーションを受けた)本当にうれしいです。もうあの瞬間のために、歓声を一身に受けるためにフィギュアスケートをやっているなといつも思います。(次に向けて)10月までは基礎力と最低値を高める練習をしてきたので、今度はぐんと高い点を取れるような、チャレンジできるような練習を心がけていきたいです」

▼樋口
「(演技前の心境)あまり緊張というのはなくて、順位とかも気にしないようにしていて。もう自分のできることを最大限やろうという気持ちでやっていました。(演技前にかけてもらった言葉は)拓先生(=田村拓コーチ)からは『やれることはやってきたから、もうやってこい』と。楽しませてくれという感じで。反対側から岡山の時代に教えてもらっていた無良先生(=無良祟人コーチ)に降りてこいというジェスチャーをもらったので、それも心強かったです。(演技を振り返って)やっぱり心残りは所々ある演技となったんですけど、すごくたくさんの人から応援をいただいて。もうやることというか、自分のスケートはできていたかなと思います。(演技中には多くの声援が飛び交った)本当に心強いというか、こんなに応援してくれる人がいるんだなって思ったんですけど、やっぱり演技が終わった後にもっといい演技を見せたかったなと思って。順位どうこうより、そういう思いが大きかったです。昨年からずっと悔しい思いをして、いろんな人に支えてもらっていたので、その人にも恩返しがしたい気持ちがあって。こっちに来てからも大学の人とか先生とかに応援してもらえている中で、結果として恩返しできなかったのが悔しいです。(この大会を通して得られたこと)こういう舞台でもこの順位で戦えていることは自信につながっていると思います。そこは良かったなと思うと同時に、やっぱりもっともっと成長できるところがたくさんあるなと思う大会になりました。(目指していきたい演技)競技的な面で言うとジャンプの安定だし、ずっと言ってきているスケーティングだったり、先生にももっとできると言われていたので、そこを伸ばしていきたいです。見せるという面で言うと、フリーで結構ミュージカルを使うので、感動できるというか、見ている人の心に届く、響くような演技をしていきたいなと思います。(次に向けて)まずは自分の納得できるような演技、パーフェクトをもちろん目指したいんですけど、自分の中で成長できたなという点を1つ2つ増やせる大会にしたいです。あとトリプルアクセルを入れます。入れられるようだったら入れます!」

▼朝賀
「(演技前の心境)大きな緊張はなく挑むことはできて。ただ前のグループの演技とかも見つつ、構成を変えていこう思っていました。やっぱり全日本が懸かっているということもあって、直前には緊張はあったんですけど、やってやるぞという気持ちが一番強かったです。(演技を振り返って)ひとまずは結果が出て、通過できてほっとしている部分もあって。今シーズン目指していたものは高かったので、そういった面ではけがとかこういう結果になってしまったのは悔しいところではあります。でもけがをしてしまった中で、西を通過することを1つの目標にしてやってきて、それができたのは、本当に良かったなと思います。(復帰までの道のり)毎日リハビリに通って、トレーナーさんと一緒にここまでの一日一日をスケジュールを立てながらやってきて、厳しいものもあったんですけど、ただ自分の中で絶対にここには戻ってこられるという自信があって。出るからには全日本。全日本に行けないんだったらもう出ないでおこうと考えて。それが全日本に出場できるという気持ちになったので、戻ってくることもできたし、リハビリも頑張ってこれたのかなと思います。(復帰までの支えになったもの)全日本に出場するというのが一番大きくて。やっぱりジュニア時代から何年も全日本に行けると思われて、自分も思って、言われてきて、ただ最終的に出られたのは昨年の1回だけでした。昨年出たからには毎年ここから出てやろうという気持ちが強かった時にけがをしてしまって、でも全日本出場を一番の目標にしたからこそ、ここまで復帰できたのかなと思います。(FSの練習は)フリーはけがをしてから1回もまだ通していなくて、前半だけ、後半だけでやりつつでした。どうなるかちょっと分からなかったんですけど、なんとか滑り切れたので良かったです。(次に向けて)これ以上けがを悪化させることなく、安全に今年1年やり切って、笑ってシーズンを終われるようにしたいなと思います」

▼木科
「(演技前の心境)朝の練習からすごく調子は良かったんで、あまり緊張もすることなく。もう最後なので楽しもうという気持ちでいました。(コーチからもらった言葉は)とにかく楽しんで、最後まで頑張ってと言われて。先生には『行ってきます』と言って出てきました。(演技を振り返って)本当に想定外のミスもあったし、ここのリンクはあまり相性が良くなかったので、やっぱり後半すぐ脚に来てしまってすごく悔しいです。今日の演技は次自分が頑張るために必要なものなんだなと受け止めようと思っています。(演技に込めた思い)本当に楽しむということと、見ている方にいいスケートだなと思ってもらえるように。まずは自分が楽しんで、笑顔を見せながら滑ることを心がけて、実際楽しめたかなと思います。(10年連続10回目の全日本出場)本当に自分としては当たり前で、全日本は当たり前に出るものだと思ってやってきたんですけど、改めて今日の試合であともう1、2個失敗していたら、全然落ちる可能性はあったので。本当に改めて今まで頑張ってきたんだなというのも感じましたし、最後の10回目はいい思い出で終わりたいなと思います。(全日本に向けて)もう本当に自分が満足して、楽しんで。あとは今まで支えてもらった方々に感謝の気持ちが伝わるように演技をしたいなと思います」

▼片伊勢
「(演技前の心境)あまり緊張とかプレッシャーとかはなく、普段通りな感じでできてはいました。やっぱり自分の練習の足らなさと技術の不足が招いた結果だと思うので、本当にそこに尽きるかなと思います。(公式練習の調子は)昨日の夜も今日の朝も悪いことはなくて、比較的いい感じにできていました。やっぱりプログラム全体を通してジャンプを跳ぶ面で言うと、まだまだ足りなかったなと今日の演技で痛感しました。(全日本に向けて)今日すごく失敗も多かったんですけど、学んだ部分だったりもたくさんありますし、これをいいききっかけにして、全日本まで1からやり直すようなつもりで頑張りたいなと思います。全日本では今日のようなことが起こらないように、きちんと笑顔でベストを尽くして終われるようにしたいです」

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