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◇第47回女子全日本学生選手権大会◇対山学大◇10月30日◇大井ホッケー場サブピッチ

[第1Q]関大0-4山学大
[第2Q]関大0-5山学大
[第3Q]関大0-1山学大
[第4Q]関大0-2山学大
[試合終了]関大0-12山学大

寒さが深まる東京でホッケー大学日本一を決める大会が行われた。昨年のインカレでは8強入りと大躍進を遂げた関大。今年も昨年に続いて、快進撃を繰り広げたいところだ。しかし、1回戦の相手は関東春季リーグ61連覇中の山学大。今年の王座で優勝し、日本一を達成している超強豪との対戦に挑んだ。試合は序盤から押し込まれる展開となり、前半終了時点で9点のリードを許す。それでも、後半に入ると互角に戦える時間も増え、第3クオーター(Q)にはFW野口奈央主将(人4)がペナルティコーナー(PC)を獲得するなどチャンスを作るシーンもあった。しかし、結果は0-12と惨敗。全国屈指の強豪を前に厳しい試合となった。

日差しが強まる中、第1Qが始まった。開始1分、早々にPCを奪われ大ピンチを迎える。このセットプレーから先制点を献上し、苦しい立ち上がりに。同3分にも、サークル内へと攻め込まれるが、FW山根奈菜子(社4)が低い姿勢でボールを刈り取り危機を脱した。相手の勢いは収まらず、同5分、8分と連続して得点を決められる。同12分にもシュートを被弾するがここはGK今尾一葉(文1)が右足1本の好セーブを見せ、得点を阻止した。同14分には4連続でPCを奪われるなど、その後も一方的に攻められる展開が続き第1Q終了直前に失点。4点ビハインドで第1Qを終えた。

IMG_7109-200x133 【ホッケー女子】山学大に大量失点を喫し、インカレ初戦敗退
△GK今尾

第2Qに入っても苦しい状況は続く。同3分、4分と早々に2失点を喫し、同9分にも中央突破から得点を許した。しかし、同10分に奪われたPCではMF徳田琳(社2)が決死のブロック。粘り強いプレーでチームに希望をもたらす。何とか攻撃に転じたい関大だったが、同13分には相手が右サイドを崩しサークル内の中央にボールを供給。このボールに反応されシュートを被弾し、9失点目を献上した。

IMG_1247-200x133 【ホッケー女子】山学大に大量失点を喫し、インカレ初戦敗退
△FW野口主将

立て直しを図る第3Q。同2分、4分と連続してPCを奪われるが、激しいプレスで相手に満足なシュートを打たせない。同7分にはシュートを受けるシーンがあったが、GK今尾がブロック。こぼれ球もサークルの外へと蹴りだしチームを救った。相手に押し込まれ思うようにいかない攻撃だったが同9分、ついにチャンスが訪れる。FW野口主将が相手FBへプレッシャーをかけるとそのままボールを奪取。ドリブルでコートを駆け抜けサークル内に侵入した。細かいドリブルで相手のファールを誘い、この試合初めてのPCを獲得する。FB髙杉美羽(情3)から出されたボールは、サークル中央に待ち構えていた齋藤奈津美(社2)ではなく少し左で待っていたFB野口主将の下へ。力強くスティックを振り抜いたが惜しくもゴールとはならなかった。ディフェンス陣も集中して守っていたが、同14分に失点。リードを10点に広げられ第4Qへと向かった。

IMG_1232-200x133 【ホッケー女子】山学大に大量失点を喫し、インカレ初戦敗退
△FB髙杉
IMG_1017-200x133 【ホッケー女子】山学大に大量失点を喫し、インカレ初戦敗退
△FW松本菜那(左=人4)とFB齋藤

第4Qに入っても相手の勢いは止まらず、自陣内での戦いを余儀なくされる。GK今尾を中心に何とかはね返していたが、同4分にゴールを許してしまった。同7分にはPCを献上し、そこから失点。それでも関大は気持ちを切らすことなく戦う。同10分、13分と連続してPCを与えてしまうが、気持ちの入ったディフェンスでここを防いだ。しかし、ここで試合終了。インカレは1回戦敗退に終わった。

王座優勝の強豪校相手を相手にし、果敢に挑んだ関大。結果は大敗となったが得られるものも大きかっただろう。「この経験を糧にして残りのリーグ戦に臨みたい」とFW野口主将。残された試合はリーグ最終節と入替戦の2試合。1年をかけて練度を増した関大ホッケーを貫き通し、1部昇格を目指す。【文/写真:井原郷志】

▽FW野口主将
「(試合を振り返って)最初第1Qは絶対0点で抑えようという目標でやっていました。しかし、すごく早い段階から点を取られてしまって。結構心が折れていたところがありましたが、後半は前半の反省を生かして、少しずつ守れるようになってきたところが良かったと思います。(どのような対策を積んできたのか)王座も優勝しているチームなので、昨日のミーティングでは引かずに、どんどん積極的に当たりに行くということを目標にするという話をしていました。同大戦とかでもクリアの弱さが見られたので、そこの練習もしました。(試合中笑顔がたくさん見られたが)昨日のミーティングで、もう精一杯最後のインカレを楽しんでやろうというのを一番の目標にしていました。(PCを獲得した時の心境は)まず人を抜けたというのは良かったんですが、その後にシュートを決め切れたらもっとチームが上がっていけたかなと思います。決めきれなかったというのがチームとしても主将としても不甲斐ないと感じました。(今日の試合をどのようにリーグへと生かしていくか)強いチームとやって、ストロークの強さとかレシーブの大切さをすごく感じました。16日(京大戦)とか入替戦に向けて、基礎のストロークや、フォワードの守りからつなげるプレーをどんどん練習していきたいと思います」

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