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◇第79回全日本大学対抗王座決定試合◇3位決定戦◇対近大◇10月26・27日◇愛媛県総合運動公園テニスコート

○D1 堤・岩本組2(7-6(6),6-4)0山下・桃山組
●D2 薦田・今西組0(4-6,4-6)2蔡・﨑山組
○D3 坂本・大島組2(7-5,6-4)0大下・谷畑組
S1 岩本1(6-2,5-2打ち切り)0廣瀬
S2 堤0(4-6,2-3打ち切り)1蔡
●S3 武方1(4-6,7-5,2-6)2桃山
●S4 池田0(1-6,0-6)2大沼
●S5 大島0(5-7,3-6)2大下
●S6 糸永0(0-6,2-6)2﨑山
[最終結果]●関大2-5近大

[最終成績]4位

早大との準決勝に敗れ、3位決定戦に回った関大。リーグ戦で関西の頂を競った近大と相まみえた。2回戦の日没順延により、2日間をかけて行われた3位決定戦。ダブルスで2勝を挙げ、シングルスにつなげる。翌日行われたシングルで3勝を挙げたいところだったが、4敗を喫し敗北が決定。4位で王座を終えた。

IMG_2194-200x133 【テニス男子】近大に敗れ、王座は4位終幕
△集合写真

2日間に渡って行われた3位決定戦。1日目はダブルスの試合が行われた。D2には薦田直哉(商3)・今西珀人(人1)組が出場。序盤から拮抗(きっこう)した戦いとなり、なかなかペースをつかめない。しかし、2人で前衛位置まで上がり、ボレーで攻め得点。大きくガッツポーズを見せ、会場を沸かせた。しかし後半、ネットにかけるミスが増え、相手に得点を献上。ゲームカウント4-6で第1セットを落とした。続く第2セットは、今西のサービスエースが光り、第1ゲームをキープでスタート。しかし、第3ゲームでブレークを許し、相手に流れが渡る。攻めの姿勢を崩さず応戦するも、勝利をつかむことはできなかった。

IMG_6139-200x133 【テニス男子】近大に敗れ、王座は4位終幕
△今西

D2の堤隆貴主将(社4)・岩本晋之介(商4)組は接戦に。岩本がスマッシュを混ぜながら強打で相手をエンドラインに留める。甘いショットを、堤主将がボレーで決め、2人のテニスを展開した。しかし、互いにキープゲームが続きゲームカウント6-6でタイブレークに突入。タイブレーク序盤は点を取り合う展開になるも、相手に先にマッチポイントを握られる。しかし、堤主将のボレーなどで逆転し、8-6で第1セットを先取した。第2セットも序盤にブレークし、流れをつかむ。サービスエースや強気なショットで得点を重ね、ゲームカウント6-4で白星を挙げた。

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△堤主将・岩本組

3位決定戦はペアを変えて挑んだ坂本建英(人2)・大島望(人4)組。序盤は相手に得点を許し、リードされる。それでも、徐々に2人のコンビネーションが噛み合い、ペースをつかむ。ブレークを果たし、ゲームカウント7-5で第1セットを先取した。第2セットも流れを崩さず、一気に3ゲームを奪取。しかし、その後連続でゲームを奪われ、ゲームカウント4-4に。それでも攻めの姿勢を崩さず、2ゲームを連続で奪い勝利。応援メンバーが駆け寄り、抱き合いながら喜びを噛み締める。ダブルスの試合を2-1で勝ち越し、翌日にいい流れを作った。

IMG_6143-200x133 【テニス男子】近大に敗れ、王座は4位終幕
△坂本

シングルスで3勝すれば、関大の勝利が決まる。なんとしても白星を挙げたいところだったが、S6糸永龍矢(政策3)は序盤から苦戦を強いられる展開に。第1セットをゲームカウント0-6で落とすと、第2セットでも流れをつかめず。ストレート負けを喫した。

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△糸永

S4には池田陽凪大(経1)が出場。池田のサーブで試合が始まり、第1ゲームをキープする。しかし、その後相手に連続得点を許し、ゲームカウント1-6で第1セットを奪われた。何度もデュースが続く苦しい展開となったがなかなか攻めきれない。コートを広く使い相手を動かすも、ネットにかけるミスなどで第2セットも差をつけられて敗北した。

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△池田

S5に出場したのは、前日のダブルスで活躍を見せた大島。序盤から拮抗(きっこう)した試合を繰り広げるが、相手の1ゲームリードで試合が進む。それでも、バックハンドのスライスを交えつつ攻撃を展開し、逆転。ゲームカウント5-4と、セット獲得まであと1ゲームに。しかし、前後に揺さぶられ、ネットミスなどで失点。ここから3ゲーム連取を許し、ゲームカウント5-7で第1セットを献上した。続く第2セット、なんとか巻き返したいところだったが、流れをつかめない。ゲームカウント3-6で第2セットを落とし、悔しい敗戦となった。

IMG_6144-200x133 【テニス男子】近大に敗れ、王座は4位終幕
△大島

S3には武方駿哉(人2)が出場。デュースになるゲームも多かったが、ゲームカウント4-0とリードする。しかし、相手が調子を上げゲームを奪えない。相手の勢いに圧倒され、ゲームカウント4-4まで追いつかれた。長いデュースとなったが制することはできず、第1セットを奪われる。第2セットは互いにブレークを重ねたが、第4ゲームで相手にキープされリズムが崩れた。しかし、弾道の低いコート奥への深いショットで相手を翻弄(ほんろう)する。何度もデュースになるも粘り強くゲームを奪取。ゲームカウント7-5でセットを取り返し、運命の第3セットに。この時点でシングルスが3敗のため、全体で2-4とあとが無くなった関大。1点1点が重く、応援の声も徐々に大きくなっていく。深いショットで攻めるも、ミスもありゲームカウント2-6で勝利まで1歩足りず。5敗を喫し、残りの試合は打ち切り。関大の敗北が決まった。

IMG_6141-200x133 【テニス男子】近大に敗れ、王座は4位終幕
△武方

4位で王座が終幕。チームをけん引してきた4年生は、今大会をもって引退となる。「来年こそは優勝してほしい」と堤主将。この悔しさを糧に、来年こそは王座優勝へ。悲願達成への道を、再び歩み始める。【文/写真:中山桜希、森奈津子】

▼堤主将
「(王座を振り返って)準決勝の早大戦で4-4でみんなが自分につなげてくれましたが、そこで勝って決勝に行くことができなかったことが、チームと応援してくれたみんなに申し訳ないなと思っています。3位決定戦も負けてしまいましたが、後輩たちはこの王座期間頑張ってくれましたし、選手はもちろんサポート組も最後4年生が気持ちよく終われるようにと思ってやってくれていました。そこは本当に嬉しかったですし、チームのみんなに感謝しかないです。(準決勝の壁を超えられなかった)関東のチームは、今回の早大戦のような厳しい試合をリーグで5試合戦い抜いてきて、そしてそこで勝ち上がってきたチームです。それに比べると関西は、5試合全てが近大戦のような試合だったというわけではないです。そこを勝ち抜いてきた関東のチームが、最後4-4の場面で力を発揮してきたかなと思うので、その差をどう埋めるかというのを次のチームで考えて頑張ってほしいです。(最後の1年を振り返って)自分が主将になったときは、成績があったわけでもなくて、不安や心配もありました。自分にできるのかなと思っていましたが、関西大学テニス部の主将というのは、例年すごい人たちがつないできてくれていて。OB・OGさんやスタッフの方々も優しくて、そういった方々の支えであったり伝統をこの1年間主将として感じながら、そういうところが自分を後押ししてくれて、最後の1年間成長できる糧になったかなと思います。(後輩たちへ)この1年間見てきて、みんな成長していると思います。ただ、このままでは優勝というのは厳しいとも思います。代々つないできたいいところは残しつつも、改善するところを新しい幹部で話し合って、どうしたら次決勝の舞台に立って優勝できるのかを考えて1年間頑張ってほしいです。後輩たちならできると思っています」

▼岩本
「(王座を振り返って)優勝するチャンスはあったと思います。男子はこれまで1回も決勝に行ったことがなくて。早大に勝つチャンスももちろんあったと思いますが、層の厚さや最後の粘り強さというところで早大が素晴らしいプレーをしてきたので、そこで乗り切れなかったかなと思います。(近大戦について)けがもありましたが、出た選手は今日のベストメンバーでした。一人一人が全力でプレーしていたと思うので、そこは近大との差があったかなと思います。(早大との戦いを振り返って)関東リーグの方がレベルが高いというのもありますし、王座に出てくる関東のチームは全ての大学が強い中で勝ち上がってくるので、そこの層の厚さは関東に敵わないなと。経験の差もありますけど、みんなが自分や堤のように意識を高く持ってやれていたら、もう少しジャンプアップできる選手もいると思います。高校の時の自分より戦績のある選手もいますし、必ず全員にチャンスはあると思うので、大学テニスを悔いなくやってほしいなと思います。(4年間を振り返って)自分が続けてきたのは、練習後にノートをつけるとか、今日こういう感触だったとか。何時間前に起きたら調子が良かった、何時間前にご飯を食べたら調子が良かったとかそういうことをたくさんノートをつけていたらいい感覚ができてきて。それが今年は一番しっくりきたかなという感じです。高1からずっと続けていたので、そういう部分で継続力があったのかなと思います。(今後の意気込み)テニスを続けるかどうかで迷っていましたが、5年後に地元の島根県で島根国体があるので、そこまでは続けようかなと。5年間、島根国体に向けてなるべく今のレベルを落とさずに続けたいのと、仕事とテニスの両立を頑張りたいです」

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