◇関西学生リーグDiv.1 第6節◇対立命大◇10月26日◇たけびしスタジアム京都
[第1Q]関大7一3立命大
[第2Q]関大3-14立命大
[第3Q]関大0一7立命大
[第4Q]関大0-3立命大
[試合終了]関大10-24立命大
ここまで5戦全勝・立命大との大一番。直前に行われた関学大と神大の試合結果を受け、関西3位以上、そして全日本トーナメント進出が確定となった。しかし、関西優勝には立命大に勝利することが必須。両者のプライドを懸けた一戦の火蓋が切られた。
K/P中井慎之祐(法4)のキックで幕を開けた今試合。試合開始とともに雨が降り出した。ファーストプレーからロングゲインを許すと、テンポ良く自陣に攻め込まれてしまう。フィールドゴール(FG)で痛恨の先制点を献上した。今試合もスタメンQBは土居翔和(文1)。前節の関関戦では、ラストプレーで起死回生のタッチダウン(TD)を決めた期待の超新星だ。RB山㟢紀之主将(経4)のランプレーを中心に攻撃を組み立て、FG圏内まで侵入する。K/P中井がFGを蹴る最中に相手の反則があり、1stダウンからやり直しに。大きなチャンスが訪れた。エンドゾーンまでは残り3㍎。RB山㟢主将がディフェンスの間を縫って執念のTDを決める。雄たけびを上げ、喜びを爆発させた。

第2クオーター(Q)序盤、TDを決められ3点を追う展開に。それでも、ランとパスを巧みに用いて前進していく。WR堀川丈太郎(文2)が両手を伸ばしてボールをキャッチ。ビックゲインでチームに勢いをもたらす。最後はK/P中井が41㍎のFGを冷静に沈め、同点に追いついた。だが、前半終了まで残り4分を切り、相手に猛攻を仕掛けられる。残り6秒でスクリーンパスからTDを奪われ、7点差で前半を終えた。


雨もすっかり止んだ第3Q。関大の攻撃からスタートするも、まさかのファーストプレーでインターセプトされてしまう。そこから流れをつかまれ、またもTD。点差をさらに広げられた。ペースを崩した関大は、次のプレーでもインターセプトを許す。思うように攻撃できない展開が続いた。それでも、ディフェンスがDB河村龍(法4)やLB東駿宏(人3)のタックルなどで相手オフェンスを封じ込める。
運命の最後Q。14点を追いかける関大は反撃を試みるが、QBサックを決められてしまい攻め切れず。立命大はFGを成功させ、その差は17点に。残された時間は3分足らず。時間を減らさないよう、パスで攻撃を仕掛けていく。迎えた4thダウン、関大はギャンブルを選択。これが最後の攻撃チャンスだ。QB土居はWR新井力央(文3)をパスターゲットに絞る。しかし、放たれたボールは相手ディフェンスの手の中に入り万事休す。残り時間を使われ、試合終了のホイッスルが鳴った。

手痛い敗北を喫し、これでKAISERSの関西優勝の道は途絶えた。だが、日本一への挑戦が終わったわけではない。2週間後の最終節、神大に勝利し全日本トーナメントへ。一戦必勝を掲げ、甲子園まで全力で挑み続ける。【文:早川莉央/写真:市場薫】
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