◇2025ムロオ関西大学Aリーグ第４節◇対関学大◇10月26日◇鶴見緑地球技場

［前半］関大３－10関学大
［後半］関大５－26関学大
［試合終了］関大８－36関学大

１勝２敗で迎えた第４節。連勝を飾るべく、関学大と対戦した。前半は何度もピンチが訪れるも粘り強く戦い、後半開始早々にＨＯ清水開輝（人２）のトライで２点差まで詰め寄る。しかしその後は相手の勢いを抑えきれず、連続でトライを許す展開に。今季２勝目には届かなかった。

関大のキックオフで試合開始。互いに譲らず、一進一退の攻防を繰り広げるも先制点が遠い。しかし前半17分、関大は自陣深くでオフサイドを取られてしまう。相手ボールのラインアウトからモールを形成され、トライを献上。コンバージョンキックも決められ、一気に７点を先制された。小雨が降り出した同29分、激しいタックルで相手のノットリリースザボールを誘発。22mライン間際でのラインアウトを獲得した。ＰＲ川相喜由（社１）やＳＨ宮内幹大（人３）などの素早いパスで右サイドに展開。敵陣深くまで攻め込んだ。しかし、少しの乱れからノックオンの反則。惜しくもトライとはならなかった。

同37分には、自陣のインゴール手前でノットロールアウェイの反則を取られる。相手がペナルティゴール（ＰＧ）を選択し、３点を追加された。前半最後のチャンスになったのは同40分。ＦＬ奥平一磨呂主将（政策４）がボールを持って前進すると、その後は細かくパスをつなぎフェーズを重ねる。５mライン付近まで迫ったが、相手の守備に阻まれ思うように進むことができない。しかし、相手の反則により絶好の位置でＰＧを獲得。これをＳＯ﨑田士人（らいと＝文４）が決め切り３点を返す。７点差で前半を終えた。

雨も止み、逆転を目指して挑んだ後半は、いきなりチャンスが訪れる。相手の反則で５mライン間際でのラインアウトを獲得。これをＬＯ中村豪（商４）がしっかりと取り、そのままモールで押し込んだ。最後はＨＯ清水が抜け出しトライ。コンバージョンキックは決まらなかったものの、差を２点にまで詰めた。

しかし関大の反撃はここまで。関学大の猛攻を受け、同12分、14分と連続でトライを奪われる。サイドを広く使った攻撃に対応しきれなかった。同19分にはＷＴＢ一瀬爽（人２）からＦＬ三木翼（商２）への流れるようなパス回しでインゴールに迫る。しかしあと１歩のところで相手選手からのタックルを受け、トライとはならない。直後の同22分には、センターライン付近のスクラムから一気に走られ、トライを許してしまった。同25分、ＳＨ 坂本蒼莞（社１） 、ＷＴＢ遠藤亮真（経４）を立て続けに投入。相手の流れを断ち切ろうとするも、勢いを止めることができず。同34分にもトライを献上し、差は28点に広がった。その後も反撃の糸口をつかめず、最後は相手がボールを蹴り出しノーサイド。伝統の一戦は８－36で敗戦となった。

関関戦で大敗した相手に、一時は２点差まで詰め寄った関大。最後は突き放されたものの、粘り強く戦った。次節の相手は今春王者・立命大。今季２勝目を目指し、ただ前へ突き進む。【文：石尾うた／写真：春田史帆】