◇2025年度関西学生秋季リーグ戦◇対関学大◇10月26日◇ 関西学院大学三田グラウンド
[第1Q]関大0ー0関学大
[第2Q]関大1ー0関学大
[第3Q]関大0ー0関学大
[第4Q]関大1ー1関学大
[試合終了]◯関大2ー1関学大
秋季リーグ5戦目は宿敵・関学大と対戦。22年の秋から白星を奪えていない相手に、立ち上がりから激しい攻防で試合を展開した。FB和田陽向主将(人4)が2得点を奪い、GK永川直樹(人1)の好守も光る。失点を1に抑え関学大を下した。
長らく勝利できていない関学大を前に、チーム一丸となって臨んだ関大。第1クオーター(Q)は目まぐるしく攻守が入れ替わり、攻撃の布陣を固められない。得点になかなかつなげられない中、FW濱田武尊(法2)が積極的にボールに向かいカットを試みる。しかし、相手の速いパスに追いつけない。同9分には、相手にペナルティーコーナー(PC)を献上する。ここではGK永川がゴールを死守。それでも相手優位の攻めが続き、なんとかシュートを打たせず守る状況に。すぐに2度目のPCを与えてしまったが、相手のミスで失点は免れた。FB村田蒼生(社3)やFW眞田晄希(商1)がサークル内にボールを送り出し、チャンスを作ろうとするも、守備に阻まれ好機とはならず。第1Q終了直前には、FW眞田からFW中川光(経4)へのタッチシュートを図ったが失敗。両者無得点で第1Qを終えた。


第2Qが開始し、早々にGKと1対1に迫られる危機的状況となる。ところがMF中川樹(商3)が背後からカバーに回り、失点を回避した。同3分、得点機を伺いパスを回し、FB和田主将がスクープでゴール付近のMF小田切涼太(経3)へパス。高い位置でタッチし、ゴールを狙うも、パスの勢いを止めることができず得点には結びつかない。同12分頃には連続してPCを獲得。FB和田主将やFB佐藤彰斗(法1)がシュートを打つも、共に相手GKに阻まれる。それでも関大の流れを途切らせず攻め込んだが、何度もボールを奪われてしまった。互いにチャンスをものにできず終了するかと思われたが、残り30秒で関大がPCを奪い取る。FB和田主将が放ったシュートは勢いよくゴールに吸い込まれ、鋭い音が響いた。前半戦の終了直前に均衡を破ることに成功する。

1ー0とリードしているものの、まだ油断のできない状況で後半戦に突入。第3Q開始1分も経たないうちに相手にシュートを打たれたが、ここは相手のミスで失点とはならず。負けじと関大も攻勢を強め、FW眞田からのパスを受けたFW中川光がサークル内へ侵入。ラストパスを送るところまでいったものの、ゴール目前で止められてしまった。同3分にもシュートがポストに当たり、得点機を逃してしまう。その後獲得したPCでは、ストッパーからのボールをFB和田主将がFB佐藤に渡しシュート。だが相手GKに阻止され、思うように得点できない。それでもMF川﨑陽奈太(経3)やFW植木智大(法3)を中心に守備を固めて相手の攻撃を食い止め、得点は動かないまま最終Qへつないだ。

まだ勝負の行方は分からない1ー0で迎えた最終第4Q。両者共に攻防が激しくなり、「落ち着こう」の声掛けも。サークル内に入るも惜しくもゴールを逃すターンが多発した。同8分にはFB佐藤がパスを送りチャンスを作る。相手の反則を誘いPCを獲得すると、FB和田主将が今試合2得点目を挙げ試合を決定づけた。直後に与えたPCは、GK永川がゴールを守り切る。残り3分になった時、関大のディフェンスがうまく働かず、1対1に持ち込まれ失点してしまった。それでも鋭角にゴールを狙うなど、最後まで攻め続け試合終了。2ー1で勝負をものにした。

秋季リーグは残り1戦。その前には全国の舞台も控える。「チーム一丸となれる強みを生かして勝てるように頑張っていきたい」とFB和田主将。宿敵を下した今試合の経験も糧にして、目指すは勝利のみだ。【文:吉野日菜多/写真:櫻田真宙】
▼FB和田主将
「(宿敵・関学大との試合。どのような心境で臨んだか)僕が1年生の時から関学大には勝ていない相手で。ずっと負け続けている相手なので、最後の年に必ず勝ちたいと思っていました。チームとしてもその思いで1つになろうと話していました。(1試合を通して攻撃がかみ合っていた)雨が降っていたこともあり、僕のスクープボールが止まりやすい状況でした。そういった天気も味方につけることができたところがうまくハマったという感じです。(2得点全て自身がPCで決めた)やはりPCは自分の一番の武器です。PCを決め切ることが僕の役割だと思っていて、キャプテンとして最後の関関戦で勝利に貢献ができたことは非常に良かったと思います。(今月30日にはインカレが控えている)立命大や天理大は勝つことが難しいですけど、自分たちが勝てると狙った試合を今年は全部勝ってきています。早大も強いと思うんですけど、自分のフリックや、チーム一丸となれる強みを生かして、勝てるように頑張っていきたいと思います」
▼永川
「(重要な一戦での先発出場、どんな心境で臨んだか)最初は顔が蒼白くなるくらい緊張していたんですけど、周りのメンバーからの励ましもあっていい状態で入ることはできました。最初はあまり出番がなかった印象なんですが、堅実に止めることができました。(第1QでPCを献上し、どのような思いで止めたか)ここを入れられたら絶対にチームの雰囲気が悪くなるというか、下がっちゃうという感じがしたので、そこは死守しようと思って臨みました。(失点を1に抑えた今試合を振り返って)1点の失点はチームメンバーのミスでもあると思いますけど、最後のとりでとしての僕の責任でもあります。でも、やはり高い位置でボールを取れていたのがめっちゃ大きくて、そこはチームメンバーのおかげだと思います。(インカレに向けて)先輩がまだけがをしていて復帰途中で、次も先発になるかなと思うんですが、次は緊張せずリラックスした姿勢で万全な状態で臨みたいです」
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