◇ 第103回関西学生リーグ後期第5節◇対京産大◇10月12日◇たけびしスタジアム京都
【前半】関大1-1京産大
【後半】関大0-1京産大
【試合終了】関大1-2京産大
スターティングメンバー
GK生嶋
DF桑原、大西、松名、藤井
MF村井、三木仁、真田蓮、宮川、藤谷
FW今西
連勝を目指し臨んだ後期第5節・京産大戦。序盤からシュートチャンスを演出し、相手ゴールへと迫るが、前半27分にペナルティーキック(PK)から先制点を献上。しかし、前半終了間際にMF真田蓮司(法3)のゴールで同点に追いつく。逆転を目指す後半は、関大に多くの決定機が訪れるも、仕留めることができない。試合終盤のアディショナルタイムに、一瞬の隙から勝ち越し弾を許し、痛恨の敗北。リーグ順位は4位に後退した。

首位争いが続く中、後期第5節は関西選手権準決勝で敗北を喫した京産大との一戦に。後期リーグは試合の入りが課題に上がっていたものの、今節は立ち上がりからゴールへと迫るシーンを演出する。前半3分、FW今西佑(経2)のプレスバックからボールを奪い、MF村井天(経3)がすぐさまクロスを供給。MF藤谷温大(あつと=人1)が頭で合わせるも、うまくミートできず枠外に。3分後には、相手のゴールキックからのビルドアップを、MF藤谷がパスコースを限定しながらプレッシャーを掛ける。前線からの守備がはまり、MF三木仁太(政策4)がペナルティーアーク付近でボール奪取。MF真田蓮へとボールが渡り、積極的に右足を振り抜いたが、枠を捉えることはできない。同13分にも、FW今西がポケット内でボールを収めシュートを放つも、相手DFのブロックでゴールとはならなかった。
立ち上がりからシュートチャンスが続き、流れをつかんだ前半序盤。しかし、飲水直後に4試合連続となる先制ゴールを献上することとなった。同26分、中央から突破され前進を許すと、ペナルティーエリア内でファールを取られPKを与える。GK生嶋健太郎(安全4)がコースを読みボールに触れるも、はじき切れず先制点を許した。
立ち上がりが良かっただけに、手痛い先制点献上となった。その後は互いにボールを保持しながら試合が進む。関大は前半終盤にかけて右サイドからチャンスが生まれると、迎えた同45+3分。DF桑原航太(社3)がサイドでボールを受けると、MF宮川大輝(文2)とのワンツーから背後へと抜け出す。ゴール前にクロスを供給し、これをMF真田蓮が合わせ同点ゴールを決めた。その直後に前半終了の笛が鳴り響く。前半ラストプレーで追いつき、いい流れで後半戦につないだ。

後半も試合のペースを握ったのは関大。右サイドのMF藤谷とDF桑原が積極的に背後を狙う。同6分、DF桑原がルーズボールを拾うと、ワンツーから一気にペナルティーエリア内に侵入。強烈なシュートを放つも、相手GKの正面に飛び、はじかれてしまう。5分後には、MF藤谷の動きとともに、MF三木仁が背後への浮き球パスを供給。1タッチ目で相手を交わしフリーでシュートを打つが、これは相手DFの決死のブロックでゴールとはならなかった。

チャンスはあるもののこう着状態が続く中、前田雅文監督が動く。同32分に、DF和泉圭保(けいた=社2)、MF和田健士朗(人3)、FW谷遥翔(経3)を投入。一挙3枚代えを行い、逆転ゴールを奪いに行く。すると迎えた同34分。コーナーキックのクリアボールをDF和泉が拾い、再びゴール前へ。DF大西志有太主将(文4)の競り合いから、ボールはFW谷の下へ。相手GKが前に出ており、チャンスではあったものの、ボレーシュートは枠を捉えることができない。2分後には、DF和泉からの浮き球パスをFW谷がバイタルエリアで収め、ドリブルからシュートコースをこじ開ける。右足を振り抜いたが、相手GKのセーブに阻まれ得点とはならない。その後もチャンスが続き、同42分。左サイドのスローインからDF和泉と途中出場のMF黒沢偲道(人1)で崩し、DF和泉がペナルティーエリア内へと侵入する。ゴール前でチャンスを創出したが、ここも逆転ゴールを決め切れない。その直後から相手に押し込まれる時間が続くと、迎えた同45+3分。相手のアーリークロスがファーサイドへと流れ、フリーの選手にボールが渡る。サイドネットを揺らされ、土壇場での勝ち越しゴールを献上した。残り時間はあったものの、1点差を埋めることはできず。無念の敗北となった。

課題である立ち上がりは良かったものの、結果として勝ち点3をつかむことができなかった関大。後期第5節を終え、リーグ順位は4位に後退した。今節から再び3連戦を迎える。中2日で迎える次節も、難敵・大体大との一戦に。正念場を迎える紫紺の戦士たちの真価が問われる一戦になるだろう。【文/写真:岩口奎心、石川玲奈】
▼前田雅文監督
「全体的に悪くはなかったが、自分たちに最後隙があったところが結果につながってしまったと思う。ここ最近のリーグ戦は最初の20分が悪かった。そこから日々のトレーニングも含めて、いい雰囲気を保てていた。本来のTOPチームらしさがやっと出てきたと思うから、そこは改善できたと思う。ただ、チームとして推進力がなかったり、相手を引き付け過ぎて失点してしまっていた。最大の目的であるゴールを取るというところを目指さないサッカーになってしまっていて。MF藤谷であったり、FW今西やMF真田蓮のようなゴールに向かっていく選手たちが出てくるようになり、そこは改善できた。(後半はチャンスを物にできなかった)最後のところはもっと研ぎ澄まさないといけない。自分たちがチャンスを生かせず、相手に取れてしまったところが課題。(リーグは大混戦)我慢しながらしっかり競り勝っていくしかない。自分たちが全部勝ったとしても、他力にはなってしまう。1つずつ勝つしかないと思う。(ミーティングで伝えたこと)攻守の切り替えや前に行く姿勢は、かなり長い時間続けられるようになってきたと思う。そこをサブも含めて継続しならが90分間過ごすことができたら、勝利は見えてくると伝えた。(次戦に向けて)大体大はハードにくるので、しっかりコンディションを整えないと負けてしまう。その辺りを整えながら、次に向けて準備していきたい。」
▼DF桑原
「後期開幕から3試合は、自分たちの立ち上がりが悪かった。この前の大経大戦も今日の京産大戦も立ち上がりからしっかりゲームに入れたが、飲水明けのプレーで失点してしまった。自分たちとしてはいい入りができたからこそ、流れが断ってしまった。前半で1点を返せたことはすごく良かったと思うが、試合の運び方というのは、もっと自分たちで話し合っていかないといけない。(アシストのシーンについて)相手に結構警戒されていた印象があったが、その中でどうやって崩していくのかというのを、プレーしながら自分なりに考えていて、思い通りのプレーだった。(次戦に向けて)負けられない試合が続くが、立ち上がりから自分たちのサッカーをして気持ちを出していきたい」
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