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◇2025年度関西学生秋季リーグ戦◇対同大◇10月12日◇関学大三田キャンパスホッケー場

[第1Q]関大0-0同大
[第2Q]関大1-0同大
[第3Q]関大0-0同大
[第4Q]関大2-1同大
[試合終了]関大3-1同大

2部優勝に向け、負けられない戦いが続く関大。秋季リーグ第2節の相手は春季リーグで敗戦している同大だ。開始直後から中盤での激しいボールの奪い合いが頻発する拮抗(きっこう)した試合に。第2クオーター(Q)にFB髙杉美羽(情3)がペナルティーコーナー(PC)の流れから先制点を獲得。第4QにはFW野口奈央主将(人4)が3分間で2得点を挙げ、一気に突き放す。試合終了直前に失点するが相手の反撃はここまで。2試合連続の複数得点で勝利を飾った。

関大のセンターパスで試合が始まった。第1Q6分、前線からMF徳田琳(社2)がプレスをかけ相手を乱すと、MF岡林亜美(つぐみ=人4)がパスをカットしカウンターを仕掛ける。相手のファールを誘いセットプレーを獲得する。このチャンスからMF徳田がこの試合最初のシュート放ったが枠の外へ。惜しくも得点とはならなかった。同11分にはFW野口主将が前線でボールを奪い、MF岡林へパス。しかし、わずかに合わず絶好機を逃した。その後も中盤での攻防が繰り広げられる緊張感のあるゲーム展開となったが、両者と得点を挙げられず。スコアレスドローで第1Qを終えた。

第2Qは関大が主導権を握り、相手ゴールに襲い掛かる時間が続く。同5分、FW佐藤瑠香(文2)が左サイドを突破し、チャンスを演出。シュートは打てなかったものの相手にプレッシャーをかけた。しかし、同7分には相手選手にドリブルでボールを運ばれ、サークル内に侵入される。このピンチをFB齋藤奈津美(社2)を中心に守り抜き、事なきを得た。

IMG_6468-200x133 【ホッケー女子】FW野口主将の2得点などで快勝
△FB齋藤

同10分にも、関大守備陣のマークを掻い潜って相手選手がサークルへ走りこむ。しかし、GK今尾一葉(文1)が飛び出してクリアし失点を回避した。ピンチを乗り越えた後の同12分、サークル内に侵入してFW野口主将からFW別所南空(社4)へとパス。相手はFW別所のスティックを叩き落としてしまい、この日最初のPCを獲得した。FB髙杉から送られたパスはMF徳田の下へ。MF徳田がシュートを放ったがキーパーにはじかれてしまう。しかし、こぼれ球に反応したFB髙杉が詰めてゴールを決めた。このまま第2Qが終了。1点をリードして後半へと突入した。

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△FB髙杉

リードを広げたい第3Qだったが、開始直後からピンチに見舞われる。同5分、自陣サークル内で反則を犯してしまいPCを献上。強烈なシュートを受けたがMF徳田が体を張って防いだ。しかし2分後に再びPCを奪われ失点の危機となる。ここも厳しい寄せでしシュートを打たせずピンチ脱した。同12分、前線で張っていたFW別所へ後方からロングパスを供給。FW別所は素晴らしいファーストタッチで相手を置き去りにし大チャンスとなるが、シュートを打ち切ることはできなかった。同15分には、相手のカウンターを受ける。しかし、FB齋藤がしっかりと抑え、無失点のまま第3Qを終えた。

さらなる追加点が欲しい第4Q。同4分にいきなりチャンスが訪れる。左から攻め込み相手を崩すとPCを獲得した。FB髙杉からパスを受けたのはサークルの頂点にいたMF徳田ではなく、少し離れた位置に構えていたFB野口主将。相手の意表を突くパスでフリーとなったFW野口主将がスティックを振り抜きシュートを放つ。ボールはキーパーの右足をかすめてゴールへと吸い込まれた。リードを2点に広げた3分後、FB吉村心奈(商3)のロングパスが前線で構えていたFW野口主将の下へ。

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△FB吉村

スピードに乗ったドリブルでそのままサークル内へ攻め込みゴールを決めた。無失点で試合を終えたいところだったが、試合終了間近でPCを献上しそこから失点。しかし、リスタート直後に試合終了のホーンがなり、第2節の勝利が決まった。

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△FW野口主将(=左)とFW別所

得点力不足に苦しんだ春季リーグから一転、秋リーグではここまで複数得点を重ね白星を積み重ねている関大。「練習してきたセットプレーから得点できた」とFW野口主将は手応えを口にした。2部優勝を果たし、入れ替え戦へと進むためには勝ち点を1つも落とせない戦いとなる。積み重ねた練習から得点を量産し、1部昇格をつかみ取りたい。【文:井原郷志/写真:木村遥太】

▽FW野口主将
「(試合を振り返って)同大に対して3点取れて勝ち切れたというのは1番チームにとって大きかったと思います。しかし、ラスト5分で失点したところが次の課題かなと思いました。(今日はセットプレーの得点率が高かったが練習を積んできたのか)25メートルラインからのリスタートを結構練習したので、それがいかされたかなと思います。(2試合連続複数得点の要因について)ディフェンスが粘り強く守ってくれているというのが1番強くあると思います。ディフェンスが守ってくれた分、すごい前につながるということが増えたので、ディフェンスからの攻撃が1番春とは比べて強くなったと思います。(3点目のような形も練習していたのか)速攻を仕掛けて数的有利の形で攻めたら、簡単にゴールに繋げてるいけるので、個人のドリブルで抜いていくという練習を結構やりました。(1、2年生の活躍について)春と比べて秋は1、2年生が強くなったことがチームのレベルアップにつながったと思います。最初は分からないなりに一生懸命やってたところが、少しずつホッケー分かるようになってきて。レシーブでしっかり前に行こうとか、自分が決めてやろうっていう強い気持ちが1、2回生からすごく伝わってくるので、上回生もいい雰囲気でできていると思います。(残りのリーグ戦について)全部勝ち切って、入れ替え戦に挑めるようにしたいです。1点で勝つとかではなく、無失点で抑えながら複数得点取って勝ち切りたいと思っています」

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