◇令和7年度関西学生選手権大会3日目◇10月10日◇大山崎町体育館
【男子サーブル個人戦】
[1回戦]
〇花光15-6岩同(朝日大)
⚫︎小野原14-15富平(愛工大)
⚫︎保知8-15堀(愛工大)
[2回戦]
〇陰平15-11菅野(朝日大)
〇上村15-12蔵田(朝日大)
⚫︎花光5-15沼尻(立命大)
[3回戦]
〇陰平15-14沼尻(立命大)
⚫︎上村8-15井上(立命大)
[4回戦]
〇陰平15-8中垣(同大)
[準決勝]
⚫︎陰平12-15谷川(朝日大)
[3位決定戦]
⚫︎陰平11-15伊藤(朝日大)
【女子エペ個人戦】
[1回戦]
〇木部15-11土井(関学大)
⚫︎梶原5-15柳生(立命大)
⚫︎西田8-15北山(同大)
⚫︎佐々木10-15杉山(中京大)
[2回戦]
⚫︎木部13-15一藤木(立命大)
関カレ3日目は男子サーブル個人戦、女子エペ個人戦が行われた。陰平尚弥(情4)がベスト4で自身初のインカレ出場権を獲得。また、上村明武(社3)、木部紅華(政策3)もインカレへの切符をつかんだ。
プール戦に出場したのは、小野原寛斗主将(社4)、陰平、花光颯斗(社4)、上村、保知純乃介(文3)、椿樂(経2)の6人。小野原主将、陰平、花光、上村、保知がプール戦を勝ち抜き、トーナメント進出を決める。椿は惜しくも敗退となった。
最初にピストに立ったのは花光。先制点を奪われたものの、以降は自分からペースを作り、大きくリードを奪った。終盤は相手の肩を狙った突きで7連続で得点を挙げる。点差をつけ、勝利した。続いて登場したのは小野原主将。開始から均衡状態が続く。しかし、徐々に相手の勢いに押され、追い込まれた。最後は打ち合いの末、失点し敗北。

1回戦最後に登場した保知は序盤、流れをつかみリードしてインターバルへ。しかし、再開後は流れが一変。相手の独壇場となってしまい、反撃の余地を与えられず。後半は1点も挙げられないまま敗戦となった。
2回戦に姿を現した花光は、相手のペースにのまれる展開に。「相手に合わせない」とベンチから声をかけられたが、思うようなプレーができず。最後は攻めに行ったところを上から切られてしまい、2回戦で敗退となった。続いて登場したのは、プール戦の結果からシード権を得た陰平。序盤、5連続で得点を献上し、苦しい展開に。しかし、ここから陰平の快進撃が始まる。ピストの奥まで相手を追い込み、逆転に成功。後半も勢いを落とすことなく得点を重ね、3回戦へ駒を進めた。陰平と同じく上村も2回戦から出場。序盤からとてもテンポの早い攻防戦となった。点の取り合いとなったが、飛び込んできた相手を上から切って得点したことで、流れを引き寄せる。後半も勢いそのままに突き進み、リードを保って勝利した。

3回戦に進出した陰平は、前半から持ち前のスピードで連続得点。リードでインターバルを迎えた。再開後も順調に点を重ねたが、勝利を目前にして相手が陰平の攻撃に順応。同じパターンで連続失点し、相手にマッチポイントを与えた。声援を受け、気持ちを入れ直した陰平。1点を返して同点に追いつくと、最後は向かってきた相手を上から切り、逆転勝利を挙げた。同じく3回戦に進んだ上村は、身長の高い選手と対峙(たいじ)。相手のリーチの長さに苦戦を強いられた。自身の得意なプレーに持ち込み得点を挙げる場面もあったが、相手に追いつくことはできず。3回戦敗退となった。
続く4回戦に登場した陰平は、積極的な攻めの姿勢を見せた。序盤からリードを奪うと、その後も主導権を握り続ける。休憩後には3連続失点で1点差まで詰め寄られたものの、冷静に対応。終盤は相手の攻撃をいなしつつ、カウンターで再びリードを広げた。6連続得点を挙げ、15ー8で勝利。準決勝進出を果たした。

準決勝は開始早々に相手の鋭い突きを受け2連続失点。苦しい立ち上がりとなったが、陰平は強気に前へ出てくる相手に対し、カウンターで得点を挙げる。徐々にペースを取り戻し、1点差まで詰め寄った。だが、再び離され5-8で休憩を迎える。後半は素早いステップで相手を翻弄(ほんろう)し、相手の攻撃を誘い、カウンターの形を作った。3連続得点で9-9の同点に。その後も一進一退の攻防が続き12-12と拮抗(きっこう)した戦いを見せる。フェイントを交えて隙をうかがうも、思うように得点を挙げることができなかった。最後の最後まで相手を追い詰めるも、12ー15で惜敗。3位決定戦へと進むこととなった。
少し時間を置いて行われた3位決定戦。陰平は丁寧なプレーで先制点を挙げるが、その後、相手に懐へ踏み込まれ、4連続失点で逆転を許す。それでも、相手に的を絞らせない多彩な攻撃で粘り強く得点を重ねた。しかし、終盤に流れをつかみきれず、序盤のリードを最後まで覆すことができず。11ー15で敗北を喫したものの、4位という好成績を残した。
続いて女子エペ個人戦が行われた。西田美咲(経4)、梶原萌(外4)、木部、佐々木明莉(商1)がプール戦に出場。健闘し、全員が本戦へ出場を決めた。
1回戦に現れた木部は、相手を誘い出して突き、連続得点を挙げる。中盤に相手が追い上げてきて、同点に。それでも気持ちを切らさず、相手の隙を冷静に突く。制限時間を2秒残して勝利した。続いて現れた梶原は、相手のペースで試合が進行してしまう。徐々に点差を広げられ、敗北を喫した。続く佐々木は、時間を使って焦らずプレーを展開。しかし、接近戦に持ち込まれて5連続失点し、一気に点差を広げられた。攻めの姿勢を崩さず、徐々に点差を縮めたが、終盤に相手の猛攻を食らう。相手に追いつくことはできず、敗戦した。最後に現れた西田は相手に主導権を握られ、思うように動けない。序盤からリードを許し、3点ビハインドで後半戦へ。後半で何とか立て直したかったが、流れを断ち切ることはできず敗れた。
2回戦に進出した木部は先制点を獲得したものの、以降は互いに点を譲らぬ展開に。12-12で並び、会場は張り詰めた空気が漂った。先に動きを見せたのは相手。素早い一撃を受け、相手にマッチポイントを与えた。最後まで攻めの姿勢を見せたが、相手にかわされ突かれる。あと1歩が遠く、2回戦敗退となった。

サーブル男子とエペ女子が行われた大会3日目。多くの選手がプール戦を突破し、関大の層の厚さを見せつけた。明日からは、いよいよ団体戦がスタート。男子フルーレ団体では悲願の優勝へ。おのおのがベストを尽くし、最高の結果を勝ち取れ。【文:西村果凜、金佐康佑/写真:西村果凜】
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