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◇ 第103回関西学生リーグ後期第4節◇対大経大◇10月5日◇J-GREEN堺・S4

【前半】関大0-1大経大
【後半】関大3-0大経大
【試合終了】関大3-1大経大

スターティングメンバー
GK生嶋
DF桑原、大西、松名、藤井
MF村井、三木仁、真田蓮、宮川、藤谷
FW今西

今季初となるリーグ連敗の中迎えた後期第4節・大経大戦。序盤からシュートチャンスを演出するも決め切れず、一瞬の隙から先制点を献上する。しかし、後半3分にMF藤谷温大(あつと=人1)のゴールで、試合は振り出しに。同20分には、MF真田蓮司(法3)が逆転弾をたたき込む。最後は途中出場のFW谷遥翔(経3)が、TOPチームでの初ゴールを決め勝負あり。3試合ぶりに勝ち点3をつかんだ。

9月20日から開幕した後期リーグ。最初の3連戦は下位チームとの試合だったが、1勝2敗と勝ち点を積み上げることができず。特にここ2試合は、立ち上がりから相手に試合の主導権を握られ、挽回できないまま連敗。総理大臣杯では快進撃を見せていただけに、チームは苦境に立たされていた。だからこそ、今節の勝敗が今後のリーグ戦の鍵を握る大事な一戦に。試合前には「立ち上がりはとにかく相手の陣地でサッカーをやろう」と前田雅文監督。課題である試合の入りで相手に流れをつかませないことを全員の共通認識とし、大経大との試合に臨んだ。

ED6CA0A3-4B7A-41FD-93C3-0FAB81BB0843IMG_9582-200x133 【サッカー】逆転勝利で連敗脱した!
△スターティングメンバー

関大ボールでキックオフした今節。立ち上がりから試合の流れをつかんだのは関大だった。ロングボールから積極的に相手の背後を狙い、相手の最終ラインを下げると、前半3分にシュートチャンスが訪れる。クリアボールを拾ったDF桑原航太(社3)が、アーリークロスを供給。ボールは、逆サイドに位置したMF藤谷の下へ。ダイレクトシュートでゴール右端を狙ったが、惜しくも相手GKの守備範囲内。得点とはならなかったものの、序盤から積極的なシーンを見せた。

また、守備時では前線からプレッシャーをかけ、高い位置でのボール奪取を試みる。また、予測が効いた守備で、攻撃の芽を摘んでいくMF三木仁太(政策4)とDF松名大輝(法4)。ボール奪取後は、すぐにMF藤谷を相手の背後に走らせるロングボールを供給する。これを起点にシュートチャンスが2度生まれるも、決め切ることはできなかった。同19分には、MF宮川大輝(文2)のロングボールを、MF藤谷がFW今西佑(経2)へとつなぐ。ゴール正面からシュートを放つも、枠を捉えることはできない。チャンスが多くなり、先制点は時間の問題かと思われた。しかし同25分に、一瞬の隙を与え中央から突破を許す。GK生嶋健太郎(安全4)との1対1を冷静に決められ、3試合連続となる先制ゴールを許した。

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△MF藤谷

序盤からチャンスが多かっただけに、先制点献上は関大にとって手痛いものになった。その後は両者拮抗(きっこう)した試合展開に。次第に相手の特長であるロングスローも増え、守備の時間が続く。終盤には、前線からのプレッシャーをはがされる場面も。ペナルティーエリア内まで攻め入られるが、DF陣を中心とした粘り強い守りで追加点を許さない。アディショナルタイムには、ロングスローやコーナーキック(CK)を与えたものの、無得点に抑える。1点ビハインドで、後半戦に臨んだ。

できるだけ早い時間帯に追いつきたい後半。同2分にMF藤谷が高い位置でセカンドボールを拾い、CKにつなげる。CK自体は跳ね返されるが、クリアボールを回収し、DF藤井龍也(情1)が再びゴール前にボールを供給。MF藤谷は「志有太君(=DF大西志有太主将・文4)の競り合いから後ろにこぼれると思った」。こぼれ球を迷いなく振り抜いたシュートは、ゴールネットに突き刺さり同点弾となった。

試合が振り出しに戻った後は、互いに譲らない展開に。しかし、追いついた関大は勢いそのままに逆転劇を見せた。同19分に、FW今西が自陣で相手選手を背負いながらボールをキープすると、DF藤井がサポートに入る。相手の前がかりな守備陣形の裏を突いた背後へのパスで、MF藤谷が一気にペナルティーエリア内へ。カットインからシュートを放つも、相手GKのセーブに合う。しかし、セカンドボールを途中出場のMF黒沢偲道(人1)が拾い、ボールはフリーのMF真田蓮の下へ。冷静にゴールへと流し込み、逆転に成功した。

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△MF真田蓮

また、同26分にFW今西を下げ、FW谷を投入。すると同35分に、総理大臣杯からTOP昇格となったこの男が魅せた。MF黒沢のドリブルを起点に相手ゴールへと迫ると、バイタルエリアで混戦状態に。ルーズボールを拾ったMF真田蓮が、フリーのFW谷へラストパス。丁寧にコースを狙い、TOPでの自身初となるゴールを決めた。その後、同40分以降は2点を追う相手に押し込まれる時間が続くも、集中した守りでゴールを割らせなかった関大。3試合ぶりとなる勝ち点3を手にした。

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△FW谷

逆転勝利を収め、連敗を脱した関大。現在のリーグ順位は、関大を含めた上位3校が勝ち点27で並ぶ大混戦に。また、3位の関大と4位の阪南大の勝ち点差は1と、油断もままならない。ここからは上位チームとの戦いが続く。次節は関西選手権で大敗を喫した京産大だ。「チームにいい流れができている」とMF藤谷。勢いそのままに連勝をつかみ取りたい。【文/写真:岩口奎心】

▼MF真田蓮
「(連敗後、チーム内に変化はあったか)練習からしっかりやっていこうと話した。今週はチームの雰囲気も良かったし、みんなが積極的に取り組んだことが、今日の試合につながった。(後期リーグ初のトップ下での起用)真ん中のポジションなので、ボランチとかFW、サイドの選手とのつながりながら前進していくことと、ボールの蹴り合いになると思っていたから、体を張ってマイボールにすることを意識した。(いい立ち上がりではあったものの先制点を献上した)立ち上がりの内容はそこまで悪くなく、ここ4試合の中では良かった方だと思う。でも、一瞬の隙を見せてしまい、そこは改善しないといけない。(後半は自身のゴールで逆転できた)誰も諦めていなかった。FWの選手が走ってボールを収めてくれて、サイドハーフの選手もクロスをどんどん上げにいって。みんなでハードワークをできたことが、相手の疲労をためたと思う。そこの隙を突いてゴールを決めることができた。みんなのハードワークが勝利の要因だと思う。(次戦に向けて)京産大には関西選手権で負けていて、力のあるチーム。この1週間いいトレーニングをして、勝てるように全員でやっていきたい」

▼FW谷
「(連敗後、チーム内に変化はあったか)練習の時から雰囲気が良くて、強度も高かった。勝てる雰囲気というのがあったと思う。(途中出場での役割)前半にFW今西が前で体を張ったり、背後を取って相手の選手を引き出したり、そういった役割をしていた。同じような役割をしてこいと監督から言われた。(ゴールシーンを振り返って)一番得点を求めていたから良かった。(次戦に向けて)自分はFWなので、継続的に点を取れるような選手になっていかないといけない。そこを求めながら、チームとしても仲間を助けられるようなプレーができるように頑張っていきたい」

▼MF藤谷
「(連敗後、チーム内に変化はあったか)スタッフの方も言っていたが、今週の練習は全員やる気があって、いい雰囲気でできていた。今週の練習を続けていけば、結果はどうなるかわからないけれど、絶対にいいチームになっていくっていう雰囲気は確実にあったし、その結果が今日の試合に現れたと思う。(いい立ち上がりではあったものの先制点を献上した)ここ最近は前半の入りが悪かったが、今日は今シーズン一番いいぐらいの入りできていた。でも、1個のミスから相手に仕留め切られたことは、自分たちに足りないところがある。自分たちにもチャンスがあった中で仕留め切る力はまだまだ足りないから、そこは練習で積み重ねる必要があると思う。(後半の早い時間帯に自身のゴールで追いつけた)ちょうどこぼれ球の位置にいて、志有太君(=DF大西主将)の競り合いから後ろにこぼれると思った。そこで自分がいち早く反応して、ショートバウンドで打つことができた。前半にも何回かチャンスがあったが、決め切れなかったので、とにかく枠内に打つことを意識して振ったら入ったので良かった。(自身のパフォーマンスについて)始まる前に前さん(=前田監督)から馬力のある選手を使うと言われていた。自分がどんどん仕掛けたり、背後に抜け出すことを誰よりも意識して取り組んだ。(次戦に向けての意気込み)チームにいい流れができている。入りで失点せずに、自分たちのサッカーができれば勝てると思う。練習からしっかり取り組んで、絶対に勝ちたい」

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