◇関西学生選手権秋季大会兼第72回男子総合第38回女子総合3・4日目◇9月20・21日◇能勢町ライフル射撃場
〔3日目〕
[10mAR男子立射60発競技(AR60M)]
第3射群 6位 谷口 572.1点
第3射群 13位 西原 541.7点
第3射群 16位 福井 531.2点
第4射群 2位 山田 618.8点 ファイナル進出
第4射群 20位 横井 494.9点
[10mAR女子立射60発競技(AR60M)]
第2射群 3位 旭 618.4点 ファイナル進出
第2射群 14位 近藤 579.7点
[10mBP男子立射60発競技(BP60M)]
第6射群 1位 田中碧 502点
第7射群 9位 松浦 443点
第8射群 7位 山本 482点
[10mBP女子立射60発競技(BP60M)]
第4射群 5位 林保 509点
第5射群 2位 鍛冶 504点
[50mSBライフル男子三姿勢(R3×20W)]
第1射群 1位 山田 571点 ファイナル進出
第1射群 2位 松浦 569点 ファイナル進出
[50mSBライフル男子三姿勢ファイナル(R3×20WFINAL)]
1位 山田 437.4点
2位 松浦 434.7点
〔4日目〕
[10mAR女子60発競技(AR60M)]
第3射群 6位 平野 612.9点
第3射群 11位 西東 598.9点
第3射群 12位 山下 597.1点
[10mAR立射男子60発競技ファイナル(AR60M FINAL)]
3位 山田 220.8点
6位 松浦 158.6点
[10mBP女子立射60発競技ファイナル(BP60W FINAL)]
4位 牧野 183.5点
[10mAR立射女子60発競技ファイナル(AR60W FINAL)]
4位 旭 204.3点
それぞれの選手がファイナル進出、そして入賞を目指し臨んだ秋関。50mSBライフル男子三姿勢で、山田崇太(文3)が優勝、松浦悠斗主将(法4)が準優勝に輝くなど、おのおのが健闘し、躍進を見せた。
AR60M 第3射群には、谷口弘記(社4)、西原舜ー(商2)、福井煌生(シス理2)が出場。谷口は90点台をキープするも100点には届かず。西原、福井も点数を延ばすことができず、ファイナル進出とはならなかった。第4射群には、山田、横井和樹(法2)が出場。山田は、1シリーズ目から104.7点と高得点をたたき出す。全シリーズで100点越えをキープし、安定した行射を披露した。テンポよく撃ち続け、30分もかからず競技を終了。トータル618.8点でファイナル進出を決めた。横井は序盤から高得点を射抜くことができず、トータル494.9点で競技を終える。
AR60M第2射群には、旭夏季(経4)、近藤陽菜(文2)が出場。旭は、すべてのシリーズで100点台を記録し、トータル618.4点。総合順位6位でファイナル進出を手にした。近藤は、終始90点台をキープし3シリーズ目には100.3点を出す。しかし、点数は伸び切らずトータル579.7点で競技を終えた。
BP60Mには、6射群で田中碧泉(シス理1)が出場。80点台のシリーズは多く出すも90点には届かず。トータル502点と6射群の中ではトップを飾るが、本選全てが終了した時点で上位8位には入れず、ファイナル進出とはならなかった。7射群では松浦主将が出場。70点台のシリーズが多く、3シリーズ目では50点台と点数を延ばすことができなかった。8射群では山本大耀(法2)が出場。2シリーズ目は88点を記録するも、3シリーズ目では75点に。6シリーズ目に87点と立て直すも、トータル482点で競技を終えた。

BP 60Wには2名の選手が出場。第4射群に登場した林保ゆら(社2)は、1シリーズ目から86点を記録。5シリーズ目は78点と少し点数が下がったものの、合計5シリーズで安定して80点台を記録した。決して悪くない点数だったものの、この射群では5位にとどまる。それでも全体順位は9位。あと2点でファイナル進出だっただけに、悔しい結果となったが、練習の成果を十分に発揮した。第5射群に登場したのは鍛冶亜香里(文1)。1シリーズ目は80点とまずまずの滑り出し。5シリーズ目には点数を上げ、92点をたたき出す。しかし、その他のシリーズでは80点台前半にとどまり、この射群2位となる504点で競技を終えた。
FR3×20Mには、山田、松浦主将が登場。山田は、1シリーズ目からテンポよく射抜いていく。得意の伏射では2シリーズ目に99点を記録。20発合計で、膝射を上回る194点を記録した。勢いそのままに立射でも185点をたたき出す。60発合計で571点と自己ベストを更新し、トップに立った。対照的に松浦主将は、ゆったりとしたペースで競技を進める。1射1射丁寧に射抜き続け、伏射では競技者13人中1位となる196点。膝射、伏射の合計で387点を記録した。山田の記録を上回るべく挑んだ立射。しかし、7点も記録するなど思うように点数を伸ばすことができない。残り2射、10点を記録すれば同点という場面で、痛恨の8点。悔しさをにじませつつも、ラスト1射は冷静に10点を射抜く。惜しくも2点差の2位となった。

本戦終了から4時間半後に行われたFR3×20M FINAL。膝射、伏射、立射が行われたあと、シングルスショットごとに順位が決まっていく。序盤から激しい首位争いを繰り広げたのが、山田と松浦主将だ。膝射での5ショット×3の最初のシリーズでは、山田が49.9点を記録しトップに。しかし続く2シリーズ目は、松浦主将が51.4点をたたき出し逆転した。膝射が終了した段階では山田がトップに立ったものの、両者の点差はわずか0.5点。3位との点差は10点を超え、完全に2人の争いとなった。伏射でも、関大勢による一進一退の攻防が続く。最初の2つのシリーズでは、松浦主将が50点越えを記録し再逆転。しかし3シリーズ目は48.7点と伸び悩んだこともあり、山田が少し点差を詰める。伏射終了時の点差は1.9点と、いまだ勝負の行方はわからない。それでも、両者の点差が開いたのは立射だった。松浦主将が2つのシリーズを通して44点台と、得意の立射で得点を伸ばしきれず。対する山田は40点台後半を並べ、ついに松浦を逆転。3.7点差をつけてトップに立った。シングルスショットでは、1度も1位の座を譲らず。山田が熾烈(しれつ)な関大対決を制し優勝、松浦主将も3位以下に大きく点差をつけ準優勝に輝いた。

迎えた最終日、最初に行われたのは、AR60W第3射群。関大からは、西東咲葵(社1)、平野佳那(人2)、山下尚子(情4)の3選手が出場した。平野は、序盤から思うような射撃ができずに苦い表情を見せる場面も。それでも、助言を受け安定した射撃で6位という健闘を見せた。
午後からはいよいよファイナルが行われる。AR60M FINALでは、松浦主将と山田が出場。選手紹介の際には、仲間からの大きな歓声を受けた。安定した行射でほとんどを10点台につけた山田。健闘したものの、2位と20点差以上つけられ、3位という結果に。松浦主将は、5射シリーズでなかなか得点を伸ばすことができず、6位に終わった。
同時に行われたBP60W FINAL。関大からは牧野帆華(法2)が出場。ファーストシリーズから着実に得点を重ねていくものの、伸び切らず。それでも、4位という高順位で試合を終えた。

最後に行われたAR 60W FIN AL。関大からは、旭が出場。5射シリーズで順位をいい位置につけると、その後も得点を伸ばしていった。10点台を続々と出し続けたが、ライバルたちに最高得点を奪われてしまう。最終4位で大会を終えた。

4日間の秋関がついに終幕。各々が検討し、実りのある大会となった。次なる目標には、インカレを見据える。己の限界を超え、さらなる飛躍へ。【文/写真:石尾うた、首藤里咲、水井陽菜】
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