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◇2025年度関西学生女子選手権大会◇7月5・6日

[スナイプ級]
2位 赤松佑香(商4)・髙林響(人1)

強い日差しが照りつける中始まった関西学生女子選手権大会(関西女子インカレ)。スナイプ級に赤松・髙林のペアが出場した。赤松は個人4連覇が懸かった重要な試合。試合前には「優勝できる。信じてやっていこう」と仲間に声をかけた。今年5月に起こった事故の影響で満足のいく練習が行えない中で迎えた今大会。懸命のレースを展開したが最終結果は惜しくも2位となり、悔し涙をのんだ。

2-200x133 【ヨット】急造ペアで躍動も関西女子2位で悔し涙
△赤松・髙林組

快晴の中始まった初日。定刻通りに第1レース(R)が始まった。感覚をつかみながら進め、3位でフィニッシュ。まずまずの出だしとなる。続く第2Rは風の影響でコースが変更になるトラブルがあり、4位となった。続く第3Rはいい位置でレースを展開したが、2位で終える。1日目最終Rとなった第4Rは、序盤から良いペースで進む。最後のマークもトップで通過し、見事1位となった。1日目終了時点で2位につけた関大ペア。逆転を誓い、2日目に挑んだ。

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△サポートメンバー
IMG_6576-1-200x133 【ヨット】急造ペアで躍動も関西女子2位で悔し涙
△2日目開始前の様子

心地よい風がなびく2日目。前日の最終Rを首位で終え、いい流れのまま最終日を迎えた。勢いに乗りたい第5Rは、1上を4位と苦しい滑り出しに。そのまま悪い流れを断ち切れず、さらに順位を落としてしまう。このRは痛恨の5位で終えた。最終終了時間の関係で最後のレースとなった第6R。この時点で優勝の望みは断たれてしまったものの、「最後まで諦めない姿勢を見せたい」と、強い思いでスタートする。1上を3位で回り、先頭を狙える位置に。2上で2位になると、ラストスパートをかける。最後は意地の走りで逆転し、最終Rを1位で終えた。

IMG_6768-200x133 【ヨット】急造ペアで躍動も関西女子2位で悔し涙
△表彰式後の様子

最終結果は2位となった赤松・髙林組。夏前にはアクシデントもあり、満足のいく練習ができなかった。そんな中つかみ取った準優勝という輝かしい成績ながらも、試合後には涙があふれた。スキッパー・赤松にとっては4連覇がかかっていた関西女子インカレ。また、ルーキー・髙林にとっては主戦場とする470級ではなく、スナイプ級での出場となった。大きな期待を背に挑んだエースと、並々ならない重圧を抱えて大海原へ飛び出したルーキー。2人の姿はヨット部全員の心に火をつけた。関西女子インカレを終え、9月には全日本女子インカレが待っている。昨年女王の意地を見せられるか。夏合宿を経てさらに成長した姿で、日本一の景色をつかみにいく。【文/写真:井原郷志、櫻田真宙】

▼赤松
「(2日間を振り返って)いろいろあって、約2カ月間ヨットに乗れない期間があって。久々にヨットに乗る機会で、事前準備が普段よりもやっぱり少なかったです。事前準備ができていなかったこともあって、準優勝という結果で終わってしまって。うれしい気持ちもありつつ、やっぱり悔しい気持ちが残っています。(最終第6Rでは1位になった)第5R終了時点で優勝することが厳しいということが分かってしまって。でも、最後まで諦めないことを4年生として、選手として大事だと思っていたので、優勝が見えなかったとしても、やっぱり最後は1位で終われたらいいなと髙林と喋っていました。最後はギリギリまで厳しいかなと思っていたんですけど、1位フィニッシュができて良かったです。(ペアが今年から変わって、1年生と組むことに)かなり若いチームになっていて。今回はエントリー数の兼ね合いもあり、普段と違う艇種に乗っている髙林と組みました。彼女はSF生で、動作も異なる470級の選手にも関わらず、この2日間スナイプ級で成し遂げてくれた力はすごく大きかったです。1年生の力って大きいなと感じながら、もっと引き出せたんじゃないかなという面もありました。優勝を目指していたので、もっと力を引き出せたら良かったなと。私の至らない部分があったのかなと反省はしています。全日本女子インカレは1年生と出る予定なので、優勝できるようにこれから準備していこうかなと思います。1年生を育てつつ、自分も成長しながら頑張っていきたいなと思います」

▼髙林
「(2日間を振り返って)もう初めての関西女子インカレで、初めての船でもあり、めちゃめちゃ緊張しました。スナイプ級は慣れていないことも多かったので不安もありましたが、久しぶりの海で楽しくヨットに乗ることができました。(エース・赤松とペアを組んだ)私は不安が多かったんですけど、とても心強くて優しく声かけもしてくださって、そのおかげで楽しく乗ることができました。(全日本女子インカレに向けて)次はスナイプ級ではなく470級で出るので、絶対に優勝します」

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