◇第78回関西学生リーグ第5週◇対関学大◇龍谷大学聞思館
[Mn級]●塚田大凱(社1) 判定
[F級]●大場優一(商2) 2R ABD
[B級]● W.O.
[Fe級]● W.O.
[L級]◯渡辺亮太(政策4) W.O.
[LW級]◯沖田義貫(人1) 2R ABD
[W級]●山田崇伍(商2) 判定
[LM級]◯山田幸多(人2) 1R KO
[M級]●W.O.
●関大3-6関学大
1部残留を決めた中、リーグ最終戦は関学大と対戦。沖田、山田幸が圧倒的な強さを見せつけ、会場をどよめかせた。公式戦初出場の大場は、相手の攻撃を受けABD負け。悔しい経験となった。
第4週で立命大に勝利し、入れ替え戦を回避した関大。関関戦で苦渋をなめた相手に、リベンジの機会が訪れた。会場に訪れた多くの観衆が見守る中、先陣を切るのはミニマム(Mn)級のルーキー・塚田。1ラウンド(R)序盤から激しい撃ち合いが繰り広げられる。しかし、52秒に左フックから右ストレートを浴び、苦しい展開に。1分30秒に右ストレートを顔に当て、反撃するが2分10秒にコンビネーションパンチを受け、主導権を握られる。セカンドの渡辺から「半歩下がれ」の声が響いた。2R以降は反撃を試みる。関大サイドからも「いいぞ!」と声が響くが、主導権を握られた塚田。3Rの1分11秒に、相手のパンチを交わし、左ストレートを浴びせたが、以降は振るわず。有効打を続けられ、悔しい判定負けを喫した。

続いて大場がリングに。これが公式戦初出場となった。1Rから両手でブロックを作り、相手との距離感を詰める。しかし、相手の強烈な右フックを左頬やボディに浴びる苦しい展開に。1分44秒には、左フックから隙をつかれ、右ストレートを顔面に浴びる。その後も右フックを頭に浴び続けた。2Rも流れは変わらず。ブロックを固めるが、積極的な相手のパンチを受け、ダメージを受け続けた。右フックを中心に攻められ、迎えた2分53秒。関大サイドからタオルが投げ込まれた。1部の強敵相手に勝利をつかむことはできず。悔しいABD負けを喫した。

続いてリングには、いまだ負けなしのルーキー・沖田が登場。強烈な左パンチを中心に、序盤から相手を圧倒する。1R開始1分、左フックを中心に連続パンチでロープに追い込むと、58秒後にも再び左フックを連発。2分22秒には、強烈な右フックでボディを突いた。相手を苦しめる中、終了間際に右フックでぐらついた相手を見逃さず、素早いコンビネーションパンチを8発続け、1度目のダウンを奪う。2Rも、序盤から強烈な左パンチを見せた沖田。最後はロープ際に追い込み、強烈な左フックからコンビネーションパンチを見せ、2度目のダウン。同時に関学大サイドからタオルが飛んだ。これで沖田はリーグ戦全試合で勝利。大型ルーキーが、自身の強さを『結果』で示した。

ウェルター(W)級には山田崇がリングに。序盤から相手の右フックを受ける苦しい展開が続く。1R開始2分20秒、2分38秒と右フックを顔に受け、主導権を握られた。2R以降はボディも攻められ、なかなか攻撃することができず。なんとかダウンすることなく3Rを終えるも、有効打を打てず、判定負けを喫した。

最後にリングに上ったのは山田幸。圧倒的な強さを見せつけた。ゴングが鳴り、ジャブを打つ。開始18秒、相手の一瞬の隙を突き、強烈な右ストレートが顔面を捉えた。受けた相手は倒れ込み、1度立ち上がるが試合を続行できない。山田幸の右ストレートに、静まり返った会場。わずか18秒で決着がついた。


関関戦のリベンジとはならなかった関大。しかし、山田幸と沖田はリーグ戦全試合に勝利し今シーズンを終えた。「みんなにもう任せられるかな」と後輩の活躍を語った渡辺。来シーズンは1部上位、そして優勝を目指す。【文:上田峻輔/写真:津久井純菜、上田峻輔】
▼渡辺
「(4年間の振り返りは)とにかく楽しかったです。(きょうは出場がなかったが、出場した試合の感想は)今年は全試合勝った。いつも通りの意識で挑んだ。(後輩の活躍は)みんなに任せれるかなと思います!(これからの個人戦の目標は)絶対勝ちます。目標は優勝。日本一です」
コメントを送信