◇第48回総合関関戦◇対関学大◇6月15日◇於・関西学院大学西宮上ケ原キャンパス総合体育館大フロア
[前半終了]関大9-13関学大
[後半終了]関大15-12関学大
[試合終了]関大24-25関学大
4年生が不在の中、行われた関関戦。前半は劣勢となったものの、後半は驚異の追い上げを見せた。あと1点で同点という場面で放たれたシュートはネットを揺らしたが、残り時間は0秒。得点とはならず、惜敗した。

関大ボールからスタート。前半1分にパスしたボールをカットされ、そこから一気に攻め込まれ先制点を許した。それでも相手を翻弄(ほんろう)するパス回しで同点に追いつく。さらにその後は、相手の体勢を崩して守備を振り切りシュートするなどし、リード。さらに、同6分半に7㍍スローを獲得し、矢野真尋(人2)がこれをしっかりと決めた。また、数的有利にもなり、点差を広げる絶好のチャンスに。

しかし、この好機を上手く生かすことができず、むしろ点差を縮められた。同11分半に相手に7㍍スローを献上してしまうが、木村温花(人1)が止める。これを起点に流れを引き寄せたかったが、シュートはゴールネットの枠を捉えることができず、追加点とはならない。これに対し相手は、上下左右さまざまなコースで得点を重ね、同15分には逆転を許した。池田真心都(法3)のスーパーセーブや矢野のシュートで点差を広げられないよう努める。同20分に関大はタイムアウトを要求し立て直しを測ったが、再開直後に数的不利に。それでもパスを回して望月瑚雪(社3)が2度もポストシュートを決め、点差を縮めた。しかし、その後は相手に好機を与え攻め込まれてしまい、一気に点差を広げられる。それでも走り続け、最後はノータイムフリースローを止め、後半に折り返した。

相手ボールから始まった後半開始直後、長尾海琉(みる=シス理3)のカットで相手ボールを奪うと、江藤華(法2)が一気に走り出しシュート。幸先の良いスタートを切った。それからはディフェンス陣が光り、池田や北川結生(法2)が相手の攻撃を食い止める。また、中盤からはオフェンス陣が躍動。北川、江藤、向理緒(人1)、望月、矢野らがネットを揺らし、同点に追いつく。その後は一進一退の展開となり、後半27分半に関大がタイムアウトを要求。残り2分半、あと1点を追加したいところだ。しかし、残り1分でまさかの失点。それでも選手たちは諦めなかった。焦らずボールを回して好機を伺い、向がシュート。ボールはネットに吸い込まれ、同点になったと思われた。しかし、残り時間は0秒。得点とはならず、1点差で敗れた。

格上相手にあと1歩まで迫ったが、勝ち切ることができなかった関大。しかし、新体制になっても勝ち星をつかみに行ける実力を証明した。次なる舞台は8月に行われる西カレ。確かな成長を自信に変え、西日本王者に向け飛び立つ。【文:西村果凜/写真:吉野日菜多、松浦翼】
▼望月
「(試合を振り返って)最初に速攻で点が取れたのはすごく良かったです。チームでもセットよりは、速攻でみんなで走って点を取ろうというのを目標にずっと新人戦からやっていました。ですが、新人戦の決勝で関学大に敗れて2位だったので、本当に悔しかったです。なので新人戦で足りなかった部分を練習でいっぱい走ることで補おうとしました。今回は、窪田と一緒に真ん中で指示を出してディフェンスから走るっていうのができたのが、すごく良かったと思っていて。また、ここで1本欲しいという時に、後輩からのパスで自分がシュートを決めれたとこともすごく良かったなと思っています。全体で言えば、ディフェンスが強くなって相手のミスを誘えるようになったので、守ってから速攻という流れが作りやすくなって。みんなで守って全員で走って点を取れたことはチームの成長だと思うのですごく良かったかなと思います。(4年生がいないことで変わったことは)春季リーグ戦では1人に得点が偏ってしまって、ポストやサイドライン際の選手が全然点を決めれなかったのがずっと課題でした。4年生が教育実習に行かれてから、全体で点を取れるようにボールを回してずらして、上だけのシュートにならないように意識しました。サイドシュートや真ん中のライン、ポストからも点が取れたというのはすごいチームにとっても成長だと思います。(西カレの意気込み)西カレとなると体が強い選手が集まってきて、フィジカルも大事になってくると思うので、全員で体を鍛えたいです。また、4年生も戻ってくるので、4年生を筆頭に、その自分たちが今まで成長できた部分にプラスアルファで4年生の力を借りて、昨年の3位という結果を超えられるように頑張ります」
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