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◇ 第47回皇后杯JFA全日本女子選手権大会大阪府大会2回戦◇対追学高◇6月14日◇関西大学中央グラウンド

【前半】関大2-0追学高
【後半】関大0-2追学高
【PK戦】関大10ー9追学高
【試合終了】関大2(10-9)2追学高

スターティングメンバー
GK 小野
DF 岡村、風間、徳弘、瀧沢
MF 塩見、藤田祐、岩川、吉田遙、山本ノ
FW 宮本美

星翔高に勝利し、迎えた2回戦。前回大会3位の成績を残した強豪・追学高と相まみえた。試合は開始早々にFW宮本美優羽(経1)のヘディングで先制。その後もDF岡村まどか(政策1)が追加点を挙げる。しかし後半、同点に追いつかれPK戦へ。10人目のキッカーのシュートをGK小野明日香(情1)がセーブし、勝利をつかみ取った。

雨の中行われた一戦。追学高の応援が響く中、関大ボールでキックオフした。試合はいきなり動く。前半2分、MF塩見尚子(人1)が逆サイドに展開。右サイドに張るMF岩川雛(政策2)が、柔らかいクロスを供給する。中でFW宮本美が頭で合わせ、幸先良く先制した。FW宮本美は同9分にもヘディングシュートで相手ゴールを脅かす。試合の主導権を握った関大だが、強い雨の影響でロングボールが伸び、対応に苦しむ場面も。自陣に押し込まれると同20分、風間はのん(情1)のクリアボールを取られ、ミドルシュートを浴びる。わずかに枠を外れるが、徐々に相手がペースを握り始めた。

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△FW宮本美がゴールを奪った

しかし同26分、苦しい流れの中で関大なでしこは追加点を奪う。自陣でMF藤田祐穂(法2)がボールを運ぶと、左サイドに流れたMF塩見へスルーパス。中央へカットインすると、逆サイドに走り込んだフリーのDF岡村へ。冷静にシュートを放つと、ボールはネットを揺らした。追加点を奪った関大。攻め込まれた場面では体を張った守備を見せ、前半を無失点に抑え込んだ。

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△DF岡村がゴールを奪った

後半は、開始早々から相手が主導権を握る。激しく降る雨に苦戦し、大きくクリアができない厳しい展開に。セカンドボールを拾えず、自陣に何度も押し込まれる。すると同11分、再びゲームが動いた。フリーキックから前線に押し込まれると、ルーズボールを拾われミドルシュートを浴びる。相手選手がコースを変え、GK小野は逆を突かれ止められず1点をを献上した。失点後、関大はFW木田陽花(経2)やMF前田柊(政策2)を投入し、追加点を狙う。同30分には、FW木田が右サイド深くでボールを収めると、落としたボールをFW宮本美がミドルシュート。わずかにバーを超えたが、ゴールを脅かす。

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△MF藤田祐

しかし同31分、左サイドから鋭いクロスを供給されると、中央で合わせられスコアは同点となった。一瞬の隙を突かれた関大は、相手の勢いに押され防戦一方に。同37分にはコーナーキックを頭で合わされるが、GK小野がなんとかかき出した。両チーム80分間戦い抜いたが引き分けのまま、勝負の運命はPK戦に委ねられた。

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△円陣を組む

円陣を組み、気合を入れ直した関大。最初のキッカーはDF徳弘海羽主将(みはね=人4)だ。冷静にネットを揺らす。ここから両チームの選手が決め続け、PK戦はサドンデスに。6人目はMF前田。左上際どいコースを突き、思わず口を押さえた。8人目の植田真央(情2)のキックも相手GKの手を触れるが、なんとかPK成功。10人目、DF岡村が右に流し込むと、関大は待望の瞬間を迎えた。「思いっきり飛ぼうと思い左に飛んだ」。相手キッカーのシュートは左に蹴りこまれ、GK小野が横っ飛びでセーブ。シュートをはじき出すと同時に、試合終了のホイッスルが鳴り響いた。

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△GK小野
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△試合後の集合写真

 「嬉しすぎた」。止めた瞬間を振り返り、思わず笑みをこぼしたGK小野。昨年度好成績を残し、シードで出場した母校相手に、自らの手で勝利を奪い取った。「目標は日本一です」と笑顔で試合後に語ったGK小野。しかし3回戦の前に、1部残留をかけた春季リーグ戦の最終節が行われる。きょうの勝利の勢いのまま、リーグ戦初勝利を。関大なでしこは戦い続ける。【文/写真:上田峻輔】

▼GK小野
「守備も攻撃も全員がしっかり1対1のところをこだわってやってくれた。試合前に分析していたことを生かして挑めたと思う。(母校との対戦だったが)正直ワクワクしていた(笑)絶対勝ちたいという気持ちもあったし、自分は高校ではあまり試合に出場していなかった。リベンジみたいな、そういう気持ちはあった。(GK勢古亜実=つぐみ・人4は欠場が決まっていた)はい。試合のために、事前に男子の先輩や勢古さんにキーパーのことを教えてもらったり、いろいろな人がシュートを打ってくれた。結構前から練習していた。(試合中に意識していたことは)試合前に勢古さんからメッセージが来ていて、『体で行け!』と言われた。とにかくボールに対して体で行くことを意識していた。(まさかのPK戦に)水曜日に1回練習しただけで(笑)相手のキックが上手くて、全然飛ぶ方向も分からなくて。途中全然飛ぶことも出来なかったが、最後は思いっきり飛ぼうと思い左に飛んだ。(止めた瞬間は)嬉しすぎた。(次戦に向けて)全員でやり切って、日本一。日本一を目指す」

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