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◇第62回西日本大学選手権大会◇6月1日◇九州産業大学大楠アリーナ

[男子団体組手]
ベスト4

[女子団体組手]
ベスト8

[男子個人形]
土橋    3位

[女子個人形]
松宮    3位

今年度より個人形も種目に加わった西日本大学選手権大会。全ての種目で成績を伸ばし、男子団体組手が新たに全日本への出場をつかんだ。

初めに行われたのは男子団体組手。シードで2回戦からの出場となり、桃山大と相まみえた。先鋒の巴波矢斗(情1)は、積極的に攻撃を仕掛ける。開始47秒に上段突きで先制点を挙げると、その後も得点にはつながらなかったものの、突きを重ね相手を威圧した。残り4秒にさらに追加点を挙げ、2-0で勝利。上々の滑り出しを見せた。続いて現れた次鋒・西岡昊駕(安全2)は、初戦ということもあって体が硬い。それでも開始38秒に上段突きで1点をつかむ。さらに、攻撃のチャンスを伺い残り9秒、4秒に上段突きでさらに得点を加えた。3-1で白星を挙げ、後続に流れを作る。中堅の広沢暖我(はるが=人3)は、序盤は互いに攻めに入れずに注意を受けた。だが開始1分、その30秒後に突きを重ねて一気に突き放す。そのまま点差を守り、関大の勝利が確定した。続く副将の大賀滉世(人2)は、倒れた相手に突きを入れ3点を獲得する。注意を受けながらも相手に得点を与えず勝利した。大将・望月勇稀(かずき=人4)主将は上段突きで先制。開始1分に相手から強烈な蹴りを入れられ、よろめく場面も。それでも最後まで攻める姿勢を持ち続けた。残り1秒で同点に追いつかれたものの、直後に突きで点を追加。全勝で2回戦を突破した。

続く3回戦で先鋒としてエントリーした池田剛基(人2)は序盤、攻めるもなかなか点につながらず。残り1分を切った辺りから試合は動き出した。中段突き1本、上段突き2本を短時間に決める。その後も積極的な姿勢で相手を威圧し、白星を挙げた。続いて現れた岸本日向(商1)は、相手の動きを見て攻撃を避ける。中段蹴りで2点を追加したものの、注意を何度も受けてしまった。残り1秒には注意が4まで増えてしまい、後がなくなるも何とか乗り越え勝利。中堅・広沢は先手必勝スタイルで相手を圧倒する。3勝目を挙げ、4回戦進出を決めた。

IMG_2657-200x133 【空手道】躍進し、全日本の切符を掴んだ!
△男子団体組手の選手たち

4回戦の相手は、福岡大。先鋒・池田は開始30秒で上段突きを決めて先制したが、直後に同点に追いつかれる。しかし冷静さを失わず、20秒後に突きで得点。さらに、試合終了間際にも追加点を入れ、白星を挙げて後続へ。次鋒の西川遥輝(法1)は、開始直後に攻撃の意思がないと見なされ注意を受ける。しかしすぐさま突きで得点し、残り30秒後にも得点。2-0で広沢につなげた。積極的に攻め、残り35秒で先制する。さらに残り25秒、残り5秒に点を重ね、勝利。ストレート勝利で4回戦を突破した。

準決勝の相手は、昨年優勝校の近大工学部。先鋒の池田は、勢いのある突きで先制点を奪った。しかし、蹴りをしようとしたところを押し倒されてしまい、3点を献上。冷静に直後に突きで1点を返したが、試合が折り返しに入った時、さらに追加点を許す。池田の強みである執拗(しつよう)さを武器に、突きで着実に得点を重ねた。最終的に9点を獲得し、点差をつけて勝利した。続いては広沢が登場。開始1分に先制したものの、開始1分の時点で注意を3つも受けてしまう。注意に気を使いながら突きで得点を重ね、逃げ切った。強豪相手に2連勝で中堅・巴に託す。巴は1年生とは思えないほど気迫あふれる攻撃を繰り広げ、残り40秒までリード。しかし、そこから相手に3連続で突きを許し、怒涛(どとう)の追い上げをされる。逆転され、敗北を喫した。続いて現れたのは大賀。攻撃の歯車が合わず、有効点を入れることができない。しかし、相手に得点の高い攻撃を決められ、大きく点差をつけて敗れてしまう。部員やコーチ、保護者の期待を一身に背負い、望月主将が大将戦に現れた。試合はなかなか得点が動かず、緊迫した雰囲気が流れる。試合の流れが変わったのは、残り30秒。相手に突きを許して先制点を与えると、その後に追加点を加えられた。直後に望月主将も1点を返し、あと1点で同点に並ぶ。積極的に攻めていき、相手に押し倒されても攻撃を阻止して有効点を与えない。最後は混戦状態となり、誰もが1点が入ることを祈った。しかし、審判の旗が上がることはなく、試合終了。1-2で準決勝敗退となる。昨年から順位を上げ、西日本ベスト4となった。

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△望月主将

次に現れたのは女子組手団体。新たに1年生が3人メンバー入りし、チームに勢いを与えた。1回戦は広大と対峙(たいじ)。先鋒の小西永遠(文1)は上段蹴りで3点を追加すると、その後も突きで点を重ねる。5-0と快調なスタートを切った。続く村山鈴音(情1)も流れに乗り、上段突きで得点。相手を一切寄せ付けず、4-0で白星を挙げる。大将戦は相手不在のため、不戦勝。3-0で2回戦へ進出を決めた。

2回戦は立命大と対戦。先鋒の中川あや(経3)は、相手に攻め込まれるのを何とか避ける展開に。中盤からは自分のペースをつかみ攻めに転じる場面も。1-1で同点に持ち込み、後続に託した。続く小西は、終始攻めの姿勢を貫く。しかし、なかなか得点につながらず、0-0で試合の命運は大将に託された。大将の宮下は驚異の快進撃を繰り広げる。開始30秒に中段突きで1点をつかむと、直後に上段蹴りで3点を追加した。その後も中段突きで点を重ね、6-0と大差をつけて勝利。大一番で底力を遺憾なく発揮した。

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△女子団体組手のメンバー

3回戦の相手は同大。先鋒・小西は、相手の動きを見て攻撃の糸口を探ったが、見つからず。相手の攻撃に細心の注意を払い、0-0で宮下につないだ。宮下は、相手の得意な中段蹴りに対して守備体勢に。しかし、その後になかなか攻めに転じることが難しく、逆に攻め込まれることも。得点を伸ばせず、1-2で黒星を喫した。初めて大将として出場した村山は、相手に負けず劣らず積極的に攻めに行く。同時に放った突きは相手の得点となり、後半は追いかける展開に。終盤には相手の注意が4つになり、相手にあと1つ注意が加われば勝利が見えてくる。逃げる相手を多くの攻撃を仕掛けたものの、得点にも相手の注意にもつなげることができない。0-1となり、女子団体組手は3回戦敗退。昨年と同様、ベスト8となった。

続いて行われた男子個人形には2名の選手が出場。石田はROUND1でクルルンファを演武した。滑らかな演技で21.9点を獲得するも、グループ5位で決勝進出とはならず。

続いて土橋輝太郎(社3)が登場。ROUND1ではニーパイポを披露し、22.5点をつかむ。グループ2位で3位決定戦に回った。3位決定戦ではチャタンヤラ・クーサンクーを演武。迫力のある演武で相手を寄せ付けず、25.3点を獲得し大差で3位に輝いた。

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△土橋

最後に行われたのは女子個人形。松宮千夏海(法2)が出場し、ROUND1ではクルルンファを演武。22.7点で3位決定戦への進出を決めた。3位決定戦はスーパーリンペイを披露。力強い演武で観客を魅力し、25.8点で3位決定戦を制した。

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△松宮

関西個人に引き続き、西日本でも大活躍を見せた関大。7月に行われる全日本個人でも、これまでの記録を塗り替えるような記録をたたき出すに違いない。【文/写真:西村果凜】

▼望月主将
「(試合を振り返って)力はついてきたんじゃないかなと思っていて、強豪校相手にも勝負できるなというのを再確認できたので、自信を持っていいんじゃないかなと思います。ですが、まだあと1つ勝ち切れないところがあるので、勝ち切るためにこれからの練習もそうですし、気持ちの面でも作っていかないといけないなと思います。(準決勝を振り返って)一番は楽しむことというのを意識していて。準決勝となると会場の注目もあげるのですごく緊張するし、僕もですけど緊張したらいつもの動きできなくなってしまう。なので、後輩たちが一番楽しめるよう声掛けをするということを意識してやってました。(後輩の試合を見て)頼もしい後輩ですね。(後輩たちは)本当に強いので、あとは自分が決めるところをしっかり決められるように力つけていきたいです。(全日本個人に向けて)全日本個人は、団体戦と違い1人で戦うことになるので、気持ちの部分をしっかり作っていって、優勝目指して頑張っていきたいと思います」

▼松宮
「(試合を振り返って)最初はすごく緊張しましたが、これまでしっかり練習してきた成果を発揮できた試合になったかなと思います。(今大会に向けて準備したことは)試合をイメージした練習を行いました。練習する度に『やるぞ!』と気持ちを入れて頑張って練習しました。(自身の強みは)スピードと力強さのどちらも武器にしているところが強みかなと思います。(全日本個人に向けて)これまでしてきた練習も力になっていると思っているので、これまでつけてきた力に加えて、今からもっと強くなれるように練習を重ねていって、インカレで優勝したいです」

▼土橋
「(試合を振り返って)今回から西日本選手権に型競技が追加され、どんな感じなのかなと思っていました。決勝出場することを目標にしていたんですけど、敗れてしまって悔しい気持ちが強いですね。3位決定戦は勝てたんですけど、その演武も自分の納得のいくような動きができなかったので、次の7月の全日本個人に向けて調整していこうと思います。(自身の強みは)技の正確さや体の使い方はかなり時間を費やして研究してきたところなので、自信を持っています。(今回の演武で意識したことは)どの試合でも一緒なんですけど、試合となるとどうしても緊張して上半身に力が入ったような演技になってしまいます。なので、できるだけ全身から技を出すこと、いつも通りに練習通りの動きをすることを心がけました。(全日本個人に向けて)今回悔しかったので、しっかり練習とトレーニング、食事とかその他諸々を見つめ直して、日本一をとれるように頑張ろうと思います」

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