◇男子第75回西日本学生選手権大会◇4回戦◇対名院大◇6月5日◇Asueアリーナ大阪
[第1Q]関大14-23名院大
[第2Q]関大23-13名院大
[第3Q]関大22-27名院大
[第4Q]関大21-17名院大
[延長戦]関大12-4名院大
[試合終了]○関大92-84名院大
圧倒的な強さを見せつけ、4回戦まで駒を進めた関大。対戦相手は昨年インカレベスト4の名院大だ。第1クオーター(Q)は9点ビハインドで終える。第2Q以降はディフェンスからオフェンスへの流れで得点を量産。関大らしさを発揮し、延長戦の末に見事白星を飾った。

ジャンプボールは相手に奪われる。そこから8連続失点。開始早々、暗雲が立ち込める。西村宗大(経3)がファールを受け、フリースローを2本沈める。関大の最初の得点を奪った。奥村将吾(安全2)と西原進登(政策1)がスリーポイントシュートを決め、点差を詰める。しかし、相手の速攻で失点を重ね、関大はタイムアウトを要求。タイムアウト明けは西村と三島宇翔(たかと=安全1)がリングネットを揺らすも、点差は縮まらず。14-23で第1Qを終えた。
福間啓人(社4)のスリーポイントシュートから第2Qが開始。岩本悠太主将(経4)はディフェンスリバウンドのみならず、オフェンスでも身長が高い留学生相手に体をぶつけていく。力負けすることはなく、ゴール下から得点を重ねた。山本晴大(安全2)のシュートで4点差となり、相手がタイムアウトを要求する。その後4連続失点をし、関大がタイムアウトを使った。これを機に、奥村と北岡雄斗(人3)がシュートを決める。残り1分となり、福間のスリーポイントシュートで今試合初めてリードを奪った。第2Q終了の笛が鳴り、37-36。前半を1点リードで終える。


拮抗(きっこう)した展開が続いた前半。第3Qも厳しい戦いが待ち受けていた。序盤は西村のレイアップと河野穂高(情1)のスリーポイントシュートで一時は5点差をつける。しかし、ターンオーバーをくらい逆転を許した。チームファールもたまり、相手にフリースローを与える場面も。それでも野村吏希(シス理3)と河野のスリーポイントシュートで差を広げさせない。4点ビハインドで最終Qへ突入。
第4Q開始1分で同点に追いつく。しかし、リバウンドを取れず、ディフェンスの時間が続いた。残り5分、6点の差がつき関大がタイムアウト要求。その後は今試合好調の西村と福間がスリーポイントシュートを沈め、確実に差を詰める。残り31秒で厳しい体勢から西村がゴール下シュートを決め、80-80に。パスカットなどで残り時間を守り切り、同点で第4Qを終えた。

同点のため、運命の延長線へ。勝敗はこの5分間にかかっている。相手ボールから試合開始。ディフェンスリバウンドを取り、福間が3本目のスリーポイントシュートを沈める。さらに西村の速攻で追加点。西村は今試合で脅威の28得点を挙げた。また24秒間を守り切るなど、ディフェンスの面でも関大の強さが光る。相手のタイムアウトにも動じず、フリースローを着実に決めた。相手の最後のシュートが入らず、関大がリバウンドを奪う。その瞬間、関大の勝利が確定。ベンチメンバーのみならず、コーチ、応援選手たちの顔には笑みがあふれている。試合終了のホイッスルが鳴り、相手選手と握手を交わすと、選手たちは喜びをあらわにした。延長戦までもつれる接戦を92-84で制する。

最後まで集中力を切らさず、全員バスケットで戦い抜いた関大男バス。準々決勝は今春敗戦を喫した立命大と対戦する。全関西では3回戦敗退となり、悔しさを味わった。その思いをぶつけ、今大会ベスト4入りを狙う。【文/写真:井藤佳奈】
コメントを送信