◇2025年度関西学生女子春季リーグ第5節◇対びわこ大◇6月1日◇びわこ成蹊スポーツ大学
【前半】関大2-1びわこ大
【後半】関大0-3びわこ大
【試合終了】関大2-4びわこ大
スターティングメンバー
GK 勢古
DF 徳弘、風間、岩川、岡村
MF 塩見、藤田祐、吉田り、吉田遙、山本ノ
FW 宮本美
リーグ戦4連敗と苦しむ関大なでしこ。今節は、同じくリーグ戦4連敗のびわこ大と相まみえた。先制点を奪われるも、試合の主導権を握る。前半にコーナーキック(CK)からDF岩川雛(政策2)とMF藤田祐穂(法2)が得点を奪い、逆転に成功。迎えた後半も、主導権を握る展開に。しかし、足が止まり始めた後半終盤に一挙3失点。残留を争う6ポイントマッチを落とした。

湖西特有の強い風が吹く中行われた一戦。前節までアンカーで起用されていたDF岩川を、第2節・明国戦以来のCBで起用し、4-5-1のシステムでびわこ大に挑んだ。試合は序盤からオープンな展開に。前半2分、サイドからボールを受けたMF吉田りん(政策3)がミドルシュート。惜しくもクロスバーに直撃するが、相手ゴールを脅かす。その後もボールをつなぐが、思わぬアクシデントが。強風により、グラウンド横の小ゴールが倒れピッチ内に。さらに防球ネットがグラウンド内に乱入。試合は3分ほど中断する事態にみまわれた。

中断後はびわこ大の攻撃を浴びる。「相手GKのキック力があった」と試合後MF藤田祐が語ったように、風を生かしたロングボールの攻撃で押し込まれる展開に。すると同11分、試合が動く。自陣左サイドに押し込まれると、細かいパスをつながれ中央に。相手FWがワンタッチで落とすと、逆サイドから走り込んできた選手がそのままシュート。ボールは、GK勢古亜実(つぐみ=人4)の手が届かないコースへ。ゴールネットを揺らされ、負けられない重要な一戦で先制点を許した。その後は関大がボールを支配。速いプレスに苦しみながらも、ボールを動かし、反撃の機会を伺う。
すると同21分、DF岩川のロングボールで相手陣内へ押し込み、CKを得る。MF吉田遙(情3)がインスイングのボールを供給すると、DF岩川が中央で合わせ、すぐさま同点に追いついた。さらに7分後、再びMF吉田遙のCKからゴール前で混戦に。最後はMF藤田祐が押し込み、逆転に成功した。その後も追加点を狙う関大。ボールを奪われ、カウンターのピンチになるも、DF風間はのん(情1)がスライディングでクリアをする場面も。固い守備を見せ、1点リードで試合を折り返した。



メンバーを変えず挑んだ後半。序盤から、FW宮本美優羽(経1)がドリブルで運び、ゴールを狙う。しかし、速いプレスをかけボールを奪い、主導権を握っていた関大なでしこに異変が。徐々に足が止まり始め、ピンチが増える。同29分、再びスコアが動いた。相手選手に左サイドからクロスを供給される。ボールはミートしなかったが、不運にもゴール方向へ。GK勢古が懸命にはじくも、こぼれ球を押し込まれ同点に。

さらに5分後、ロングボールを背後に供給される。一度はクリアしたものの、ルーズボールを拾われ、アーリークロスを中央に位置取る相手FWへ。DF風間が対応するも収められ、走り込んできた選手へラストパス。抜け出されると、GK勢古との1対1を制され、逆転のゴールを奪われた。同41分には、背後のボールに対応したDF岩川が、GK勢古へのパスを奪われる。試合を決定づけられる4失点目を決められ、試合はそのまま終了。残留を争う相手に、痛い敗戦を喫した。
「圧倒的な運動量不足」。試合後、得点を挙げたMF藤田祐が、チームの課題を答えた。リーグ戦は残り2節。最下位は2部へ自動降格となる。次節は姫獨大に勝利し、残留争いを一歩リードする武庫女大と相まみえる関大。「負けたくない、プライドを高く挑みたい」。MF藤田祐は次節への意気込みを力強く答えた。春季リーグ残留へ。貪欲に『勝利』だけを追求する、泥臭いサッカーを見せる時だ。【文/写真:上田峻輔】
▼MF藤田祐
「圧倒的運動量不足。個人も含めて、今までの5節全て後半にやられている。前半はいつもいい感じだが、後半にやられることが多い。1点決められたら崩れていくところが、自分たちの良くないところ、欠点かなと思っている。ただ、すぐ運動量を増やすことは無理なので、そこは頭を使いながら、どれだけ自分らで効率よく攻撃できるかが大事。相手をしっかり分析して、自分たちの戦い方をはっきりするというのは、その試合までのミーティングで話し合うことはできている。後はそこを総力戦でやっていくしかない。(今日はビルドアップの機会が多かった)なるべく前で関わりたかったけど、前半は相手GKのキック力があり、相手FWもいい選手がいた。守備に意識が傾き、結構下がってしまうことが多く、前半はなかなか前に進めなかった。後半、失点が続いて前に行くしかないとなってからは、サイドの選手やFWが持ったときに関わることは結構意識した。(今シーズン初ゴールの感想は)マジでうれしい。ボールが本当に良かった。自分たちはあまりCKから得点という形が少ない。ただ、相手GKが結構押してくるというのは事前に分析で分かっていた。GK前に最初2枚いるが、後から入るみたいな形で。1度目のCKでGKにめっちゃ押されて、マジで悔しかった。2回目でゴールを決めることができたからもう満足。(今日の出来は)85点!ただ、もっと走れたし、シュートを打ちたかった。(後半終盤に3失点)やはり、運動量がまだ足りない。気温がだんだんと暑くなってきて、余計に体力が奪われてるというところではある。ただ、パスをもう少しつなぐところや、ビルドアップにチャレンジしようと自分たちで言ってるが、前の試合もビルドアップの失敗から失点がある。そこはもっと個人のレベルを上げるだけでなく、全体のレベルも上げていきたい。(次の試合は皇后杯)ここは落としたくない。総戦力で戦う。あとは、勝てば母校と対戦するので(笑)(リーグは武庫女大と相まみえる)練習試合をしたが、相手は元気でガツガツ系。自分たちも戦術というよりかはガツガツ系な気はする。マジで負けたくない。プライドを高く挑みたい。個人的にも全体的にも、得点力を向上したい。個人的には、結構ミドルシュートを狙いたい。イメージも完璧にできてるけど、やはり緊張して、無理になる。とりあえず冷静に落ち着いて、後ろだけじゃなくて前も見ながら、もうちょっと怖い選手になっていきたい」
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