2025年度関西学生春季トーナメント7日目/準決勝/5月31日/モリタテニスセンターうつぼ
[男子シングルス準決勝]
○堤2(6-1,6-1)0薦田(関大)
○岩本2(7-6(3),6-3)0廣瀬(近大)
●薦田0(1-6,1-6)2堤(関大)
[男子ダブルス準決勝]
○堤・岩本2(6-3,6-4)0大沼・磯打(近大)
[女子シングルス準決勝]
○髙山2(7-6(3),6-2)0安川(関大)
○中島2(6-2,6-0)0千葉(関大)
●安川0(6(3)-7,2-6)2髙山(関大)
●千葉0(2-6,0-6)2中島(関大)
[女子ダブルス準決勝]
○髙山・中島2(6-3,4-6,12-10)1西本・末廣(関学大)
大会7日目は、男女シングルスとダブルスの準決勝が行われた。関大対決も多く見られる白熱した戦いに。シングルス4名とダブルス2組が、6月2日に行われる決勝へ駒を進めた。
[男子シングルス]
春関2連覇中の岩本晋之介(商4)は、廣瀬(近大)と対戦。岩本のキープでゲームを先取すると、ラリー戦でも主導権を握る。しかし、ゲームカウント5-1とセット先取目前のところから追い上げられ、タイブレークに。だが、サーブやネット前での攻めたプレーで得点し、第1セットを取り切った。しかし、第2セットでは1ゲーム目が終わったところでメディカルタイムアウトを要求。試合再開後も違和感が消えないのか、右足を気にするようなしぐさを見せる。それでも、サーブやストロークの威力を落とさないのが岩本。ドロップショットも駆使しながら、試合を優位に進める。ゲームカウント0-2と相手のリードから逆転し、ゲームカウント6-3でストレートで勝利した。

第2コートでは、堤隆貴(社4)と薦田直哉(商3)の関大対決が繰り広げられた。堤がブレークでゲームを先取すると、回転の強くかかったストロークで得点を重ねる。薦田を1ゲームに抑え、第1セットを奪取した。第2セットでも、堤が試合のペースを握る。鋭いサーブから流れを作り、次々とポイント。ゲームカウント6-1で第2セットを取得し、ストレート勝利を収めた。

[女子シングルス]
1年生対決となった女子ダブルス準決勝。序盤から両者ポイントの取り合いに。第5ゲームを終えた時点で2-3と中島がリードする。均衡した状態で迎えた第6ゲーム。中島が強打で長いラリーを制し、ブレイクする。その後も中島が調子を上げ、ゲームカウント6-2で第1セットを獲得した。続く第2セットでは勢いにのった中島が緩急をつけたプレーで、千葉を翻弄(ほんろう)。ゲームを落とすことなく第2セットを取り勝利をあげた。

前日に第1シードの石川(姫大)を破った髙山揺(ゆら=商2)。対するは、先輩である安川美緒菜(政策3)だ。第1セットからタイブレークにもつれ込む接戦を繰り広げる。しかし、ここは髙山が安川を3ポイントに抑えてセット先取。第2セットも勢いそのままに、髙山のペースで試合が進む。威力のあるストロークをコート深くに打ち込み、相手を翻弄(ほんろう)。ゲームカウント6-2でこのセットを取り切り、決勝進出を決めた。

[男子ダブルス]
準決勝に挑んだ堤・岩本組は近大と対戦した。岩本のサーブで始まった試合は、両者キープで試合が進む。ゲームカウント3ー2で迎えた第6ゲーム。序盤から連続でポイントを獲得し、今試合初めてのブレイクを果たす。勢いに乗った堤・岩本組は、ボレーでポイントを重ね第7ゲームも奪取。ゲームカウント6−3で第1セットを獲得した。続く第2セットも関大のペースで試合が進む。第5、7ゲームをブレイクし、ゲームカウントを5ー2に。その後ブレイクを許すも、第10ゲームで岩本のサービスエースが決まるなどして得点を重ねる。最後は堤が浮き上がったボールを相手コートに打ち込み試合終了。難なく準決勝を突破した。
[女子ダブルス]
先に行われたシングルスで決勝進出を決めた髙山と中島が、ペアを組んで女子ダブルス準決勝に挑んだ。第2シードの西本・末廣組(関学大)との一戦。髙山のサーブで始まった第1ゲームをキープすると、ボレーやスマッシュで得点する。中島のサイドラインへのサービスエースなども飛び出し、ゲームカウント6-3で第1セットを獲得した。しかし、第2セットでは相手が2ゲームを先取し、リードを許した状態で試合が進む。コートの横幅をうまく使う相手のプレーに動かされ、ゲームカウント4-6でこのセットを落とした。勝負は10ポイントマッチのファイナルセットに突入する。1点目こそ献上したものの、その後は髙山のスマッシュ、中島なボレーなどネット前でのプレーで得点。マッチポイントを握ったところからデュースにもつれ込んだが、髙山の攻めたプレーで切り抜ける。12-10で、強敵相手に白星を挙げた。

今回の結果により、男女のシングルスは関大対決となる。熱戦を制し、関西一の座をつかむ瞬間を見逃すな。【文/写真:森奈津子、湯浅あやか、写真:松嶋奈央】
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