◇令和7年度関西学生選手権大会◇男子ダブルスB◇5月24日◇和歌山ビッグウエーブ
【男子ダブルスB】
[1回戦]
○前中・伊藤2(5-21,6-21)0大澤・吉田(神大)
[2回戦]
●中村・中西0(17-21,17-21)2足立・八木澤(四天王寺大)
○長江・岡本2(21-17,21-12)0仲沢・西出(阪大)
[3回戦]
●長江・岡本0(13-21,16-21)2山崎・玉木(幾央大)
関西学生選手権大会も中盤に差し掛かる。男子シングルスBで悔しくも敗戦を喫した選手たちが、ダブルスでリベンジを狙った。しかし、翌日につなげることはかなわず。全組が3回戦までで敗退となった。
関大からは3組がエントリー。最初にコート入りしたのは、前中ひろと(商1)・伊藤忍(ビジ1)組だ。相手の選手は体格が大きく、序盤から上からの強いショットに苦しめられる。ミスも重なり点差を広げられるが、インターバル後からは球を浮かせないことを意識。上からのショットを減らすことに成功するも、依然ミスは減らない。また、空いているスペースを狙われたショットで得点され、第1セットを落とした。第2セットは主に伊藤がフォローに回り、守備の穴を埋める。さらに、スマッシュを打つなど攻撃をする余裕も生まれた。しかし、ヘアピンをネットにかけることが多く、体重を乗せて打つよう指導が入る。また、上からのショットの対策としてクリアやロブを用いたが、得点につながらない。ストレート負けで1回戦敗退となった。

2回戦から出場の中村英佑(シス理4)・中西凛太郎(経3)組は、立ち上がりから相手に押される展開に。会場の照明に慣れていないことも相まって、開始からミスが目立つ。返球が甘くなって打たれるなどして連続失点。途中から調子を取り戻し、スマッシュで得点を入れ1点差まで縮めた。しかしケアレスミスが目立ち、縮めた点差を広げられる。最後に突き放され、セットを先取された。第2セットもミスを減らすことができない。「シンプルに」と声かけがあったが、焦りは募る。それでも中村英が相手の不意をつくロングサーブで得点。このまま流れを引き寄せたかったが、攻撃がかみ合わず点を献上した。後半はテンポの速いラリーが展開される。中村英は長い手足を生かしてショットを拾い、中西はフェイントやクロスショットを交えてラリーを続けた。だが、ミスや疲れが積み重なり、相手に遅れを取る。点差を縮められず、無念の敗北となった。

最後に姿を現したのは長江匠海(シス理1)・岡本明(シス理1)組。初めは互いに動かし合ったが、岡本がロングサーブで連続得点を挙げ、流れを引き寄せた。しかし、インターバル後は逆に相手にロングサーブを打たれ、攻め込まれる形に。ディフェンスに徹する形となったが、後半はロングサーブに対応する。前半につけた点差で逃げ切り、第1セットをつかんだ。続く第2セットは力んでミスも見られたが、「力抜いて」の声を聞き、すぐに立て直す。点数を伸ばした。また、相手のスマッシュが強烈だったため、打たせないように集中攻撃。マッチポイントでミスが続いたが、最後は岡本がスマッシュを決めゲームセット。続く試合では、背が高い相手に苦しめられる。上で打たれないよう「低く低く」と声をかける長江。それでも相手の身長を生かした力強いスマッシュを取ることができない。また、サーブが浮いてしまいプッシュされることが多く、リードをつけられた。第1セットを落とすと、第2セットは前のセットの流れを断ち切る。前に落として相手の体制を崩し、スマッシュなどで攻めて得点。中盤まで取って取られての展開となっていたが、そこからはサーブミスなどでなかなか連続得点ができず。また、終盤は焦りからアウトも増え、点差を徐々につけられた。第1セットよりも点は重ねたものの、セットをつかむことはできず、黒星を喫した。

出場選手全員が敗北とはなったが、多くの学びを得た選手たち。西カレ、新人戦では反省を生かしさらに上位を目指す。【文/写真:西村果凜】
▼中村亮
「(今日の試合を振り返って)シャトルが関大で使っている物よりふんわりとした飛び方をしたので、上のショットを捉えるのが難しくミスを連発してしまったということと、ペアの中西のメンタルや調子などを汲んであげられなかったということの2つが反省点です。(大阪学生、関西学生を振り返って最も印象的な試合は)大阪学生のダブルスです。先輩やAのメンバーとかも含めて初めてみんなに応援してもらった試合でした。最初は歓声に慣れなくて、プレーとか気持ちも高揚してしまって緊張していました。ですが、それに慣れたら歓声が力に変わる感覚がして、さらに自分のペアである中西と組んでいる中で一番楽しめた試合だったので、それが一番印象に残ってます。(今日、他の選手の試合を見て)1年生はまだ試合慣れをしていないということもあって、1回戦は体が動いていないことが多いなというのを見ていて思いました。僕は大学からバドミントンを始めて試合に出てきて4年生なった今思うことは、ちゃんと言われてることを無理せずやった方がいいなと思います。そして今日もまた1年生の試合を見て感じました。(西カレに向けて意気込み)今から就活だったり、集中講義だったり、その他諸々で部活にあまり参加できなくなっていくんですけど、その中でも自分が思うようなプレーをしたいと思っているので、時間を見つけて体を動かしたり、家でもできることをやっていきたいなと思っています。また、少ない回数なんですけど、公式戦の雰囲気とか、悔しかった思いとかも1回洗いざらい思い出して、今までで一番いいパフォーマンスの試合がしたいです」
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