◇ 第48回総合関関戦前哨戦◇対関学大◇5月25日◇王子スタジアム
[第1Q]関大3-3関学大
[第2Q]関大0-0関学大
[第3Q]関大6-0関学大
[第4Q]関大0-14関学大
[試合終了]●関大9-17関学大
ついに迎えた宿敵・関学大との春の大一番。K中井慎之祐(法4)のフィールドゴール(FG)で先制し関大に流れを引き寄せると、第3クオーター(Q)にも2つのFGを沈める。6点差をつけ最終Qに突入するが、相手の猛攻を防ぎきれず2タッチダウン(TD)を奪われ追いかける展開に。そのまま相手に逃げ切られ、悔しい黒星となった。

超満員の王子スタジアムでの関関戦は、相手のキックで幕を開けた。QB高井法平(人3)、RB前川礼男(経3)などがランで着実に陣地を広げ、3度のファーストダウン更新に貢献。ディフェンスでは、DL伊藤侑真(環都3)が相手のパスを弾き、そのボールをLB武野公太郎(安全4)がキャッチしインターセプト。相手陣30㍎付近で攻撃権を獲得した。その後、K中井が落ち着いてFGを決め先制に成功。だが、第1Q残り11秒で相手も負けじとFGを決め同点となる。その直後、関大はリターナーのRB山㟢紀之主将(経4)が右サイドを駆け上がりそのままエンドゾーンへ。キャプテン自らの活躍に会場は大いに盛り上がったものの、反則でTDは認められず第1Qが終了した。

第2Qでも一進一退の攻防が続く。しかし中盤、ファーストダウンでQB高井が放ったボールをインターセプトされピンチが訪れた。2度のファーストダウン更新を許し、エンドラインまであと5㍎に迫られる。関大に焦りの色が見え始めたかと思われたが、DL稲田一聖(情4)のファンブルリカバーでターンオーバー。厳しい局面を切り抜け、関大サイドを沸かせた。さらに、LB武野がQBサックを決め、ファンブルしたボールをDL生悦住勝也(文4)がリカバーしまたも攻撃権を獲得。だが互いに追加点を得られず、同点で後半へ突入した。

「こっから相手、目の色変えてくるぞ」、「全員でTDを取りに行こう」という声が飛び交う。士気を上げたKAISERSは第3Q、相手の猛攻をDB河村龍(法4)がインターセプトで止め、流れを引き寄せる。さらに直後のファーストダウンでQB高井からWR堀川丈太郎(文2)への30㍎に及ぶパスが通り大きく前進。K中井が冷静に2本のFGを沈め、6点リードで勝負の行方は最終Qへ。

やはり関学大は強かった。第4Q開始わずか36秒、 29㍎に及ぶパスが通り、今試合初のTDを奪われる。トライフォーポイントも決められ逆転を許した。DL生悦住のタックルや、DB吉田優太(ゆうと=文3)のパスカットなどディフェンス陣が奮闘を続ける。しかし主導権を握られ、残りおよそ2分でまたもTDを献上。この8点差を挽回することはできず、試合終了のホイッスルがスタジアムに響いた。

23年秋を最後に、関学大には勝てていない。今回もその壁は高かった。秋こそ関学大に勝利し日本一になるために。この悔しさを糧に、これからも全員が全力で立ち向かう。【文:早川莉央/写真:市場薫】
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