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◇第94回全日本総合選手権大会(団体の部)関西予選◇対天理大・千里金蘭大◇5月18日◇いきいきランド交野

[2回戦]
◯関大3-1天理大
[S1]榎◯3-0
[S2]山川●0-3
[W1]榎・世古ペア◯3-0
[S3]世古◯3-0

春季リーグを終え、迎えた全日本総合選手権大会(インカレ)関西予選。インカレ出場権を懸けた3回戦では1部7位の千里金蘭大と対戦する。2勝を挙げ、相手をあと1歩のところまで追い詰めたが白星を挙げることはかなわなかった。

2回戦スタートの関大の相手は、天理大。リーグ戦でも対戦した相手だ。その時は7番手まで順番がまわる接戦となり惜しくも敗れている。トップバッターを務めたのは榎花恋主将(人3)。相手は、下回転を主軸にしてミスを誘うカットマンだ。榎主将は1ゲーム目から安定感のある試合を見せる。ループドライブを用いて後陣に下げさせると、コース自在のフォアハンドで得点を挙げていった。相手に反撃の余地を与えることなくこのゲームを獲得。第2ゲームも同じ形で相手を揺さぶり、巻き返しを許さない。終始圧倒的なプレーを見せ、11-4で勝利を収めた。第3ゲームはミドル、フォア側への強打を多用し得点を挙げる。少しでも浮いてきたボールに対してはスマッシュで対応。最後まで相手の思うようなプレーをさせることなくストレート勝利を収めた。

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△榎主将

2番手で出場したのは山川鼓水(経1)。相手は1戦目と同じくカットマンだ。山川は両ハンドを使い積極的に攻撃を仕掛ける。だが、思うように相手の守りを崩すことができず、第1ゲームを落とす。第2ゲームは、ツッツキを用いて様子を見ながら、相手の隙を伺った。だが、相手の横回転を混ぜたツッツキの前になかなか自らの流れを作り出すことができず。徐々に点差を広げられ、5-11でこのゲームを落とした。その後も相手のつなぎ重視の戦い方を前に攻撃を決めきることができなかった山川。ゲームカウント0-3で敗北した。

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△山川

ダブルスには榎主将・世古茉由加(人2)ペアが出場。リーグ戦ではフルセットの接戦を演じた相手だ。だが、この試合では1ゲーム目から揺るぎない力を見せつける。ループドライブで相手を崩すと、鋭いドライブをコースに打ち分け相手を防御に追い込んだ。徹底された戦術でこのゲームを奪取する。第2ゲームも同様の試合展開が繰り広げられた。相手も必死に食らいついてきたが、ミスも少なく2ゲームを連取。勝負の第3ゲーム。榎主将・世古ペアは最後まで油断することはなかった。2人の強力な両ハンドで相手を後陣に下げさせると、連打を仕掛けていく。以降も攻撃的なプレーを見せ相手を追い込むと、見事ストレート勝利を飾った。

勝てば3回戦進出が決まるシングルス3番手に登場したのは世古。角度のあるフォアハンドでボールに触れさせることなく得点を挙げていく。レシーブでもコースを突いたツッツキで相手を翻弄(ほんろう)。第1ゲームを獲得した。第2ゲームは序盤から優勢に進める。相手に反撃を許すことなく、このゲームを奪取した。第3ゲームは中盤、相手の積極的な攻撃を受けリードを許す。しかし、徐々に世古本来の攻撃的なプレーが目立つようになった。相手のロビングを含めた粘りのプレーにも完璧に対応。ミスショットも少なく、難敵相手に勝利を収めた。

榎主将・世古の活躍で天理大に3-1で勝利。3回戦へと駒を進めた。

[3回戦]
●関大2-3千里金蘭大
[S1]水口●0-3
[S2]榎◯3-0
[W1]榎・世古ペア◯3-1
[S3]山川●0-3
[S4]世古●1-3

勝てばインカレ出場権が獲得となる3回戦。1部7位の千里金蘭大と対戦する。この試合は2台同時進行で行われた。1番手の水口と2番手の榎主将が同時にコートインする。水口琉衣(社2)は相手の無回転と下回転を混ぜたカットに対し、思うようにドライブを入れることができない。ツッツキでもミスが出てしまい、第1ゲームを落とした。第2ゲームでは、打って変わって安定感のあるドライブを披露。左右に打ち分けミスを誘う。だが、相手の粘り強いプレーを前に先にミスが重なり、2ゲーム連取を許した。第3ゲームでは変幻自在のカットに苦戦。なんとかドライブを打つも返球されてしまい、その後のラリー戦を制することができない。最後まで自身の流れを作り出せず、3-11で敗れた。

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△水口

榎主将は第1ゲームから激しいラリー戦となった。取って取られての展開の中で先に抜け出したのは榎主将。速いラリー戦を制し、このゲームを先取する。第2ゲームも接戦が続いた。しかし、9-9の場面でフォア側への3球目攻撃を決めると、最後は、相手のミスで勝利を収める。第3ゲームは、終盤にリードを許すと先にゲームポイントを握られてしまった。それでも、得意のバックハンドでデュースに持ち込むと、以降も強気のプレーで相手を振り切る。ストレート勝利で関大に流れをもたらした。

勝敗数1-1で迎えるダブルス。勝利をつかむためには落とすことができない一戦だ。第1ゲームは苦しい展開が続く。相手のループドライブに上手く対応できず、先に攻勢を仕掛けられてしまった。中盤に追い上げを見せるも8-11で第1ゲームを落とす。第2ゲームで先に主導権を握ったのは榎主将・世古ペア。得意とするスピードでラリーを展開し、生き生きとしたプレーを見せる。最後は、世古の回り込みドライブが決まり、ゲームカウント1-1に。第3ゲームは、接戦のまま終盤へともつれ込んだ。それでも、サービスエースや、積極的な攻撃が実り11ー9で勝利する。第4ゲームは激しいラリー戦を繰り広げる。両者ともにフットワークの良さを存分に発揮し、得点がなかなか入らない。点を取り合う中で先にマッチポイントを握ると、最後も長いラリー戦を制し、このゲームを勝ち取った。

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△奥から、榎主将、世古

シングルス3番手に登場したのは山川。異質ラバーを使う対応の難しい相手だ。第1ゲームはその異質ラバーに苦しめられる。なかなか流れをつかむことができず大きくリードを許した。流れを変えようと、上回転サービスを仕掛け攻めの姿勢を見せるも及ばず、3-11でゲームを落とした。第2ゲームは得意のバックハンドを多用し、積極的に攻撃を仕掛けていく。だが、徐々にリードを広げられるとそのままこのゲームを落とした。以降も粘り強く攻勢を仕掛けたが勝利には届かずゲームカウント0-3で敗北を喫した。

勝敗数2-2となり、試合を決める最後を任されたのは世古。相手のエースと対戦する。第1ゲームは果敢にフォアハンドで仕掛けていった。相手の強力なドライブにもブロックとカウンターを打ち分け対応。終盤に追い上げられたが、着実に点を重ね第1ゲームを奪取した。第2ゲームは取って取られての展開が続く。その中で、先にゲームポイントに到達したのは世古。だが、相手の緩いループドライブを上手く返球することができず、デュースへもつれ込む。その後は熾烈(しれつ)なバックラリーの応酬となった。13-13の場面で世古が回り込んで渾身(こんしん)のフォアドライブを放つもブロックされてしまう。第2セットを13-15で落とした。第3ゲームは、相手のループドライブからの展開に苦戦を強いられる。緩急のつけたブロックでミスを誘うも驚異的な粘りの前に、思うように点を挙げることができない。中盤には得意の回り込みドライブを見せるなど、奮戦したが5-11でこのゲームを取られてしまった。第4ゲームは、相手のループドライブに対し、コースをついた丁寧なバックハンドを披露。接戦のまま試合は終盤戦へと進んでいく。終盤は、ラリー戦を勝ち切ることができなかった。短いラリーで決めにいこうとするも、なかなか決めきることができず。7-11で敗れ、ゲームカウント1-3で惜敗した。

IMG_3532-200x133 【卓球女子】惜しくもインカレ逃す
△世古

惜しくもインカレ出場とはならなかった卓球女子。だが、1部校に、対してもこれだけやれるのだと示して見せた。ここで得た経験を糧に、インカレ(個人の部)関西予選を突破するためさらなる飛躍を誓う。【文/写真:金佐康佑】

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