◇ ブラスエキスポ2025◇5月11日◇大阪関西万博夢洲会場
応援団吹奏楽部が大舞台で演奏を披露した。今年のブラスエキスポの会場は大阪関西万博夢洲会場。さらに、ギネス世界記録への挑戦が行われた。

最初に行われたのは、ギネス世界記録チャレンジ。『最大のマーチングバンド』のタイトルのもと、マーチング最大人数によるギネス記録に挑戦する。大屋根リング一体に集まった参加者たち。さらには吉村洋文大阪府知事も訪れ、演奏前には激励の言葉を送った。準備が整い、快晴の中、いよいよ挑戦が始まる。まずは『星条旗よ永遠なれ』を演奏し、行進を行った。338団体、約12000人が参加したブラスエキスポ2025。大人数で奏でる演奏は大迫力のものとなった。続いて立奏で『故郷』を演奏する。見事に息のそろった音色となり、夢洲を彩った。

続いて、舞台をフェスティバルステーションに移し、ポップアップステージが行われた。楠田梨乃吹奏楽部長(文4)が応援団吹奏楽部の紹介を行い、満席となった観客に向けてあいさつをする。期待が高まる中、1曲目に選んだのは、『サークル・オブ・ライフ』。太田垣里央(社4)の歌声で観客の心をつかみ、幕を開けた。楽器だけでなく、歌声でも魅せるKANSAI University Symphonic Band(KUSB)らしさを存分に発揮。曲の後半には迫力のある演奏も加わり、見事な音色を奏でた。最後に届けたのは、『マツケンサンバⅡ』。太田垣、的場一樹(文4)、土井花音(法4)によるボーカルと、カラーガードを組み合わせたKUSBらしい演奏を見せる。観客席からも手拍子が沸き起こり、大いに盛り上がった。


最後に行われたのは、ギネス世界記録の授賞式。関大からは楠田部長が代表で出席した。サプライズゲストとして、お笑い芸人のミルクボーイが登場。会場に、歓声と笑顔があふれ、いよいよ記録の発表へ。ブラスエキスポ2025開催前の時点で『最大のマーチングバンド』のギネス世界記録は、1997年に記録された11157人。そして発表された今回の人数は、12269人と、1000人近く記録を更新し、ギネス世界記録に認定された。記録達成に拍手が巻き起こる。万博日本開催の記念すべき年に、新たな歴史が刻まれた。

世界最大の木造建築物としてギネス世界記録に認定されている大屋根リング。そのモニュメントの上で新たな記録が誕生した。「素晴らしい記録に関わることができて幸せ」と楠田部長。喜びをかみ締めた。多くの人にとってかけがえのないものとなったブラスエキスポ2025。記憶にも記録にも残るハーモニーとなった。【文/写真:櫻田真宙】
▼楠田部長
「(大屋根リングでマーチングに挑戦した感想は)あれほど大きな場所で、向こう側が見えない距離の中でマーチングをすることは初めての経験でした。こんな経験は、本当に人生で絶対になかっただろうなと思うから、できて良かったということが一番の感想です。(単独公演のポップアップステージを振り返って)最初はお客さんが入るか心配していましたが、たくさん入ってくれていて。自分は後ろの立ち位置だったので、あまりお客さんの顔は見れていないけど、拍手も大きかったように感じました。喜んでいただけたかなと思って、うれしかったです。(ギネス世界記録を達成した)あまり実感が湧かなかったんですけど、盾とかを見て、受賞内容が読み上げられているのを聞いていたらすごく実感が湧いてきました。そんな賞に人生の中で触れられる機会があって、幸せだなと思います。(ブラスエキスポを振り返って)例年と違いすぎて、準備がすごく大変でした。自分たちもあたふたしていたんですけれど、無事に終わって、こんなに貴重な経験ができて、本当に良かったなと思います」
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