◇第60回全関西学生大会・第56回関西学生新人大会・第48回総合関関戦前哨戦◇5月3〜5日◇三木ホースランドパーク
【第60回全関西学生大会】
【Lクラス障害飛越競技A(各組上位3コンビの結果が反映されます)】
[関大チームB]
岩崎・千優組 3反E
小池・千功組 減点4 タイム58.43
阪口・千龍組 出血E
金折・千翔組 減点0 タイム58.41
団体順位 失権
[関大チームC]
平田・千騅組 減点0 タイム58.77
田村・千渓組 減点8 タイム62.17
新・千雪組 減点4 タイム61.36
団体総減点12 団体順位 5位
[関大チームA]
山本・千蘭組 減点0 タイム60.71
諸石・千駿組 減点0 タイム52.44
清水・ナレッタ組 減点4 タイム55.68
金折・千香組 減点0 タイム54.04
小池・カリエーレ組 減点0 タイム58.75
団体総減点0 団体順位 2位
[個人成績]
4位 諸石・千駿組 減点0 タイム52.44
5位 金折・千香組 減点0 タイム54.04
【Mクラス障害飛越競技D】
1位 平田・千騅組 減点0 タイム61.34
山本・千蘭組 落馬E
【Mクラス障害飛越競技C】
1位 諸石・千駿組 減点0 タイム33.46
4位 金折・千香組 減点0 タイム36.53
清水・ナレッタ組 減点8 タイム35.37
【複合馬術競技[障害飛越(ダービー)]】
5位 清水・千功組 減点4 タイム87.33
田村・千渓組 2反E
金折・千翔組 落馬E
新・千雪組 落馬E
【複合馬術競技[馬場馬術]】
清水・千功組 最終得点率62.07%
【複合馬術】
5位 清水・千功組 総減点41.9
【馬場馬術競技B 3課目A】
2位 諸石・千令組 最終得点率63.541%
【Mクラス障害飛越競技BⅠ】
2位 清水・ナレッタ組 減点4 タイム66.29
3位 金折・千香組 減点20 タイム86.02
【Lクラス障害飛越競技B】
1位 小谷・千騅組 減点0 タイム42.77
2位 小池・千功組 減点0 タイム44.80
4位 阪口・千龍組 減点0 タイム46.12
岩崎・千優組 減点4 タイム45.86
諸石・ダノンピーカブー組 減点16 タイム73.02
【団体結果】
1位 関大
【第56回関西学生新人大会】
【新人障害飛越競技】
寺西・千宝組 51.08 減点0
關・千渓組 54.26 減点0
清川・千騅組 62.50 減点1
王前・千翔組 72.55 減点11
→寺西、關はジャンプオフへ進出
【ジャンプオフ】
2位 寺西・千宝組 減点0 タイム38.433位 關・千渓組 減点0 タイム39.79
【新人障害団体結果】
2位 関大
【第48回総合関関戦前哨戦】
2位 関大
日差しが照り付け、晴天の中で行われた全関西学生大会(春学)。大会2日目に行われたLクラス障害飛越競技A(LA)は、関関戦前哨戦ともなっている。前年度とは異なり、関大はチームBが関学大と争うこととなった。失権という結果に終わり、関関戦は敗北を喫したが、チームAは団体2位、チームCは団体5位という結果を残す。また、Mクラス障害飛越競技D(MD)、Mクラス障害飛越競技C(MC)では優勝を果たし、障害での強さを見せつけた形となった。3日目に行われた関西学生新人大会では、出場した人馬4組中、2組がジャンプオフに進出。ジャンプオフでは、2位と3位に輝いた。
大会2日目はLAで開幕。関大からは3チームが出場した。まずはチームBが登場。関関戦前哨戦の結果となのが、チームBの成績だ。1番目に出場した岩崎拓馬(安全1)・千優組は、第1障害で馬が止まってしまう。その後は順調に走行するも、ゴール直前の第9障害で馬が2度反抗してしまい、3反抗で失権となってしまった。続く小池想羽(情1)・千功組は、第3障害でバーを落下させてしまい減点を受ける。以後は確実に障害を越えていった。阪口瑛汰(情4)・千龍組は、完走後に馬の体に傷があり、出血していることが判明。失権となってしまった。チームB最後は、金折真杜主将(情4)・千翔組。安定した飛越でバーを越えていく。好タイムを記録して、減点0で走行を終えた。関関戦の結果は関大チームBは、団体を組むことができずに失権。対する関学大は団体総減点15で、関関戦は関学大の勝利となった。
続くチームCの平田舶翔(政策4)・千騅組は、少し危ないところはありつつも、バーの落下は無く、減点0で帰ってきた。続く田村昌工(文4)・千渓組は、2連続障害の第5障害、また最後の第10障害でバーを落としてしまい、減点を受ける。新紀帆(文2)・千雪組は序盤良いペースで走行を続ける。しかし、終盤の第9障害に脚が当たり、惜しくもバーを落下させてしまった。最後にチームAが走行。チームA1組目は山本ちひろ(社4)・千蘭組だ。ゆったりとしたペースで確実に障害を越える。続く諸石ひかり(文2)・千駿組はスピード感のある走りを披露。好タイムを記録して、個人では関大最高順位である4位に輝いた。清水奨真(文4)・ナレッタ組は、第4障害で馬とのタイミングが合わずに突っ込んでしまう。その後は持ち直して走行した。金折・千香組も早いペースで安定した走行をして、個人5位という結果を残す。チームA最後は小池・カリエーレ組。小池がカリエーレと組み試合に出場するのは今回が初だ。試合前は不安を口にしていたが、馬の力を信じて走行。見事、減点0で帰ってくることに成功した。
続くMDには2組が出場。平田・千騅組は終始安定した走りで、オープン参加を除く出場全人馬の内、唯一最後まで走り切った。タイムも良く、見事1位に。山本・千蘭組は第4障害でタイミングが合わずに落馬してしまい、失権となった。

MCには3コンビがエントリー。諸石・千駿組は序盤から早いペースで走行をする。途中で詰まりそうになるが、見事乗り越え減点0で帰ってきた。33.46という早いタイムをたたき出し、優勝を飾る。清水・ナレッタ組は第7・9障害でバーに脚が当たってしまい、バーが落下。減点を受けてしまう。安定の走行を見せたのは金折・千香組。1度もバーを落とすことなく帰ってき、4位入賞という結果になった。

午後から行われたのは複合馬術競技[障害飛越(ダービー)]。関大は4人馬が走行した。最初に走行したのは、田村・千渓組。第5・10障害で馬が障害を逃避してしまう。2反抗で失権となった。清水・千功組は、終始落ち着いた走行を披露。途中バーを落下させてしまうも見事完走し、3日目の馬場馬術につなげた。金折・千翔組と新・千雪組は中盤に落馬してしまい、失権。馬場につなげることはできなかった。

大会最終日となる3日目は、複合馬術競技[馬場馬術]でスタート。昨日のダービーで関大で唯一帰ってきた清水・千功組が出場した。ゆったりと落ち着いた演技を披露。昨年の全日本学生大会から得点率を約5%上げ、60%を超える最終得点率を記録する。結果、清水・千功組は総減点41.9で複合馬術競技で5位入賞を果たした。
続いて行われたのは、馬場馬術競技B3課目A。諸石・千令組が出場した。開始直後に馬が後ろに下がってしまうが、その後は落ち着いた演技を見せる。脚がきれいに伸びた演技を見せ、最終得点率は60%を超える。見事2位に輝いた。
Mクラス障害飛越競技Bには2人馬が出場。今大会で最も障害の高さが高い競技だ。最初に走行した清水・ナレッタ組は第5障害でバーを落下させてしまうも、以後は安定した走りを見せた。金折・千香組は第2障害の前で馬が逃避してしまう。それでも最後まで走り切り、帰ってくることができた。
午後からはLクラス障害飛越競技C(LC)が行われる。関大からは5組がエントリー。諸石・ダノンピーカブー組は、今試合が2度目の学生戦だ。障害の前で1度反抗を見せるも、見事走り切る。岩崎・千優組は第2障害でバーを落とすも、序盤から早いペースでの走行を見せた。阪口・千龍組、小谷朋香(社1)・千騅組、小池・千功組は減点0で安定した走行を見せる。小谷は優勝、小池、阪口はそれぞれ2位と4位に入賞。関大勢が上位を独占する結果となった。

今大会最後は、第56回関西学生新人大会の新人障害飛越競技。寺西浄慶(情2)・千宝組、關駿樹(情2)・千渓組は減点0で走行を終え、ジャンプオフに進出した。清川円(安全3)・千騅組は安定した飛越で障害を越えていくも、規定タイムを1秒オーバーしてしまう。惜しくもジャンプオフ進出とはならなかった。王前優弥(情2)・千翔組は、第2障害で馬が反抗してしまい、減点を受ける。だが、その後は反抗なく障害を越え走行を終えた。
ジャンプオフに最初に登場したのは寺西・千宝組。漆原竜吉(情4)や加藤諒大(人2)らの声援を受けながら競技に挑んだ。序盤から早いペースで走行し、内側を通る攻めた走行を披露。しかし、惜しくも優勝とはならず、2位でフィニッシュとなった。關・千渓組も1度も障害を落とすことなく走り切る。3位で走行を終え、関大勢は障害飛越で2・3位にランクイン。新人障害の団体結果でも、団体2位に輝いた。

関関戦は敗北を喫したが、MD、MC、LCではそれぞれ優勝という結果に。さらに、昨年に引き続き団体でも優勝を果たし、関大馬術部の強さを見せつけた。さらに、新人障害でも2・3位に入り、新たな力も躍動した今大会。常勝関大の力は、まだまだ健在だ。【文・写真:市場薫/写真:上田峻輔、村中望乃】
▼平田
「(待機馬場での様子は)前日のフレンドシップでは、結構跳ねたりしていて危ない状態でした。でも前日でガスを抜けたのか、当日には馬を前に出せるし、詰まることもできるという良い状態を作れました。(MDの走行を振り返って)馬を前に出さないといけないということを考えていて。最初の方はできなかったんですけど、3・4番障害あたりから馬がペースにのってきて、自分も後は待つだけという状態を作れたので良かったです。(千騅の強みは)小回りも利いて、どんな障害でもちゃんと向かってくれるので。あとは人間がコントロールさえできればどんな障害でも飛んでくれるので、そこが強みだと思います。(2日目を総括して)本当は千秀に乗せてもらう予定だったのですが、脚が良くなくて。今回は千騅に乗せてもらって、せっかく与えてもらったチャンスだったので、絶対やるぞという気持ちでどの競技も取り組みました。自分の中でももっとできたところはあるんですけど、かなり満足できる結果が出て、本当に良かったと思います」
▼寺西
「(1回目の走行を振り返って)1回目はあまりスピードは出さずに、丁寧に減点0を目指してやっていたので、それはうまくできて良かったです。(ジャンプオフの走行では、仲間の声援が響いていた)とてもいい後押しになりました。(コンビを組んだ千宝の良さ)ロトリー(=千宝)はとても飛ぶのが得意で、全然障害を落とさないし、少し雑に入っても飛んでくれるので。そこがとてもいいなと思います」
▼小谷
「(走行を振り返って)今日の走行は、馬のおかげというところが大きかったので、もう少し自分が馬を助けられる走行ができたら良かったのかなと思います。改善点は多かったと思います。(千騅とは、初コンビだった)本当にスーパーホースで、練習の時から馬の力を信じて練習してきました。今日も安心して走ることができました。(秋学に向けての意気込み)次はもう少し丁寧な走行ができるように、日頃からコンビ力を高めて、今回よりも内容のある走行にしたいなと思います」
▼清水
「(複合のダービーで、関大で唯一帰ってきた。待機馬場での様子は)馬自身の雰囲気も良くて、踏み切りが近くても頑張って上がってきてくれたので、すごく良かったです。(走行を振り返って)下見通りに近い走行ができたかなと思います。馬に助けてもらった部分も多かったので、また修正していきたいです。(馬場に向けて)練習ができていないんですけど、テンションを上げすぎず、いい形でできたらなと思います。(馬場での演技を振り返って)あまり僕自身は馬場は得意ではないのですが、馬がカバーしてくれて、思っていたよりも得点率が高かったので良かったと思います。(前年の全学よりも得点率が上がっている)経験がある、すごくいい馬だからだと思います。前年の全学で出場した千渓は、当時は9歳。今回初めて出させて頂いた千功は、当時は19歳で、馬の経験値が要因かなと思います。(今年は千功と総合に挑む。千功の強み、特徴は)イサオ(=千功)の特徴は関大が得意とする障害飛越、クロスカントリーはもちろん得意なのですが、関大が苦手とする馬場馬術も得意です。3種目全てこなすことができるのが強みだと思います。(総複に向けて)今年の全学に向けて、いい内容でいい結果を残せるように頑張りたいです」
▼諸石
「(待機馬場での様子)前日や直前の疲れもあって少し重たかったんですけど、OBの中沢さん(=中沢壮・24年度卒)の指示で少し鞭を使った方がいいんじゃないかというので、鞭を使って。軽くなって元に戻ったので、先輩のアドバイスのおかげです。飛越に関しては、とても動きが良くて、あとは人間が着いて行くだけ本当に助かりました。(走行を振り返って)自分自身初めての120㌢でめっちゃ緊張していました。でも馬の能力はすごく高いので、馬に飛越は任せて、あとは馬の動きに着いて行けたらいいなと思って乗っていました。(千駿と組んでまだ日が浅い。関係性は)モンスター(=千駿)は体が小さくて、ストライドも歩幅も狭いので。障害に向かってストライドを大きくする動きが難しいんですけど、そこはなんとか自分の技術で支えていければいいなと思っています。普段も本当に賢い馬で、人間の反応には良く応えてくれて、スーパーホースです。(馬場に向けて)コーチが着いて2度目の馬場の競技なので、前回よりも良いパーセントを残して、5課目につなげられるような動きができたらいいなと思います。(馬場馬術で2位という成績。演技を振り返って)コーチに指導をしてもらいながら乗ることができたので、馬の状態はとても良かったです。ただ、自分の乗り方とかで粗削りな部分があって、それが今回の試合に出てしまって2位という結果になったのかなと思います。(コンビを組む千令の良さは)歩容がとても良くて、反動も少ないので。馬場をする上ではとても良い要素を持っている馬だと思います。(夏学に向けての意気込み)夏学は上のレベルの5課目に出ます。それに向けて、フライングチェンジとかの技の内容も上がってくるので、そこをしっかりと練習していければいいなと思っています」
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