令和3年度関西六大学連盟春季リーグ第4節◇対神大2回戦◇4月8日◇大阪シティ信用金庫スタジアム◇
関大010 000 110=3
神大000 200 02Ⅹ=4
(関)森田、東原、山下―谷村
(阪)今岡、京谷―吉川
1(遊)東條
2(右)吉田
3(三)今井
4(指)鈴木
5(一)西本
6(捕)谷村
7(中)正池
8(左)諸木
9(二)小玉
これ以上の負けは許されない状況。ここを勝利で収め、最終節へと挑みたかったが、相手の神大が意地を見せる。1点差の接戦を制され、黒星となった。
先発の森田大樹(情3)は先頭打者を二飛に打ち取るも、続く打者に2つの安打と四球を与え満塁に。いきなりのピンチとなったが、次の打者を小玉一輝(商3)と東條光希主将(安全4)の連携で併殺に打ち取る。なんとか無失点に抑えた。




そして2回。先頭の西本有希(情3)が右前にヒットを放ち、谷村駿也(人3)が内野安打、正池遼(社4)が犠打で塁を進める。そして、続く諸木大高(社3)の犠飛で先制点を獲得した。




好投を見せていた森田だが、4回の先頭打者に中前のヒットを許す。続く打者は内野への打球となるが、失策により無死二、三塁となる。そこから、スクイズや、さらなる失策により2失点。この回で逆転を許してしまった。
なんとか追いつきたい関大。だが、その思いとは裏腹に相手ピッチャーに抑え込まれる状況が続く。そして7回、二死の場面で登場したのは代打・松本航太(安全4)だ。「自分の役割を果たそうということだけ考えていた」。松本のバットがとらえた打球は左前へ落ちる。意地のバッティングを見せつけた。そして代走を務めた加藤陽也(人2)が盗塁を決め、東條が左前への打球を放つ。この場面で、加藤は積極的な走塁を見せ、見事ホームへ帰還。ついに同点へ追いついた。


さらに、続く8回では先頭の今井怜央(人3)が二塁打を放ち、さらに盗塁も決める。得点のチャンスに代打で出場した福山誠太(経3)は豪快なスイングで相手の球をとらえ、右前への適時打を放ち勝ち越し。福山は2試合連続での打点を挙げた。


8回表での勝ち越し。この勢いのままゲームが進むかと思われたが、その裏に5回から登板した東原大樹(環都4)が四球と三塁打を与えてしまい、同点となる。一死三塁のこの場面で急遽、山下皓司(化生2)が登板。だが、1人目の打者に暴投をしてしまい勝ち越しを許す。山下も制球が定まらず、四球で走者を出す。しかし、後続を断ち、最少失点でこの回を終えた。


9回表、なんとしてでも得点が欲しい関大だが、2人の打者を打ち取られてしまう。二死の場面で加藤が内野安打を放ち、続く東條もヒットとなるが、得点までは至れず。神大戦を二連勝で飾ることはできなかった。

「自滅というか負けて当たり前の内容だった」と東條主将。苦しい試合を乗り切ることはできなかった。残す試合は最終節の関学大戦。相手が昨秋王者でもやることは変わらない。必ず勝利をつかみ取り、全日出場への望みをつなぐ。【文/写真:宮本晃希】
▼東條主将
「エラーもいっぱい出て、誰でもできるようなことをできない人がいたりして、そこで相手がチャンスをものにして負けたという感じ。自滅というか負けて当たり前の内容だったと思う。負けたら終わりというのはみんなも分かっていたけど、その中で4つのエラーが出た。そして、いつもとは違う雰囲気になって、いろいろなところに影響が出てしまった。まずは次に向けて切り替えるしかない。次の関学戦で両方勝てばまだ次のステージがあるので、そこは全員理解して、1週間の練習で準備していく」
▼松本
「今日はチャンスでもチャンスじゃなくても絶対出すと言われていた。塁には絶対出るという気持ちで入って、何とかレフト前に飛んでくれてよかった。1年生からずっと試合に出てきて、リーグの前に肉離れをしてしまって、メンバー落ちもしていた。でも、スタンドで応援していくにつれて、チームのために何ができるのかなと思った時に、自分の役割をしっかり果たそうと思った。その結果、またメンバーに入って、代打で使ってもらえるようになったので、打席に立ったときも自分の役割を果たそうということだけ考えていた。リーグに入ってから何度か代打で出ていたけど、打てなくて調子が悪かった。でも、我慢して使ってもらえて、打てたことは素直にうれしい。まだ引退って決まったわけではないので、次の関学戦を2連勝して、絶対全日に出られるように、チーム全員で戦っていく」
コメントを送信