◇第58回関西学生個人選手権大会◇4月29日◇於・兵庫県立総合体育館
[男子組手競技-60㌔級]
望月勇稀主将(かずき=人4) 3位
[男子組手競技-67㌔級]
岸本日向(商1) 二回戦敗退
上水流幸河(政策2) 一回戦敗退
[男子組手競技-75㌔級]
広沢暖我(はるが=人3) 優勝
前野魁琉(人1) ベスト4
大賀滉世(人2) 三回戦敗退
西川遥輝(法1) 三回戦敗退
[男子組手競技-84㌔級]
巴波矢斗(情1) 二回戦敗退
[男子組手競技+84㌔級]
池田剛基(人2) 優勝
[女子組手競技-50㌔級]
小西永遠(文1) ベスト4
中川あや(経3) 二回戦敗退
[女子組手競技-55㌔級]
宮下七菜子(政策4) ベスト8
村山鈴音(情1) ベスト8
水野咲綺(経1) 二回戦敗退
[型演技 男子]
土橋輝太郎(社3) 準優勝
石田元気(文3) ROUND2敗退
太田浩介(化生2) ROUND1敗退
[型演技 女子]
松宮千夏海(法2) 3位
古瀬智菜(社2) ROUND2敗退
古河蒼波(文2) ROUND2敗退
関大空手道部が快挙達成だ!男子組手競技にて広沢と池田が優勝を果たす。他にも、土橋が準優勝、望月主将と松宮が3位に輝き、未だかつて無いほど多くの入賞者を輩出。今年度初の公式戦で、幸先の良い幕開けとなった。
男子組手競技-60㌔級に望月主将が出場。一回戦は終始望月主将のペースで得点を重ね、6-0で二回戦へ。二回戦は、序盤から積極的に攻め、4-0で二回戦を突破した。三回戦は開始30秒に上段突きで得点。注意を2つもらう場面もあったが、相手に得点を許さず。3-0で四回戦に進出した。四回戦では注意を4つほど受けてしまったが、突きで2回重ねる。2-0で準決勝へ。準決勝では、開始1分で3点のリードを許した。上段突きで1点を返すも、さらに失点を重ねてしまう。残り1分で挽回を狙ったが得点にはつながらず、3位となった。

続いて行われたのは、女子組手競技-50㌔級。小西と中川がエントリーする。一回戦に出場した小西は果敢に蹴りで攻め、開始50秒に8-0で白星を挙げた。二回戦に出場したのは、小西と中川。中川は残り1分に事態が大きく動いた。上段突きで先制点を許すと、残り30秒で上段蹴りをされて一気に突き放される。そのまま差を埋められず、二回戦敗退となった。小西は威圧感で相手を場外に追いやるなど、攻撃の姿勢を見せた。両者ともに得点を挙げられなかったが、審判の判定により勝利する。三回戦に挑んだ小西は、残り1分を切ったところで注意を2つ受けた。残り9秒に突きで先制点を取る。相手に猛攻を食らったが、1点を死守して準決勝へ。蹴りを入れるなどするも、なかなか得点につながらない。残り1分、残り5秒で追加点を入れられ、敗北。ベスト4となった。

男子組手競技-67㌔級は、2名の選手が出場。一回戦に出場したのは岸本と上水流。上水流は、開始1分で2失点してしまう。その後は突きや蹴りをするも点につながらず、一回戦敗退となった。岸本は、開始25秒に突きで得点すると、直後に中段蹴りと上段蹴りを決める。試合時間を1分以上残して、6-0で勝利した。続く二回戦では立て続けに上段突きを食らい、一気にリードをつけられる。残り30秒で上段突きと中段蹴りで点差を縮めたが、惜しくも届かず二回戦敗退となった。
続いて行われた女子組手競技-55㌔級は3名の選手がエントリーした。一回戦に挑んだ水野は不戦勝で二回戦へ。二回戦では開始1分までは互いに引けを取らない状態だったが、その後は突きで連続失点。残り3秒で突き、残り1秒で上段蹴りを許してしまい、0-6で二回戦敗退となった。続いて現れた宮下は、序盤から連続で突きを繰り広げ、1点を獲得。そのまま得点を死守し、二回戦を突破した。村山は開始早々に上段突きで得点する。一時はリードを許したが、中段突きで同点に追いついた。3-3で時間切れとなるが、先に村山が得点していたため、白星を挙げる。三回戦に挑んだ宮下は、開始10秒に突きで先制点を取った。開始1分で追加点を入れると、さらに10秒後に1点を追加する。その後も得点し、5-0で白星を挙げた。続く村山も突きで得点を重ね、四回戦へ。四回戦に進出した宮下は、残り30秒に連続失点をしてしまい0-2で敗れた。村山は時間内に両者ともに得点を挙げられず、判定により0-4で黒星を喫する。
男子組手競技-84㌔級は出場した巴は、二回戦から出場。開始30秒で互いに注意を1つずつ受ける。その後は果敢に攻めるも、得点につながらない。0-0で勝敗は判定結果に委ねられた。判定は1-3。三回戦進出はかなわなかった。
男子組手競技+84㌔級にエントリーしたのは池田。突きであっという間に得点を重ね、6-2で二回戦を突破する。続く準決勝では、開始15秒に突きで得点した。1分に同点に追いつかれ、さらに30秒後にもう1点を追加されてしまう。残り46秒で同点に追いつき振り出しに戻った。顔面を蹴られてしまい、鼻血が出るアクシデントもあったものの、残り8秒で待望の追加点。残り0.8秒にさらにもう1点を追加し、決勝へ駒を進めた。決勝では、開始40秒ほどで先制点を獲得。その後1分ほど互いに点の動きはなかったが、残り1分18秒に得点。その後すぐに追加点を入れ、残り30秒にも得点を追加する。全て突きで得点し、4-0で勝利。優勝を果たした。

組手競技最後に行われたのは、男子組手競技-75㌔級。4名の選手がエントリーした。二回戦に出場した西川は、開始25秒で先制点を許したが、1分には1点リードする。そのリードを守り切り、4-2で勝利した。続いて現れた大賀も相手に先制を許したが、開始1分過ぎに上段蹴りで形勢逆転。試合終了間際に追加点を入れ、4-2で三回戦へ。同じく二回戦からの広沢は、開始直後に突きで得点すると、直後にもう1点を追加。その後も着実に点を重ね、6-2で白星を挙げた。前野は開始1分時点で相手に3点を許したが、ここから快進撃を繰り広げる。残り58秒で中段突きで1点を返すと、残り24秒で上段蹴りを決めて逆転。さらに上段突きで1点を追加し、5-3で二回戦を突破した。三回戦に進出した西川は突きで先制したものの、残り30秒で同点に追いつかれる。その後すぐに得点を追加されてしまい、点差を埋められず敗戦。続く大賀は、開始30秒で1点を許す。その30秒後には2点を加えられた。1点を返したものの、終了間際に上段蹴りなどを決められる。2-9で三回戦敗退となった。広沢は上段突きで先制点を獲得するが、その後2点を与えてしまう。直後に1点を返し、残り時間わずかな場面でさらに1点を加えた。残り15秒には倒れた相手に突きをし、3点を追加。そのまま逃げ切り6-2で三回戦を突破した。最後に現れた前野は、開始1分に先制点を決める。さらに約10秒後に追加点を入れ、残り30秒にも得点を追加。試合終了間際にも得点し、6-0で四回戦へ。四回戦に進出した広沢は開始すぐに点を入れると、相手の追随を許さない。4-0で準決勝進出を決めた。前野は開始1分で相手に先制点を許す。しかしその後、突きで追いつき、残り30秒に中段突きで逆転した。直後に同点になり振り出しに戻るが、残り6秒で上段突きで再び得点。リードを守り切り、白星を挙げた。準決勝は広沢対前野の関大対決に。開始1分に、広沢が突きで先制。その30秒後にさらに広沢が追加点を入れた。前野も果敢に攻めたものの、得点につながらず。5-0で広沢が勝利し、決勝進出を決めた。開始1分に相手に先制点を与えたものの、その後1点を返上。さらにすぐ1点を加え、リードを守り続ける。5-2で優勝を果たした。

男子形演技は3名の選手が出場。まず現れたのはグループ3の石田だ。クルルンファを披露し、19.20点を獲得。グループ1位でROUND2へ進出を決めた。グループ2にエントリーした太田は、二ーパイポを演武。18.4点でグループ5位となり、惜しくもROUND1を突破することはできなかった。最後にグループ4の土橋の演技が開始。二ーパイポを披露し、19.70点を獲得した。グループ2位でROUND1を突破する。ROUND2に進出した石田は、バーブレンを演武。21.60点を獲得し、グループ4位となり、ROUND2敗退なった。チャタンヤラクーサンクーを披露した土橋は、22.90点を獲得。中島(同大)と同率1位となり、まさかの再度演武することに。スーパーリンペイを演武し、審判の結果決勝に進出できることに。決勝では、先程と同様スーパーリンペイを披露。0.40点差で優勝を逃し、準優勝となった。

女子形演技にエントリーしたのは3名の選手。松宮はクルルンファを披露した。華麗な演武で19.00点を獲得し、ROUND2へ進出した。古河はクルルンファを披露し、18.70点。グループ4位でROUND1を突破した。古瀬も同じくクルルンファを演武。19.00点を獲得し、グループ2位でROUND2へ。古河はバーブーレンを演武。20.90点を獲得したものの、ROUND2で敗退となる。続く古瀬もバーブーレンを披露した。21.10点となり、決勝には届かず。最後に現れた松宮はスーパーリンペイを演武。22.20点を獲得し、グループ2位に。3位決定戦に進出した。バーブーレンを披露し、24.70点。相手に0.50点差をつけ、見事3位に輝いた。

多くの選手が入賞し、7名の選手が全日個人の出場権を獲得。勢いこのままに、全日本でも躍動する。【文:西村果凜/写真:中山桜希、西村果凜】
▼望月主将
「(自身の試合を振り返って)元々対策してきたことが試合でも出せました。練習の成果が試合につながったというところがすごくいいポイントだったかなと思います。(最も印象的な試合は)3回戦目が山場だと思っていました。3回戦にファーストポイントを取れたことでその後も勢い乗れたので、3回戦は大事な試合だったなと思います。(他の部員の活躍を見て)本当にみんな頑張ってくれたし、練習で厳しいことも言っていたと思うんですけど、こういう結果で実ったことはすごく嬉しいことだと思うので、そこは変えずにこれからも全員で戦っていきたいです。(全日個人の意気込み)ずっと僕の夢である日本一を取るためにまた一から見直して、今度は必ず日本一を取れるように頑張ります」
▼広沢
「(今日の試合を振り返って)普段から練習してきたところを出せたなという実感がすごくあって。技術的に言うと、相手よりも先に動いて先に技を出してずっと先に動くという、自分の色を出せるような練習をずっとしてきたので、そこを出せたのかなと思います。(最も印象的な試合は)全部の試合が印象深いんですけど、その中でも準決勝で後輩と対戦できたというのが印象的でした。今まで関大が試合に出ても、僕だけが上がることが多かった中で、関大対決ができたというところは、僕の中ではすごくうれしかった瞬間でした。(苦戦した試合は)2回戦です。中高の同級生で強い相手だったので。そこに向けてもしっかりやってきたっていうのもあるんですけど、相手も強くて途中逆転されたりとかもありました。何とか立て直せて良かったです。(全日個人の意気込み)ちょうど2年前にこの大会で優勝できて、その時のその全日個人が自分の中ではすごく悔しい結果で終わってしまいました。関西で1位を取れたことは誇りに持ちながらも、一戦一戦目の前の試合を戦い抜いて、目標である日本一を取れるように今から励んでいきたいと思います。絶対優勝します」
▼池田
「(今日の自身のプレーを振り返って)自分の強みであるしつこさというところを出せたかなと思います。(自身のプレーで良かったところは)体力が無いんですけど、最後まで粘り強く戦い切れたのが良かったなと思います。(最も印象的だった試合は)準決勝です。顔面を蹴られて完全にやられたと思ったんですけど、最後までやり切れました。最も苦戦した試合でもあります。(全日個人の意気込み)やられることにも怯まず、自信を持って最後まで戦い抜きます」
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