◇2025年度関西学生春季リーグ◇５月３・４日◇滋賀県立長浜ドーム

［第１戦］
〇永橋・太田４（７－５）３片山・竹田
〇江口４－１山本
●浦山・西村２－４澤井・安保

〇関大２－１関外大

［第２戦］
〇永橋・太田４－２上田・山住
〇江口４（７－３）３柴田
〇浦山・西村４－０津波古・麻田

〇関大３－０立命館

［第３戦］
〇永橋・太田４－１藤井・奥山
〇江口４－０岸浦
〇浦山・西村４－３高橋・村本

〇関大３－０関学大

［第４戦］
〇永橋・太田４－１馬渕・吉根
●江口２－４岸浦
〇浦山・西村４（７－２）３白鳥・堀

〇関大２－１同大

［第５戦］
●永橋・太田３（５－７）４服部・石原
●江口０－４本間
●浦山・西村３（７－９）４岩元望・岩元愛

●関大０－３神松蔭大

［最終結果］
準優勝

１年生を迎え新たなチームで挑んだ春季リーグ。昨年果たすことができなかったリーグ制覇を目標に、まずはこの春の優勝を狙う。１日目を快調に突き進み、迎えた２日目。やはり立ちはだかったのは宿敵・神松蔭大だった。接戦を繰り広げるも一歩及ばず。最終結果は準優勝となった。

今大会ではダブルス２試合とシングルス１試合が行われる。１日目は関外大、立命大、関学大と対戦した。

１試合目は関外大と対戦。１番手には永橋舞雪（人４）・太田菫（人４）ペアが登場した。試合は一進一退の攻防に。ファイナルゲームまでもつれ込む接戦となった。ここでペアの強みを大いに見せつける。永橋の展開するラリー戦と太田の虚を突く攻撃。相手を翻弄（ほんろう）し見事勝利を収めた。

続く２番手江口咲礼紗（さらさ＝社３）も苦戦する場面はあったものの勝ち星を挙げ、関大の勝利を確定させた。

３番手として登場したのは浦山皐（社１）・西村ゆめ（社４）ペア。１ゲーム目を難なく勝ち取るもその後は苦戦を強いられた。何とか粘るも相手の攻撃を止めることはできず。この日唯一の黒星となった。

２戦目の対戦相手は立命大。１番手の永橋・太田ペアは押されるゲームもあったものの、抜群のペアワークで勝利を決める。衝撃的な試合を展開したのは２番手江口だ。３ゲーム目まで攻められ続け、後がない状態に。そこから怒涛（どとう）の追い上げを見せた。４ゲーム目で勝利を収めると流れは江口へ。５ゲーム目をストレートで勝利し、６ゲーム目も最少失点で勝利。追い込まれた状態からファイナルゲームまで粘った。ファイナルゲームも圧倒的な攻撃であっという間に撃破。これには観客席からも驚嘆の声が。その勢いに乗り、３番手の浦山・西村ペアも難なくストレートで勝利した。

１日目の最終戦は関学大と相まみえる。勢いに乗った関大は猛攻を見せた。１番手永橋・太田ペアが白星を挙げ、２番手江口はストレート勝ちの活躍を見せる。勝利が確定した状況で登場した３番手浦山・西村ペアも一時は押される場面があったものの迫力のあるプレーで勝利を収めた。

２日目の初戦の相手は同大。１番手永橋・太田ペアが余裕の勝利を見せる。このまま勢いに乗りたいところであったが２番手江口が惜敗。勝利の行方は３番手浦山・西村に託された。

しかし３ゲーム連続で献上。相手のマッチゲームとなった。完全に相手のペースになったと思われたが、ここから驚異の追い上げを見せる。４ゲーム目を失点なしで取得し相手の勝利を阻止。５ゲーム目はデュースに持ち込む接戦になるも、西村のボレーが何度も決まりゲームを勝ち取る。勢いそのままに６ゲーム目をストレートで勝利。後がない危機的状況から同点にまで追い込んだ。ファイナルゲームも流れは関大に。浦山がラリー戦を繰り広げ、西村が攻撃。同大に攻撃の暇を与えない怒涛（どとう）の攻撃で、見事失点を２に抑え、勝利をつかみ取った。

最終戦は神松蔭大と対戦。１番手として永橋・太田ペアが出陣した。試合は拮抗。ほとんどのゲームでデュースとなる展開に。両者譲らない強気の姿勢でファイナルゲームが開始した。太田の強烈なボレーがさく裂し、いいスタートを切ったと思われたが、そこから連続で得点されてしまう。粘り強くプレーするも惜敗。

勝利の鍵は２番手・江口が握った。ここで敗北すれば関大としての敗北も決まる。しかし試合は相手のペースで進んだ。デュース戦に持ち込み粘るも及ばず。ストレート負けを喫し、同時に関大の敗北も決まった。

３番手浦山・西村は２ゲーム目までを取得するも、３・４ゲーム目を譲ってしまう。そこからは一進一退の展開に。その後の５・６ゲームをそれぞれが勝ち取りファイナルゲームへ。先制点を奪うも、相手も勝利を譲らない。デュースを何度も繰り返す接戦に。しかし最後は相手の攻撃を防げず敗北した。

目標の優勝には届かず悔しい結果で閉幕した本大会。しかし準優勝までのチームには６月に開催される王座決定戦の出場権が与えられた。この悔しさは王座へ。関西だけでなく日本の強豪相手に挑み続ける。【文・写真／長鴫海莉】

▼西村主将
「（２日間を振り返って）個人的にも団体戦的にもちょっとやり切れないところはあったんですけど、出てくれていた江口と浦山がしっかりと下級生らしくめっちゃ頑張ってくれたことが良かったです。応援もどんどん試合を重ねるごとに良くなっていて、関大らしさがやっと出てきたかなという感じです。（試合中にペアの浦山との会話は）やばいやばいみたいな感じで（笑）特に最終戦はそんな感じでした。本当に助けてもらっていたのでありがとうという感じでした。（次戦への意気込み）自分たち４年生がプレーでやり切れていないところがあったので、練習して応援も関大らしさを出していけるように頑張って勝ちにいきたいと思います」