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◇2025年度関西学生春季リーグ戦◇対立命大◇5月3日◇立命館OICフィールド

[第1Q]関大0—2立命大
[第2Q]関大0—3立命大
[第3Q]関大0—1立命大
[第4Q]関大0—1立命大
[試合終了]●関大0—7立命大

ここまで共に1敗で男子1部Bブロック最終戦を迎えた両者。あすの順位決定戦に向け、火花を散らした。序盤からDF陣を中心に粘りの守備を見せる。しかし第1クオーター(Q)はパスミスと、人数をかけた攻撃を受けて2失点。2Qも3点を失う。それでもGK髙瀬悠貴(はるき=人2)が何度もセーブに成功し、チームを鼓舞。後半は最少失点に抑えた。

フォーメーションを大きく変えて臨んだ今試合。FB和田陽向主将(人4)をFW起用と、攻撃的な布陣を敷く。関大のセンターパスから始まった第1Q。開始直後から攻め込まれる場面が続くも、MF中川樹(商3)とFB佐藤彰斗(法1)がカットし、悪い流れを断つ。同3分には、MF中川を起点に、MF小田切涼太(経3)からFW中川光(経4)へつなぎ、サークル付近へ。ここで反則を獲得し、セットプレーに持ち込む。しかしシュートにはつながらなかった。一転して同5分には自陣サークル付近へ押し込まれる形に。シュートを放たれるも、GK髙瀬がセーブ。さらにリバウンドシュートもブロックした。同6分には立て続けに3回もペナルティーコーナー(PC)を献上。それでも全てGK髙瀬が守り抜く。このピンチはしのいだものの、攻め込まれる苦しい時間は続き、同11分にパスミスから先制点を許す。粘りの守備を見せていただけに、悔いの残るプレーとなった。同13分には、FB和田主将が複数人を振り切るドリブル突破を見せる。最後はFW眞田晄希(商1)へと渡り、シュートを放つも大きく浮いてしまった。すると2分後には人数をかけられ失点。2点ビハインドで第2Qへ。

IMG_2224-200x133 【ホッケー男子】強敵・立命大相手に大敗も、新たな試みで手応え得る
△FW眞田

第2Qは終始相手のポゼッションと苦しい展開に。同2分にPCを与えてしまう。GK髙瀬が止めたものの直後に再びPCとなり、3点目を決められた。点差を縮めたい関大は、セットプレーから攻撃の糸口を模索。サークル付近のFB和田主将にパスをつなげ、2人がかりのマークをかいくぐりサークル内に侵入する。しかしシュートは打たせてもらえなかった。守備陣は必死に食らいつくも、崩される場面が目立ち、同11分と13分に立て続けに失点をする。このQだけで3点を失ってしまった。

IMG_2331-200x133 【ホッケー男子】強敵・立命大相手に大敗も、新たな試みで手応え得る
△GK髙瀬

第3Qは開始直後に6点目を献上。それでもすぐさま反撃に転じ、前線のFB和田主将とFW眞田が積極的にプレスを仕掛ける。高い位置での守備が功を奏し、ボールを奪うとFW眞田がドリブル突破し、サークル付近へ。1分後にはFW中川とFW眞田が左サイドを駆け上がるドリブルを展開し、徐々に攻撃がかみ合い始める。守備でも同4分には2度のPCをGK髙瀬がブロックし、追加点は許さない。同7分、MF中川からサークル内でフリーのFW稲田裕太(経4)にスクープパスが飛ぶ。絶好機だったものの、トラップミスで生かし切ることができなかった。その後は、再び攻め込まれる展開に。それでも3連続のPCをGK髙瀬が片手1本で止め、気迫のセーブを続ける。さらにMF中川、FB佐藤もフィールドゴールを狙う相手のシュートをブロックし、全員で守り抜いた。

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△MF中川

「ラストに1本決めてやろう」。FB和田主将から声がかかる中、第4Qが始まる。開始直後にFW中川が中央からドリブル突破を見せ、セットプレーに。1度は後方へ戻されたものの、MF中川が再び絶妙なスクープを見せる。サークル内のFB和田主将へつながったものの、反則を取られてしまい得点は奪えなかった。それでもFW中川から攻撃を組み立て直し、前線のFB和田主将に託す。FB和田主将が意地のドリブルでこの試合初となるPCをもぎ取った。何としても決めたい場面。FB和田主将のフリックに大きな期待が込められたものの、はじかれてしまう。リバウンドシュートを狙ったが、惜しくも枠を捉え切れず、得点とはならなかった。同8分にはFW眞田からFB和田主将にスルーパスが通るも、チームの中心であるFB和田主将へのマークは固く、なかなか突破をさせてもらえない。続けてMF中川からFB和田主将へ鋭いパスを送り、タッチシュートを狙うも、決められなかった。終了間際には強烈なリバースショットを決められ、ホーンが鳴り試合終了。強敵相手に1点を取りたかったものの、奪うことができなかった。

IMG_2389-200x133 【ホッケー男子】強敵・立命大相手に大敗も、新たな試みで手応え得る
△FB和田
IMG_2342-200x133 【ホッケー男子】強敵・立命大相手に大敗も、新たな試みで手応え得る
△FW中川

大敗を喫したものの、GK髙瀬が再三のセーブを見せ、20本のシュートを防ぐ守備を見せた。攻撃でもFB和田主将が前線にいることにより、強力さが増す場面も。それによりFBを1枚失ったものの、後方からMF中川が組み立て、新たな攻撃パターンが垣間見えた。あすは順位決定戦1日目。勝てば王座出場決定、負ければ入れ替え戦と大一番となる。また勝てば5位決定戦に進出。必ず勝利をつかみ取り、王座出場、さらには春季リーグの目標である5位に向け、フィールドを駆け回る。【文/写真:櫻田真宙】

▼FB和田主将
「(フォーメーションを大きく変えた)相手が強いので、正直勝つことは厳しく、どれだけ自分たちがチャレンジできるかなというところで、新たな試みといった形です。自分自身もFWをやってみたかったので、みんなにFWで出場してもいいか許可を取ってみました。すると、『ぜひぜひ行ってください』と言われたので、FWに挑戦しました。(FWに挑戦してみた感想は)案外いけました。自分はFBの選手で、恐らく次の試合はFBで出場するのですが、FWとしても出ることができるんじゃないかなと思いました。第4Qで同点とか負けていたら自分がFWとして1点を取りに行くのもありなのかなと思いました。(第4QのPCを振り返って)決めないといけない場面だったのですが、相手に当たってしまって。最後の詰めが少し甘かったのかなと思います。(次戦は大一番)新チームになって調子もみんないいので、しっかりと勝ち切って王座出場を決めたいです。また、その次の試合でも王座の組み合わせがいいところに入れるように頑張りたいです」

▼GK髙瀬
「(13度のPCを止めた)調子が良かったです。でも、PCは僕1人だけでなく、周りの人たちが止めやすいように守ってくれたので、とても助かりました。(試合を振り返って)DFは、体を張って最後まで諦めず守ってくれました。FWは前線で簡単にボールを奪われない意識や、ひたすら走って取りに行く姿勢を出してくれたので、GKとしてはとてもやりやすかったです。(次戦に向けて)みんなが1つになって勝てるように、みんなを動かして自分が引っ張ってチームを勝たせたいです」

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