◇2025年度関西学生春季リーグ順位決定戦1日目 ◇対聖泉大◇5月4日◇親里ホッケー場
[第1Q]関大1-0聖泉大
[第2Q]関大1-0聖泉大
[第3Q]関大0-0聖泉大
[第4Q]関大0-0聖泉大
[試合終了]〇関大2-0聖泉大
勝てば王座出場、負ければ入れ替え戦突入の大一番。聖泉大との戦いは関大ペースで進んだ。開始6分にペナルティーストローク(PS)を獲得。これをFB和田陽向主将(人4)が決め切り先制に成功すると、第2クオーター(Q)にはFW中川光(経4)のフィールドゴールで追加点を奪う。その後も攻め続け、相手にほとんどサークル内へ踏み込ませず勝利を収めた。
相手のセンターパスで始まった第1Q。最初は攻められるも、MF中川樹(商3)がボールを奪って打開する。MF中川からMF川﨑陽奈太(経3)へパスを送ると、ドリブルで切り込みFW中川へ。サークル内に侵入したFW中川がペナルティーコーナー(PC)を獲得。1度目はファールがあり、仕切り直しに。2度目のPCは惜しくも封じ込まれ、得点とはならなかった。それでも同6分にMF川﨑からFW眞田晄希(商1)へつなぐと、最後はMF小田切涼太(経3)がPCを奪う。この場面でもFB和田主将がフリックを繰り出し、リバウンドボールをすかさずMF川﨑とFW眞田がカバー。反則を勝ち取り、PSを獲得した。シューターはもちろんFB和田主将。中京大戦と同様に素早く打ち込みゴールネットを揺らした。先制点を手にして勢いに乗ると、FB和田主将とMF中川を中心に攻撃を組み立て、さらなる得点を狙う。FB佐藤彰斗(法1)の鋭いパスやFB高木裕翔(経2)のプレスから攻撃機会を模索。同14分にはMF川﨑とFW眞田のコンビがPCを獲得する。FB和田主将のフリックは相手にはじかれたものの、リバウンドボールをMF五十棲智輝(社3)が拾って再びPCに持ち込んだ。このPCは一転してFW眞田が打ち込むも、止められてしまう。それでも攻撃でプレッシャーをかけ続け、第1Qを終えた。

第2Qは開始直後にMF小田切がPCを獲得する。しかし、決め切ることができない。同6分にはFB和田主将が華麗なドリブルで2人抜きを見せると、高い位置でセットプレーに持ち込む。1度は後ろに下げたものの、FB和田主将から鋭いパスが前線へ。FW中川がタッチシュートを試みるが、惜しくも外れてしまった。同10分にはサークル付近まで攻め込まれるも、MF五十棲のクリアやFB佐藤のカバーでシュートは打たせない。相手の攻撃を断ち切ると、同13分にはFW中川が快足を飛ばして駆け上がる。前線で攻撃を展開していると、MF小田切がスペースを見いだし、中央のFW中川へパス。この絶妙なパスをFW中川が押し込み、2点目を獲得した。

第3QはFB和田主将のスクープを起点に得点を奪いにいく。FB和田主将のパスを受け取ったFW中川がドリブルで運び、中央のFW眞田へ。FW眞田が粘りながらも相手に人数をかけられ、再び組み立て直す。同10分に前線の混戦からFW眞田がボールを奪い、シュートを放つも、枠を捉え切れなかった。それでももう1度組み立ててサークル内に侵入。リバウンドボールを拾ったMF小田切がシュートを放つが、はじかれてしまい得点とはならなかった。

王座出場がいよいよ見えてきた第4Q。FW眞田、MF中川、MF五十棲がスピード感ある攻撃を展開する。積極的にゴールを狙いにいき、試合の主導権は渡さない。同4分にはFW中川が混戦から抜け出し、中央へ絶妙なパスを送る。しかし誰も触ることができず、好機を逃してしまった。同12分にはFB佐藤からMF小田切につないで右サイドを突破し、中央のMF五十棲へ。押し込んで3点目かと思われたが、決め切れず。それでもPCを獲得。だがこの日は徹底的にPCを封じ込められ、追加点は手にすることができなかった。それでも最後まで攻めの手を緩めず、関大ペースを守り勝利を収めた。


今試合に勝利したことによりあすは5位決定戦に進むこととなった関大。この時点で関西代表枠を獲得し、2年連続の王座出場が決定した。また、あすの試合に勝てばチーム目標のリーグ5位を達成できる。悲願達成へ。今年が飛躍の年となるべく、あすもスティックから輝く未来を切り開く。【文/写真:櫻田真宙】
▼FB和田主将
「(先制点となるPSを決めた)入るだろうと。中京大戦でも決めているので、特に心配もなかったです。(PCを何度も奪う攻撃を見せた)みんながポイントを取ってくれたり、シュートを無理に打たずに粘ってくれて助かりました。聖泉大とは何回も対戦していて、僕の打つコースも相手は分かっていて。得意なコースを消されたので、PCを決め切れなかったというのは実力不足もありました。でもそんなに悔しいとは思っていなくて、勝っていたから余裕があり、いい試合運びができたかなと思います。(王座出場を決めた)うれしいとかは特になくて、行けるだろうと思っていました。それよりもあすの試合にしっかりと勝って5位になることが大事だと思うので、あすも頑張りたいです」
▼FW中川
「(2点目を決めたが振り返って)自分が2点目を取れたらチームにも余裕ができて、後半にもつながると思ったので、決められて良かったです。(FW陣が躍動し攻撃を展開した)中京大戦に比べてFWがボールを持って勝負に出たり、中盤も使って組み立てることができました。いい感じでショートコーナーも取りながら攻めることができたので良かったと思います。(あすに向けて)あす勝てば王座でより楽な組み合わせに入れるので3連戦でしんどいですが、チーム一丸となって頑張りたいです」
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