◇第48回総合関関戦前哨戦◇対関学大◇4月26日◇尼崎スポーツの森
[第1P]関大1-1関学大
[第2P]関大0-1関学大
[第3P]関大2-1関学大
[サドンデス]関大0-1関学大
[試合終了]関大3-4関学大
新チームの初戦は苦い結果となった。例年負けなしの関大。序盤に先制点を奪われるも逆転し、そのまま逃げ切るかと思われた。しかし、同点に追いつかれ、サドンデスの末、関関戦は黒星となる。
第1ピリオド(P)の序盤から関大ゴール手前まで攻め込まれる。押される展開で試合が進んだ。試合が動いたのは開始5分。相手がパスでGKの隙を作りシュートし、パックがネットを揺らした。会場は相手チームの雰囲気の中、関大の反則により数的不利な状況(キルプレー)に持ち込まれる。その間、途切れることなくシュートを打ち込まれるも、GK常川渉稀(しょうま=人4)が守り抜いた。パワープレーの間に相手のパスが乱れ、パックを奪いFW相馬嵩士(しゅうと=社3)が相手GKと1対1で勝負する。

しかし、惜しくもパックは阻まれた。関大に好機が巡ってきたのは開始10分。相手の反則により数的有利な状況(パワープレー)に。自陣から一気に駆け上がったFW高橋柊悟(人3)が相手選手をかわす。パックを浮かした技ありのシュートで得点を奪った。

その後は、両チームに反則が発生するも、均衡状態が続き同点のまま第2Pへ。
第1Pとは打って変わり攻めこむ。相手陣地でプレーする時間が長くなるも、シュートまであと一歩届かない。その後パワープレーの間に、FW岸上樂(情4)からFW橋本吉斗(きっと=文2)にパスが通り、シュートを狙う。しかし、相手GKの足に阻まれ得点とはならなかった。DF宇藤旦陽(あさひ=情1)もブルーラインからゴールを狙うもとシュートとはならず。なかなか得点が決まらない中、関大はGKをベンチに戻し、6人体制で攻撃に臨むが、得点にはつながらない。第2P終了間際、膠着(こうちゃく)状態の試合を動かしたのは相手だった。関大のパワープレーの間に隙をつきゴール。逆転を許した。

第2P終了間際の相手の反則により、5対3で開始した第3P。何としてでも得点を奪いたいところだったが、相手に何度もクリアされ、得点には辿り着かない。開始9分半、相手からパックを奪い、DF三浦大和(政策3)がFW高橋柊にパスをつなぐ。そして真正面から相手GKの足を抜くシュート。FW高橋柊が今試合2得点目も決め、同点に追いつく。勢いに乗る関大は、FW髙橋寛騎主将(法4)のシュートで逆転。初めて関大が優勢の立場になる。

このまま守り抜きたいところだったが反則により3対5のキルプレーに。必死に食らいつくも、得点を許し、昨年の関関戦と同様にサドンデスに持ち込まれた。
GKを含み4対4で争うサドンデスは即座に決着がついた。最初に関大のシュートが相手GKに阻まれ、関学に攻撃権がうつる。相手のシュートはGKを越え、ネットを揺らした。

これまで関関戦では負けることはなかった関大だったが、関学大の前に黒星を喫する。悔しさが残る試合となった。しかし、今回の結果は関大アイスホッケー部にとって大きな変わり目となるはずだ。この悔しさをばねに、さらに強くなる関大から目が離せない。【文:湯浅あやか/写真:中山桜希】
▼FW髙橋主将
「(先制点を決められ追いかける展開で始まった試合)今日は初戦だったので、試合慣れしていないため、リスクのないプレーでやっていこうとなっていました。相手が特にうまかったとかではなく、自分たちのミスで失点することが多かったので、やらなきゃいけないことはやろうとしたんですけど、それがうまくできなかったので、それで先制点を取られたのだと思います。(第3Pに逆転を許す)今までの関大だったら勝てるという自信、そこまで焦らなくても勝てるっていうのはあったんですけど、今回の関関戦は不安要素が多かったので焦りが出て、自分がすごく焦ってしまったので、それが伝染したのかなと思います。(次戦に向けて)今回はミーティングで自分が結構喋って、関学大に圧倒して勝ち切ろうって思ってたんですけど、今回はできなかったです。練習も少ないですし、人数も少ないですけど、次の試合に向けて2カ月くらい練習の内容が濃い、密度の高い練習をして圧倒して勝ちたいです」
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