第57回春季関西男子学生リーグ戦◇対神院大◇4月20日◇神戸学院大学第5グラウンド
神院大 002 000=2
関 大 000 21X=3
開幕戦で勝利し勢いに乗る関大は、昨秋逆転負けを喫した因縁の相手・神院大と相まみえた。3回に2点を先制される。反撃したい関大は4回、2死から四球で出塁すると、3連打で同点に追いついた。5回の守備を無失点に抑えると、2死二塁の好機で3番・榎上総(かずさ=経3)が勝ち越しの三塁打を放つ。規定により最終回となった6回を三者凡退に抑え、開幕2連勝となった。
先発のマウンドに上がるのは、前日に快投を見せた三浦航生(こう=人4)。先頭打者にいきなり安打を浴びる。続く打者を打ち取るも、四球を与え1死一、二塁のピンチに。しかしここはエースが後続を断ち、初回を無失点に抑える。攻撃は、先制といきたいところだったが、三者凡退に倒れた。2回も2死から安打を許すが、三浦が好投し無失点。だが相手投手も好投を見せ、またも三者凡退に倒れた。

得点が動いたのは3回。2死から右翼線三塁打を浴びる。次打者に四球を与え、盗塁で2死二塁、三塁のピンチを招くと、味方失策で2点を先制された。流れは完全に相手にあり、雰囲気も下がっていく。反撃といきたい関大は4回、2死から4番・末廣亮主将(あきら=商4)が四球を選び出塁。5番・長尾翔太(商4)が息を吹き返すセンター返しの快打で続くと、6番・福田一心(文2)も鋭い当たりで適時打を放つ。7番・野見山心(社4)も初球を振り抜き中堅への適時打を放ち、同点に追いついた。

得点が動いたあと、無失点で切りたい5回。4回からマウンドに上がった小松琉晟(るいせい=法2)が、安打と四球で出塁を許すも、コースに投げ分け0点に抑えた。

攻撃は、先頭が三振に倒れるも、1番・荒木誠人(情4)が気迫のヘッドスライディングで内野安打。続く神藤光男(化生4)の進塁打で、得点圏に走者を置き3番・榎に打順が回る。2死二塁の好機にベンチの盛り上がりは最高潮。期待が高まる中、振り抜いた打球は左翼手を越える。適時三塁打で1点を勝ち越した。

100分ゲームの大会規定により、抑えれば勝利となる6回。小松がテンポ良く投げ込み、2死とする。勝利まであと1死となった時、3番手・井上勝裕(情3)へ継投。1球で仕留め、勝利を決めた。

昨秋の逆転負けから雪辱を果たし、逆転勝ちで開幕2連勝を飾った関大。次戦は秋季リーグ覇者・同大との対戦となる。加速した関大の勢いは止まることを知らない。【文/写真:水井陽菜】
▼榎
「(昨秋逆転負けした相手。どんな意気込みで挑んだか)相性が悪いというか、勝てていない相手だったんですけど、きのうの試合は流れ良く勝てて、ノリノリだったというのもあるし、連勝したいというのもあったので、絶対みんなで勝とうという意気込みで臨みました。(5回の勝ち越し打、1番・荒木が内野安打、2番・神藤が進塁打。どんな気持ちで打席に入ったか)あれで流れが来ましたね。チームとしても個人としても、自分に勝負させてくれる、託してくれるという思いがあって、緊張はしたんですけど、チームのためになんとしても1本出すぞという気持ちで、力まないように力を抜いて打席に入りました。(狙っていたか)狙ってなかったですね。普通に2ストライクからはステップを細かくしてミートに振るんですけど、それができて、しっかり力を抜いて対応したみたいな感じなので、なんでも来いみたいな。結構余裕はありました。(手応えは)もう完璧でしたね。打った瞬間、来たと思いました。(勝ち越した後、小松と井上勝が抑えた)あれが本当に大きかったと思います。点を取った後、取られた後は流れが動きやすい状態で、同点になった後取られるかなとか思ったりしたんですけど、要所を締めてくれて。最後急に井上がパッて最後の1人行ったんですけど、そこでも初球からバンバン腕が振れていたし、めちゃくちゃ思い切ってやってくれたので、感謝しています。(次戦は秋季リーグ優勝の同大。意気込みは)2勝してチームとして楽な状態なので、相手は強いですけど、思い切ってチャレンジしていくしかないと思います。結果がついてきてくれたらうれしいなぐらいの感じで頑張りたいです」
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