◇女子第60回関西学生リーグ戦第３戦◇対関学大◇４月20日◇関西大学千里山キャンパスアーチェリー場

【試合結果】
［50㍍競技］関大906－880関学大
［30㍍競技］関大1023－996関学大
［Ｇ．Ｔ（グランドトータル）］○関大1926－1872関学大
※メンバー５人中、上位３人の記録

連勝で勢いに乗る関大。第３戦で関学大と相まみた。50㍍競技１エンド目から54点と好調な滑り出しを見せる仲田聖（社２）。各エンドで２、３人が50点を出し、得点を重ねていく。しかし、相手も各エンドで２人以上が50点超えをたたき出し、実力は拮抗（きっこう）。50㍍競技終了時点の差は26点となかなかリードは広がらなかった。だが、30㍍競技では徐々にリードをつけ始める。仲田が３エンド目で60金。前半は点数が伸び悩んだ松田和瑚（文４）、福原綾乃（情３）も点数を伸ばし始める。リードを守り切り、リーグ３連勝を果たした。

日差しはあるものの涼しい気候の中、関学大先攻で始まった第３戦。矢取り時には両校、応援のメンバーが全力で選手を鼓舞し、射場には活気があふれる。第１エンドから山田梨乃（環都４）、仲田、竹中志香（文２）が50点を超える得点を記録。対する相手も２人が50点台を出し、なかなか差は広がらない。２エンド目以降は仲田、山田の２人が５エンド中４エンドで安定して50点超えを連発し、チームを引っ張る。松田は最初の２エンドこそ点数が上がらなかったが、３、４エンド目は50点を記録。５、６エンド目は50点台には届かなかったものの、50㍍競技を283点でまとめた。相手も上位３人が着実に得点を重ねていく。50㍍競技終了時点で26点と接戦を繰り広げている状態で30㍍競技に突入した。

的との距離が近くなる30㍍競技。前半はなかなか得点が伸び悩んだ福原は、後半第１エンドから57点の高得点をたたき出した。その後は点数の浮き沈みこそあったが、６エンド中３エンドで55点を超える。後半競技を合計322点でまとめた。前半から実力を発揮していた仲田と山田は、後半でさらにギアを上げる。全てのエンドを55点以上でまとめる活躍を見せた。前半をチーム上位３人に入る得点で折り返した竹中。後半の出だしは51点と少し低かったものの、２エンド目からは55点以上出すエンドの方が多く、30㍍競技の合計点数を317点でまとめた。最後まで逆転を許さず試合は終了。上位３名は松田、山田、仲田となった。最終結果は1926－1872。２戦続けてのトータルスコア更新とはならなかったが、白星をつかみ取った。

試合に出場している選手たち、その後ろで声で背中を後押しする応援メンバー。全員が実力を発揮し、リーグ３勝目を挙げた。次週、第４戦は３戦全勝の同大と相まみえる。昨年のリーグ戦では１部リーグＡブロックで頂点に立ち、王座決定戦では３位入賞を果たしている強敵だ。しかし、どんな強敵が立ちはだかっても目指すは「全勝優勝」。全員ができることをやり切り、同大から白星をつかんでみせる。【文／写真：木村遥太】

▼仲田
「（２戦続けてトータルスコア660点を超えたことについて）今回は50㍍でなかなか点数が伸びなかった。もう少し50㍍の練習をしつつ、30㍍も安定した点数が出せるようにしていきたいので、まだ満足はできていないです。（30㍍で60金をたたき出した時の心境）自分の中でうまくできているなと自信になりました。（同大戦への意気込み）多分一番うまい選手と対峙（たいじ）することになると思うので、その選手についていって、追い越せるように頑張りたいです。また、チームの雰囲気をもっと盛り上げていきたいと思います」