◇第72回関西学生選手権大会(女子)◇4月12日◇ベイコム総合体育館
[女子55㌔級]
1位 杉能 122㌔(55㌔・67㌔)
[女子59㌔級]
1位 井関 165㌔(76㌔・89㌔)
2位 植木 161㌔(71㌔・90㌔)
[女子64㌔級]
1位 秦 159㌔(70㌔・89㌔)
2位 鹿田 144㌔(63㌔・81㌔)
[女子81㌔級]
1位 竹林 140㌔(60㌔・80㌔)
今年度初となる試合が、兵庫県で開催。新たに入部した新1年生をチームに携え、関大からは4人が各階級の1位に輝く活躍を見せた。
関大の選手の先陣を切ったのは杉能舞夏(文3)。スナッチ1回目の50㌔を難なく成功させ、徐々に増量した2、3回目も上げ切る。スナッチ記録を55㌔とした。C&ジャークでは、65㌔、67㌔の重量を危なげなく成功させたが、70㌔を申告した3回目は頭上に上げ切ることができず失敗。C&ジャーク記録は67㌔となり、トータル記録は122㌔に。55㌔級の1位に輝いた。

59㌔級には植木友香(人1)と井関いろは(商3)が出場。植木はスナッチ1回目をスムーズに上げ切った。3㌔重量した2回目は腕を伸ばしたものの、その勢いでバーベルを落としてしまう。しかし、さらに3㌔増やした3回目は見事成功し、スナッチ記録は71㌔。続くC&ジャークは思うように記録を伸ばせず。2、3回目続けてバーベルを落としてしまい、C&ジャークの記録は90㌔、トータル記録を161㌔で終えた。井関はスナッチ1回目で73㌔に挑戦。バーベルを頭上に上げ、腕を伸ばしたままふらつくも、なんとか耐え切り成功する。76㌔の重量も順調に上げ切るも、連続試技となった3回目は79㌔を上げることができず、スナッチ記録を76㌔とした。C&ジャーク1回目も苦しい表情を見せる。時間をかけて肩まで乗せ、なんとか上げ切った。しかし、92㌔、94㌔に続けて失敗し、C&ジャーク記録は89㌔、トータル記録は165㌔。59㌔級では井関が1位、植木が2位を飾った。

秦萌々菜(文1)、鹿田心愛(商2)は64㌔級に出場。「(大学に入って)初めての試合だったので緊張した」と振り返る秦は、スナッチ1回目から大会新記録への挑戦となり、注目を集める中70㌔をスムーズに上げた。だが、3㌔増やした73㌔を連続して失敗し、スナッチ記録は70㌔止まりとなる。C&ジャークでは86㌔、89㌔に続けて挑戦し成功。3回目は落としてしまうも、C&ジャーク記録、トータル記録共に大会新記録を樹立した。鹿田はスナッチ3回を全て成功させる。3回目の63㌔では、少し力んだ顔と成功後納得のいかない仕草を見せたが、スナッチ記録を63㌔とした。C&ジャークでも全て危なげなくバーベルを上げ切り、C&ジャーク記録を81㌔、トータル記録144㌔とする。64㌔級では、秦が1位、鹿田が2位に順位入りを果たした。

81㌔級には竹林小夏(人2)が出場し、スナッチで54㌔、60㌔を難なく上げ切る。5㌔増量して挑んだ3回目は、腕を伸ばしたまま保つことができずに落としてしまった。対して、C&ジャークは3回全て成功。3回目の80㌔も表情は変わらずに上げ切り、記録は80㌔、トータル記録は140㌔で、階級内1位に入った。

学年が1つ上がってから初めて迎え、1年生にとってはデビュー戦にもなった今大会。出場を果たした選手全員が階級内1位、もしくは2位という結果を残した。新入生が加わりさらに活気が出たという関大重量挙部。さらなる高みを目指し、課題と向き合い励み続ける。【文/写真:吉野日菜多】
▼杉能
「体調を崩して、あまり調整する期間はなかったんですが、試合では6本全部成功したので、確実に成功する重量を探すというのを頑張りました。(新入生を加えた部の雰囲気は)2人入ってきてくれたんですけど、2人とも明るくて、もっとわいわいした雰囲気になったなという感じです。(次戦に向けて)私は(次戦まで)結構空くので、とりあえずちゃんと体調を治して、筋力を戻して、また自己ベストを記録できるように頑張ります」
▼井関
「良かった点は、1本目を(スナッチとC&ジャークの)どちらもしっかり上げられたところ。改善点は、2本目以降がすごく乱れて失敗が多かったところ。(新入生を加えた部の雰囲気は)新しい子たちも若くて元気で、練習に活気が出てきて、楽しく高め合っていけているなと思います。(次戦に向けて)もう2週間くらいしかないので、細かいミスをなくす。普段から失敗のない練習をして、本番も失敗しないようにつなげていけたらと思います」
▼秦
「(今日の試合までに意識して取り組んできたことは)大学での初めての試合だったので、成功率を良くして、自己ベストに挑戦するように意識して練習してきました。(試合を振り返って)1本目しか取れなくて、緊張もあった。メンタルとかを強くして、大学の雰囲気に慣れるように頑張りたい。3本目をしっかり取れるように、大事な時に取れるようにしたいです」
▼竹林
「けがをしていたので復帰戦ということで、高い位置で取るという意識はできたかなと。改善点は、久々の試合で緊張して、動きが小さくなってしまったかなと。(後輩ができたことについて)まだまだ後輩でいたいと思っています。お友達みたいに接していて、まだまだ上にも下にも甘えていきたいなと思います」
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