◇2025年度関西学生春季リーグ戦◇対天理大◇4月12日◇親里ホッケー場
[第1Q]関大0—2天理大
[第2Q]関大0—3天理大
[第3Q]関大0—3天理大
[第4Q]関大0—3天理大
[試合終了]●関大0—11天理大
FB和田陽向主将(人4)率いるホッケー部男子が、新体制初の公式戦を迎えた。関西学生リーグのオープニングゲームとなった今試合。昨年のインカレ王者・天理大と対峙(たいじ)した。第1クオーター(Q)序盤は粘り強い守備も、徐々に地力の差を見せつけられる。2点を先制されると、その後のQでも3点ずつ重ねられ、計11失点。攻撃では最終Qにシュートを放つも得点とはならず。惨敗を喫した。

晴天の中、相手センターパスから第1Qが始まる。「守備からリズムを作ろう」と、FB和田主将の声かけもあり、序盤はサークル内への侵入を許さない。同3分、FB和田主将のスクープを起点に攻め上がる。右サイドから期待のルーキー・FW眞田晄希(商1)が前線へ。ここはサークル内へ踏み込めなかったものの、FB高木祐翔(経2)の好守備から再び攻撃を組み立てる。FB和田からFW眞田へパスが通り、MF川﨑陽奈太(経3)と共にサークル内へ。しかし相手の守備に阻まれ、シュートにはつながらない。すると一転してカウンターを受ける。GKと1対1のピンチも、守護神・GK髙瀬悠貴(はるき=人2)がブロック。簡単に先制点は許さない。守備から流れを作り、今度はMF五十棲智輝(社3)とMF川﨑が組み立て、ゴール前へ。FB村田蒼生(社3)も右サイドを駆け上がり先制点を狙う。ボールを奪われる局面でも、前線へ攻め込んだFB陣が再び取り返しカバー。サークル付近の攻防が続くが、打開することはできず。それでも強豪相手に攻める時間が続き、関大ペースに。しかし、同12分に一瞬の隙を突く攻撃で先制点を奪われてしまう。さらに数秒後には中央から突破されるが、GK髙瀬がストップ。しかし、第1Q終了間際にサイドから素早い攻撃を受け、2点目を献上してしまった。

第2Qは序盤から攻め込まれる時間が続く苦しい展開。このQ開始1分にペナルティーコーナー(PC)を献上する。ここは防いだものの、すぐさま鮮やかなパス回しからフィールドゴールを奪われてしまった。反撃したい関大は同5分、MF川﨑がドリブル突破で攻め込む。しかし、シュートは打たせてもらえない。すると同8分にはサイドを崩され失点。直後のPCはGK髙瀬が防いだものの、同10分にカウンターから侵入を許す。1度はブロックするも、リバウンドを押し込まれこのQ3点目を献上。トータルで5点のビハインドとなってしまった。

ハーフタイムには1年生ながらFW眞田が中心となって指示を出す。U-18男子日本代表経験を持つルーキーが苦しい局面を打破するべく、思いを伝え上級生も奮起。再び士気を高めて第3Qへ。序盤からカウンターを全員で防ぎ、すぐさま攻撃へ転じる。それでも相手の猛攻は止まらない。同2分にバックハンドから鋭いシュートを放たれ失点。さらに2分後にはパスミスから崩され、失点を重ねてしまう。同7分にもサークル内へ侵入を許し、リバウンドゴールを決められてしまった。何とか相手の攻撃を食い止めようと、FB和田主将とFB佐藤彰斗(法1)が中心となって防戦。PCを献上してもFB陣が人数をかけて守り抜いた。この後も複数本シュートを放たれるが、GK髙瀬が幾度となくブロックする。

「何とか1点返そう」。ベンチから声が飛ぶ中迎えた第4Q。関大センターパスからFB朝野結貴(法4)が右サイドを攻める。ここは奪われたものの、FW眞田が中央から突破へ。ファールをもらい、FB村田からセットプレーで再開。FB村田からFW眞田へとつなぎ、前線でキープをする。しかし、なかなかシュートコースが見つからない。1度戻されたものの、再びFW眞田が中央突破。サークル付近に進むも、強度の高い守備に弾かれてしまった。攻めあぐねていると、同5分にカウンターから失点。続けざまに奪われたPCは髙瀬のブロックとFB村田のクリアで難を逃れたが、直後にフィールドゴールを許す。それでも関大は下を向くことなく得点を狙って攻撃へ。第1Q同様にFB和田主将からFW眞田へのロングパスからリズムを作り出す。同12分には、MF中川樹(商3)からMF川﨑へとつなぎ、前線へ上がってきたFB和田主将へ。得点チャンスだったもののファールを取られてしまった。続けてMF五十棲が左サイドを駆け上がり、中央のFW中川光(経4)へつなぐ。この試合初めてのシュートを放つが、枠内を捉え切ることはできなかった。最後まで攻め続けたものの、このシュートを最後に好機は訪れず。開幕戦は大敗となった。

惨敗となったものの、1年生の活躍や序盤の守備など随所に光るものを見せた関大。また、強豪との戦いで得たものがきっとあるに違いない。今春は、昨年のインカレ王者・天理大と準優勝の立命大がいる激戦ブロック。だからこそ次戦の中京大戦は落とすわけにはいかない。山場となる1戦を全員でつかみに行く。【文/写真:櫻田真宙】
▼FB和田主将
「(どんな心境で開幕戦へ挑んだか)正直勝つことは厳しいので、いいゲームができるように心がけていこうと話していました。諦めないことを大切に、第4Qでは攻めた部分もあったので、そういったところを心がけてやっていきました。(個人として振り返って)個人としては、ラストイヤーで。天理大には高校のチームメートや国体で共にプレーした選手がいっぱいいるので、楽しもうと思って挑みました。(1年生がデビュー戦ながら躍動)デビュー戦とは思えないくらい期待以上の動きをしてくれました。FBの彰斗(=佐藤)はしっかりと体を張ってくれて、FWの眞田は突破するところが見れたのでうれしかったです。(次戦に向けて)組み合わせ的に次の試合が一番大事です。今日の試合くらい走れば絶対に勝てる相手なので、しっかり勝ち切りたいと思います」
▼FW眞田
「(大学デビュー戦となった今試合を振り返って)最初は足が動かなくて、少し調子が悪いなと思っていましたが、徐々に慣れてきました。相手はすごくフィジカルが強くて、押される場面がありましたが、自分も順応していくことができて押し返す場面もあって、少し成長できたかなと思っています。(積極的に指示を出す場面が多く見られた)攻められた後に、すぐ前線へ戻れない選手も出てくるので、できるだけ時間をかけていけるように声をかけていました。みんなで声をかけ合う方が練習にもなりますし、成長にもなるので、声かけを意識していました」
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