◇令和6年度関西学生新進トーナメント◇第10日◇万博テニスガーデン
[男子シングルス準決勝]
○堤2(6-2,6(8)-7,6-4)1藤岡(近大)
●薦田0(3-6,3-6)2中本(甲南大)
[女子シングルス決勝]
○山口2(7-5,6(5)-7,6-3)1石川(姫大)
[女子ダブルス決勝]
●山口・山本組1(4-6,6-4,5-10)2石川・上林組(姫大)
雨天により再び日程が変更され、迎えた大会10日目。シングルス3名、ダブルス1組が出場した。男子シングルス準決勝は、堤隆貴(社3)がフルセットを制し勝利。女子シングルスは、山口花音(経3)が優勝となった。

[男子シングルス]
堤の立ち上がりは圧巻だった。第1ゲームをブレイクすると、その後も4セットを連取。力強いサーブとストロークで相手のミスを誘発し、ゲームカウント6ー2で第1セットを先取する。
第2セットは互いにブレイクし合う、荒れた展開に。第4ゲームで堤がキープし、試合はこのまま進むと思われた。しかし、第6ゲームから一転、堤のミスが増える。思わず顔をしかめる場面も。相手のペースに持ち込まれるがなんとか粘り、ゲームカウント6ー6で、勝負の行方はタイブレークへ。7点先取で勝利となるが、互いにポイントを重ね合い、8ー8に。しかし相手のコースを突くストロークに翻弄(ほんろう)され、第2セットを落とす。
第3セットは、堤のサーブでスタート。第2ゲームをブレイクするも、第2セット同様、接戦に。4ー3で迎えた第8ゲーム、相手のミスを見逃さずにポイントを重ねブレイク。この日一番の雄たけびをあげ、流れを取り戻した。最後は相手のサーブミスでゲームセット。ゲームカウント6ー4で第3セットを制し、決勝進出を決めた。

一方、薦田直哉(商2)は苦しい立ち上がり。第1ゲーム、相手にブレイクを許す。得意のラリーでも精度を欠き、試合の主導権を握れない。第4ゲームでブレイクするも、流れを取り戻せず。ゲームカウント3ー6で、第1セットを奪われた。
第2セットも、序盤は主導権を握れない。相手の強いサーブに苦戦し、ラリーに持ち込めない展開が続く。3ゲームを連取され、第4ゲームへ。ここで、この試合精度を欠いていたラリーで得点を奪い、薦田はおもわず声を上げ、喜びを露わに。相手に傾いていた流れを取り戻す。第7ゲームでは、2分近く続いたラリーを制し、得点。応援に駆けつけた部員も大声援を送る。このゲームをブレイクし、勢いそのまま第2セットを奪いたいところだった。しかし、相手の粘り強いラリーでミスを増やした薦田。ストレート負けで、シングルス決勝進出とはならなかった。

[女子シングルス]
山口は、昨年の春関で敗れた石川(姫大)と対戦。ラリー戦で左右に振られ、相手のペースで試合が進む。しかしゲームカウント2-5から、怒涛(どとう)の5ゲーム連取。ゲームカウント7-5で、逆転でセットを先取した。
第2セットは拮抗(きっこう)した展開に。山口がサーブ権を持つ第11ゲームを獲得し、ゲームカウント6-5と勝利が目前に迫る。しかし、次のゲームをストレートで落とし、タイブレークに突入。タイブレークでは、山口がスマッシュを決める場面も。しかし、惜しくも5-7で落とし、試合は最終セットへ。
山口のブレイクで始まった第3セット。第2ゲームをキープすると、試合は山口の流れに。ラリーで相手を左右に振り、ミスを誘発。次々と得点を決め、ゲームカウント6-3で勝利する。新進のタイトルを獲得した。

[女子ダブルス]
女子シングルス決勝を終え、およそ1時間後に行われた女子ダブルス決勝。第1ゲームを山本未来(文2)のボレーで先取し、幸先の良いスタートを切る。しかし、その後は相手に攻められる展開に。前衛側のストレートコースにストロークを決められるなど、失点が続く。ゲームカウント4-6で第1セットを落とした。

第2セットは、中盤までは一進一退の攻防が続く。しかし、山本がボレー、スマッシュと前衛で躍動し、得点。第2セットを獲得し、第3セットへ。
最終セットで10点先取したペアが勝利となる。相手に先制点を奪われると、ミスと重なり点差を離された。ラリーで粘り、相手を追いかけるが逆転とはならず。5-10で敗北し、準優勝となった。
女子シングルスで山口が優勝、女子ダブルスで山口・山本組が準優勝と、輝かしい結果を残した。次の大会は、春関。表彰台独占を目指し、練習に励む。【文/写真:上田峻輔、森奈津子】
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